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「憩いと温もりの家」相馬郡飯舘村 M様邸 Vol.2

構造 テクノストラクチャー工法
階数 平屋建て
間取り 4LDK
延床面積 54.73坪

和室のしつらえ

現代の住宅では大壁の工法(壁に柱が見えない工法の事)が洋室の普及と共に多くなり
それは和室にも当てはまる。ちょっと昔の住宅になると和室は続き間や客間として
リビングから独立していることが多く、床の間や仏間が付随している事もあることから
生活の場としての使われ方が少なかったように思われる。今回の和室の計画としては
ワンルーム形式使われるLDKにつながるような形で和のテイストを残しながらリビングとの
連続性を考えたしつらえにした。リビングと和室の間は三枚の収納できる引戸を採用して
大きく開口することと、和室単体で使うことも出来るようにしている。
照明は1室1灯ではなく、数種類の照明を間接的に組み合わせることで
畳だけでなく壁や天井を淡く照らすような形になっている。
リビングに洋風の家具を置くことに対比して、畳に本格的な和風のテーブルを
置いたりすればより引き締まった空間になるはずである。

天窓

今回の住宅では、各寝室とLDKや水廻り、収納を分ける上でホールの面積を広く取っている。
玄関に面した部分は玄関引戸のガラスから入る日差しがやわらかく照らしてくれるが、北側の
収納や各寝室洗面をつなげるホールの奥の部分は自然光を取り入れづらい。このことから
北側に面する屋根にトップライト(天窓)を2箇所設け、少しでも光を取り入れる方法を
採用した。全体的な明るさは取れないが、局所的に入る日差しが、ホールの雰囲気を明るくしてくれる。

寝室

寝室は洋室として計画。こちらにも床暖房とエアコンを併用した暖房の形を取っている。
2室ある寝室は南に面する縁側でつながっており、プライバシーを確保しながら各寝室への
それぞれの出入りややり取り、掃除のしやすさを容易に出来るようになっている。縁側の
サッシは2枚の大開口のサッシを採用し、そこから入る自然光が寝室に伝わるよう
縁側と寝室との間の建具はアクリル板の面積の広いものをしつらえている。カーテンレースから
入ってくる光が、壁と床をやさしく照らしてくれる。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。

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