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【家づくりをどこに頼むのが適しているか???】

師走、、、家づくり始めるのなら、、、

12月に入って一周目。今年も残り1ヶ月となりました。今年はコロナウィルスの話題がずーっと続いていて、様々な方々がそれぞれの悩みの中を過ごした一年でしたね。
目に見えないものとどう付き合っていけば良いのか。それも自分のことだけではなく、社会・世界全体での話になってくるから、目の前に見えるものを日々考えることになります。

それは住宅を考える際にもあてはまります。家づくりを考え始める際に、たいていの方は初めてのことですからまずすることは下記のようなものでしょうか。
・googleに聞いてハウツーブログやメーカーのページを見る
・たまたまやっていた住宅完成見学会に行ってみる
・家づくりをしたことのある友人に聞いてみる
・理想のインテリアを探す
これに限ったことではないですが、何かしらの行動を起こす際にハウスメーカーや工務店のHPを覗いてみたり、今は特にインスタやYoutubeで情報を得ようとする方が多いですよね。
それが手っ取り早いし、いろいろな人の意見・デザイン・インテリアをそのまま目にして比較したり検討したり出来る。特にデザインについては個々の会社さんで取り組みが違うところもあり
また自分が欲しい物が手に入るかどうか、、、?
ちょっと神経を使ってしまう部分なのでより一層迷っちゃたり、、、というのがあったりします。

家づくりを商いとしている所、、、

では予習のつもりでウェブや友人から情報を得たり、ちょっと怖いけど見学会に行ってみてその後どうしたらいいか?
基本的には家づくりを進めようとするならば気に入ったハウスメーカーや工務店と話を進めてみる、が本当の入口になる。ここで一つ注意したいのは、自分が求めていることと会社によって行っているサービスが異なるので事前に確認しながら進めるのが良いという点。
家づくりの重要な要素は土地、建物(間取り)、資金計画になるわけだけれど、どこから有償、つまり費用がかかるかは会社さんごとにサービスを行う側として設定してて、それは会社ごとに違うからである。アイリスに関していうと、家づくりって本当に難しいし敷居も高いから、まずはスタートアップの間取り、土地探し、資金計画は無料のサービスで行っている。それで私達を気に入って、ご縁を頂いて初めて契約、、、という流れ。それまで私達が提供するサービスで有償になることはほぼない(他社さんや行政が絡んでかかる場合はありますが。。。)
この3つの要素のどこからお金が発生するのかは各会社さんによるので、お付き合いしていこうと決める前に事前に確認しておくと費用感が確認できていい。間取りに関しては設計契約で〇〇円かかる会社もあれば、アイリスみたいに無償で提供する所も多いので、一緒くたにしないことが大切。

一歩一歩階段を上がるイメージで、、、

では個人的な主観も入るけれど、ハウスメーカーに向いている人、工務店に向いている人、また設計事務所を訪ねた方がいい人の3種に分けて合う合わないを考察してみよう(笑)
家づくりは性能やデザインだけで判断されがちだけど、自分が家づくりをする上でどこと話したほうがよりニーズに見合ったものになるかというのはすごく重要。

□ハウスメーカーに向いている人、メリット・デメリット

ハウスメーカーとひとくくりに言っても全国展開をしていて子供の頃にCMを見たことのある会社から東北や関東といったエリアを絞って展開しているものがある。
ハウスメーカーに行ったほうが結局満足度が高くなる人はまずそのブランド力を重視する人。誰もが知っている会社で家を建てるのはやっぱり周りからのリアクションも良いし、高い買い物は妥協したくない、、、という価値観を持つ人はかなりの確率でマッチする。また性能についても全国展開している所は独自の工法システムや材料を特許を取って使用しているので、例えば免震構造の建物が欲しい、、、となるような人にも合う。
社歴が長くアフターサービスも最高30年を謳っているところもあるので、アフターメンテナンスを中長期的に安定して受けたい人にとっても有益な選択になる。全国展開なので建てている人も多く、ウェブサイトも整理されていて情報が得やすい部分もある。

