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実家の敷地に家を建てる vol.2 in 南相馬

土地(不動産)があればどこでも家を建てられるわけではありません

前回に続いて
家を建てようと思うと必ず必要となるのが土地です。その土地が実家から分けてもらえたり、実家の敷地の空いているところへ建てようかと思った時に参考になればとブログを書いてみます。
 
建てられる条件が揃わないといくら土地があっても建てれません。実は結構クリアしないといけない事があります。道路・水道・排水・電気・電話・現状の建築状況などなど普通一般の方々では調べることは困難です。
 
それでは始めましょう!
 
 

生活するには水道は必須条件です!

 
この豊かな現代はまさか水道が敷地に引けないなんてよほどの事情がない限り大丈夫と皆さん思っていると思いますが、実は水道を引くのに引けない事情がある場合などをご紹介したいと思います。道路の場合と同様「何でー!」っと思われる事が隠れている場合がございますので注意ですよ!
 

道路の所有者と水道管の所有者が水道が引けるかを左右します!

 
前回のブログでご紹介した道路について色々と種類があるとご案内しましたが実は他にもございまして、都道府県市町村道以外にも道路位置指定道路や開発道路などがございます。道路位置指定道路や開発道路とは元々畑や田んぼだったところを不動産業者などが宅地分譲して出来た開発道路の事を言います。そしてその道路は分譲した購入者で道路の持分登記を取得しながら道路の権利を持つようになります。よって新たに水道を引き込んだりする工事をする場合にはその道路の権利者全員からの工事の同意をいただけなければ引き込むことは不可能となるり場合がございます。また、分譲した不動産業者等が水道の本管の権利を持っている場合が多くその業者などの同意を得なければなりません。その他、本管が細い為、十分な水量が出ない場合には分水が出来なくなります。
現在、水道があるから大丈夫と思っていたけれども以外と権利や承諾または水量などの色々な条件をクリアしないと水道を利用できない場合がございますのでご注意です!
 

同意が得られない・そもそも道路に水道がない場合・・・最終手段は・・・!

 
井戸を掘る!(ボーリングする)
私自身、生まれてから市の水道が引き込まれるまでは井戸水を生活水として使用してきました。だから当たり前に飲んでいました。夏は冷たくスイカやトマトなどを冷やして食べていた記憶がございます。飲んでも美味しいですし今でも大好きです。
じゃあ掘りますかといってもどうすればいいのでしょうか?
現在、ボーリング業者は非常に少なくなってきていて南相馬でも限られている業種です。これまでボーリング工事を依頼してきましたが、その地域地域で掘削の作業が様々でした。あるところでは100メートル以上掘らないと飲料水に適した水は出ない地域だったり、場所が変われば50メートル以上だと渋水が出るとか、これまでの経験を元に最適な地下水を掘り出してきたボーリング業者さんからのお話は結構奥が深く大変勉強となりました。
ですので、現地調査の上これまでの近隣での実績を聞きながらお見積もりをいただくようになります。費用の確認の上、施工開始して概ね二週間から三週間工事が必要となります。ただし、ボーリング工事中の音と振動があるので近隣への配慮も必要です。
工事完了後、地下水をある一定期間組み上げしっぱなしにして水質検査をいたします。水質検査の結果、大腸菌などの検出などがあると飲料水には適さないのでその時はボーリングをもう少し深く掘るとか調整が必要です。
実は私は胃カメラ検査をした際にピロリ菌検査をして検出されました。それは井戸水を飲んだことのある方はピロリ菌に感染している確率が高いとも聞いていますので必ず水質検査をお勧めいたします。
それらをクリアすれば大変美味しい水が飲めますので嬉し限りです!
*最近は下水道地域に井戸を掘ると水道メーターを設置するよう行政からいわれます。ですので下水道料金として発生致しますので注意です。市町村にもよるので是非ご確認を。浄化槽の場合も確認してください。
 

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。