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住まいとは何だろう、、、LDK編

住まいって何?

皆さんこんにちは。今回から数回に分けて住まいとはなんだろう、そしてどんな住まいの形が良いのだろう、っていうのを少しずつ記します。皆さんは住まいに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?家を考え始めた方は、どちらかと言うとインテリアのイメージの方が強いでしょうか。
自分たちが幸せになれる理想の住まい。思い出が詰まっていく器。色々な形。それを考え始めることは、自分の人生の振り返りや将来の事がかかわってきます。今は高度情報化社会。tiwtterやfacebookには様々な家、形が溢れかえっています。あなたはどれから手をつけるでしょうか?自分の好みに合うインテリアから?モダンでシャープな外観から?自然の材料を作った健康嗜好から?溢れている情報の水はあなたを迷わせ、悩ませ、時に溺れさせるかもしれません。
僕個人としてもそれは同じで、調べれば調べるほど、迷えば迷うほど、選ぶことができなくなるでしょう。どんな物にも流行や定番があるように、住宅の業界にもそれは形としてあります。
お付き合いを決めた会社さんから提案されたときにも、それは盛り込まれてくるものでしょう。
流行を追うことも必要ではありますが、それがあなたにとって、そしてご家族にとって本当に合うもの、必要な物なのかを考えることはとても大切なことです。
今の流行・定番はそれ以前、そして将来もそのまま当たり前のものかどうかは分かりません。
そして家はとても長いスパンで、時にはお子さんやお孫さんの代まで関ります。
ですので、住まいを考える上で、本当に必要かを考えるのは非常に大事なことなのです。

LDKとは、、、

今日はそんな中からリビング・ダイニング・キッチン(LDK)について僕なりに思う事を記します。LDKは今の住宅にとって、家族の集い団欒する場所、食事など家での大部分を過ごす場所になります。リビングとダイニングには明確な仕切りが無いことが多く、ダイニングテーブルとソファやおこたで曖昧に仕切られている場合が多いですね。
明確な仕切りがなく連続的に繋がっているのでその使い方はスペースと住む人の考え方で色々な使い方が出来ると思います。具体的な広さとしてはLDKとして16帖あれば基本的な使い方が出来ますし、18~20帖はゆったりとした使い方が出来ると思います。16帖として内約としては約6帖分をキッチンに、その他の10帖でLDを分けるような形が一般的です。この場合のキッチンは対面式でつながりを意識している場合が多いです。昔で言えば奥の部分だったキッチンが、生活の場として繋がっているのが対面式キッチンの一番の特徴でしょう。
昔からの造りであれば、リビングは茶の間として、ダイニングやキッチンはそれぞれ場所が決まっていたものですが。LDKにおいてのキッチンは対面式を採用する場合が多いですが、あえてキッチンを独立させて残りをLDとして使うことは決して間違いではなく選択肢の一つです。対面式のメリットは先述したとおり繋がり。料理をしながらお子さんを見たり家族と触れ合いを持つことができることです。
しかしあえてデメリットを挙げるとすれば、香りや清潔感の問題、調理中の音の問題などが出てきます。この辺はキッチンが独立していた造りで生活されてきた方は、頭では分かっていても「そうかあ、、、」となる部分ではないかと。料理の仕方もそうですが、今までのライフスタイルからも、人によっては対面式ではない方が悪いのではなくてストレスフリーになるので良いメリットの方が大きい場合があります。
定番を一度考えてみるのが、こういう部分ですね。自分はそういう造りに合っているのかなって。LDKは家族構成やライフスタイルが如実に現れるところです。例えばかしこまった来客が多い職種の方で、リビングと客間を兼ねる場合はリビングを独立した一つの居室にした方が良いでしょう。そうすれば急な来客にもストレスフリーに対応することができます。
または仲の良い友人との食事やプライベートの付き合いが家族ぐるみの方は対面式やIランド型のつながりのあるキッチンにした方が料理がしやすく会話に華が咲くと思います。個人的な意見としては、料理に凝る方であれば、キッチンは独立した一つの場所にするべきです。それは本場のシェフを見れば分かることで、本格的な料理をするということは、場所も本格的であるべきです。今は色々なキッチン用品や、器具・機器がありますから、その方が細やかなオーダーが可能です。
あくまで主観の意見なのですが、結果として言いたいのはあなたの主観を持って、考えてほしいということです。