ただしご存知の方も多いが、その分ハウスメーカーは費用感の分かりやすい坪単価で行くと高い。坪80万円から始まって要望次第では100万円になったりするので予算や年収との相談が必須。
ある程度パッケージされた商品はコストを抑えた商品もあるけれど、注文住宅になると高額になる場合が多い。またハウスメーカーでもローコストメーカーの会社もあり、坪60万円~だったりするけれど、その分一般的な工務店と差のない性能やデザイン性になったりするので注意が必要。
要約するとブランド力総合的なメンテナンスを安定して受けたい人はハウスメーカー向きなのだが、資金計画をきちんと建てる必要がある。

□工務店が向いている人、メリット・デメリット

それでは工務店に向いている人はどんな人だろう。ここで言う工務店は地域で活動している地元密着の会社のこと。
地元の事情に通じていて、施工をする職方も地元の職人を使う場合が多々。工務店の場合「こういう家づくりをしてます」という家づくりと施工例などから、商品としてのパッケージはなく1から図面を起こす注文住宅を主軸にしていることが多い。
注文住宅というとハウスメーカーではすごく高いイメージが出来てしまうけれど、地元の工務店は地域にも寄るけれど坪60~70万円で注文住宅を建てられる。1から図面を起こすので土地が決まっていれば土地に合わせた設計をすることも出来るし、家族の要望を反映しやすい。
例えばLDKは広くワンルームで欲しい、、、広さは20帖!!とか。柔軟に対応してもらえる部分が大きいと思う。私達アイリスもここに該当します。。。
その分会社さんごとで家づくりの構成がぜんぜん違うのでわかりにくかったり、提案力に差があったりする。今のトレンドのデザインを勉強して取り組みしている会社もあれば、独自路線で行く会社もあり様々。
性能やデザイン性も会社ごとに違うので、お付き合いをする所を選ぶときに迷いが生じる。またメンテナンスに関しては構造躯体に関して10年というような、国で決められた瑕疵保険期間(違うブログで書きますね)を目安にしていたりと、メンテナンスでのサービスがシンプルの場合がある。
地元の職方と付き合っているので、なにかあった時にメンテにすぐ対応してもらえる、、、という利点はあるので、年数や会社としてメンテナンスが整理されているハウスメーカーと比較してみることの重要。

□設計事務所を訪ねたほうがいい人

今日本で家づくりをする際に、ハウスメーカー工務や店に行っている人がほぼ7~8割を占めるけれど、住宅を設計しているのはその2部門だけではなく、設計事務所も存在する。
文字通り設計をメインとした会社運営をしている所で、多彩なアイデアやデザイン性のある住宅の提案力がある。洋服で行ったらセレクトショップにある一点物のアイテムのようなファッショナブルで独特な世界観のある作品のような家を設計する「建築家」。
例えば小高い丘の上に土地があって長めも最高!!そんな土地を100%活かす南側が全て窓になって壁を作らないデザインや、全てがつながっている超絶ワンルームの家とか、、、
まさに人とは違う感性の持ち主で、普通とは違う尖ったデザインの家を求めている人には設計事務所がドンピシャにはまる。
深い知識や経験に基づく提案力。最新のトレンドを取り入れた設備、使いやすいように独自に設計されて作られるオーダーキッチンなど、正にスーツやドレスを「仕立てる」ように住宅を設計する。人とは違う一点オーダーの家を目指すなら、一度設計事務所を尋ねるべき。。。
ただしあくまでも設計事務所なので、建物の設計はしてくれるけど実際に作るのは紹介先で提携している工務店や建設会社だったりする。
従って土地の提案や資金計画(住宅ローンですね)は個人で行う必要が出てくる(ある程度建物の予算感は考慮してくれる)。建物の建築予算とは別に、建物の設計費用が別途かかる。また一点オーダーなので坪〇〇円といった表現での予算の把握が非常に難しい。
設計された図面に沿って施工店が積算をして、総額いくら掛かる、、、というような流れである。また土地を提案してくれる場合と、土地は探してきてくださいの2パターンあるので、自分で判断が必要になってきたり、不動産屋さんと別で打合せが必要になってくる場合がある。
要約すると、自分が動かなくちゃいけない部分がハウスメーカーや工務店より多めで、だけど一点物が欲しい人に適している。

長々と書きました、、、

3部門の家づくりの遣り方を少々あらっぽく書いてしまったけれど、これが全てではないし、個人の主観も入っているのでケースバイケースが出てきます。
ただ一般的にカテゴリー分けするとそれぞれ合う合わないが出てくるので、参考にしていただければ幸いです。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。