次はインテリアの話を少しだけ。住宅においてのインテリアは様々な物がありますが、中心として考えられるのはLDK廻りになる場合が多いと思います。今は本当に色々なスタイルのインテリアがありますので、自然なテイスト素材感でつくるものや、ミニマルでモダンに線で見せるもの、落ち着いたヴィンテージ風など一つ一つにジャンルやテイストの幅が大きく、その中から何が良いのかはあなたの好みによる所が大きくなると思います。
冒頭で書きましたとおり、高度情報化社会の中で情報は溢れかえっているので、家を建てようと考え始めたときにそのきっかけというか取っ掛かりになる、自分が何を好きかを判断する最初の窓になってくれるかもしれません。しかし、調べやすく見つかりやすい反面情報の量はとても膨大なので見れば見るほど、知れば知るほど、自分が何が好きで、どういったものにすれば良いか分からなくなるかも。
そういった時、どうすれば良いでしょう?好きなものが見つかって、自分の住まいに取り入れたい、けれどお財布との相談もある。悩みどころですよね。どうすれば良いでしょうか?これは僕もある本から学んだ考え方ですが、そんな時はエッジ(角・支点)を掴むことが大事です。
インテリアには多くの派生があります。ですが根っこの部分では共通しているものも多くシンプルにすればジャンルはそれほど多くありません。エッジを掴む、エッジを利かすとはそういった支えになる部分を押さえれば大丈夫ということです。ナチュラル、モダン、オーガニック系、木の風合いが良くてとか雑誌やネットで見てみると、似たような所がある意味エッジです。
言うなれば基本を押さえることですね。その後はお好みのまま。あなたが好きな雰囲気を追求すれば良い。座り心地で選んだソファ、テキスタイルなアクセントの壁紙、自然なコテ塗りの塗り壁。そこに合う小物たち生ける草花は季節で変えて必ず差し色に自分の好みを入れるとか。インテリアはある意味暮らしでもあります。夏は清涼感を、冬は温かみを、そういった考え方一つで、暮らしは瑞々しいものになります。
家を造る側の私たちの方も、ただの器・箱として造ることから暮らしの提案するような仕事のスタイルが少しずつ増えています。インテリアはデザインのように感じますが、住宅においては「暮らし」という言葉と同じ意味を持つと思います。ですから、インテリアに正解などありません。あなたが良いと思う、あなたスタイルがある意味正解です。インテリア、、、暮らしというより衣食住全般に言えることかもしれませんね。
ただし、それでも迷いやお悩みは出てきます。ここで一つ考えるとすれば、今はそういった事やもの、知恵を発信してくれている人達が一杯います。そういう人たちのまねっこをすることは、感覚を掴むうえで近道になります。人の真似をするのは嫌だという人もいるかもしれませんが、真似をしてみて、自分の中で噛み砕いて自分なりに造るのは、芸術やセンスの基本です。言わば入門ですね。

綴り終わり

LDK、インテリアについて思ったことを綴ってみました。これが全てではないですし、異なる意見も多々あるでしょう。このブログのエッジは「あなた自身の住まいをどうするか?」なのでまずは自分で考えることからスタートして欲しいです。考えることはとても力が要りますので、あなたのパートナー、家族に相談する形をとってもいい。皆で住む家の意見を出し合うことは立派な家造りの一つです。
これは経験則からですが、みなさん「嫌い」はすごく良く言えるし分かるみたいですが「好き」に関してはなかなか分かりづらく、自分を出しづらいようです。今のあなたは何が好きですか?何を心地よいと、感じますか?

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。