毎日使う洗面所と脱衣所。
ここのところ増えてきたのが、
「洗面所と脱衣所を分けたいのですが…」といったご要望!
実際に洗面所と脱衣所を別々にした場合の、
「どんな良いことがあるの?」
「不便なこととか無い?」
の疑問にお答えします!
【洗面所と脱衣所のそれぞれの役割】
そもそも、「洗面所」と「脱衣所」は異なる役割を持っています。
多くの住宅では「洗面脱衣所」として2畳ほどのスペースに設置されており
一つの間取りとなっていることがほとんどです。
しかし、「洗面所」は手や顔を洗ったり、身だしなみを整える所であり「パブリック」な空間。
「脱衣所」は入浴の際に衣服を着脱するスペースであり「プライベート」な空間です。
それぞれが違う役割を持っている空間ですが、改めて用途を理解することで
洗面所と脱衣所を分けたほうが良いのか?分けないほうが良いのか?を考えるヒントにもなります!
ぜひ皆さんや家族のライフスタイルを当てはめながら
じっくりと考えていきましょう!
【洗面所と脱衣所を分けるメリット】
①家族が入浴中も洗面所を使える!
家族が入浴中に洗面所が使えない問題が解決され、時短にもなります。
特に、朝シャワーを浴びる家族がいる場合にも気兼ねなく洗面所が使えるので
忙しい身支度の時間を気にせずに済みます!
また、洗面所に湿気がこもらないのもメリットですね。
②来客に洗面所の使用を勧められる!
お客様の来客時や、お客様が手を洗いたい時、
脱衣所の洗濯物や収納のごちゃつきやらを見せずに済みます。
また昨今のウイルス対策への意識から、来客時や帰宅した時には必ず使用する場所なので
いつでも使用できる状態にしておきたいスペースでもありますね。
③室内干しをしても邪魔になりにくい!
浴室や脱衣所で室内干しの器具(室内干しポール)を取り付けて部屋干しした際、
洗面所を使うたびに洗濯物をかき分けて使う必要がありません。
(ある程度スペースを確保できた場合)
④収納スペースを分けてスマートに見せられる
洗面所と脱衣所では使う目的が違うこともあり、タオル類や下着、洗剤類や歯ブラシなど
収納するものも多くあります。
生活用品のストックを保管したり、来客時にも雑多なものを隠せるのも大きなメリットです。
間取りを分けることで、収納しやすく・使い勝手がよくなります。
生活感が溢れる場所でもあるので、来客があった際に、生活感を感じさせることなく、気持ちよく洗面所を利用してもらえるようになります。
【洗面所と脱衣所を分けるデメリット】
①スペースが必要になる
例えば、「洗面所&脱衣所→3帖」を
・「洗面所→2帖 + 脱衣所→1帖」(計3帖)
にした場合、
脱衣所に洗濯機を設置することで
狭すぎて服が脱ぎ着しづらくなります。
・「洗面所→2帖 + 脱衣所→2帖」(計4帖)
にした場合、
ゆとりは持てるが、結果的に1帖分のスペースが多く必要になり
その分、広い土地を要するかLDKなど他のスペースを狭くする必要が出てきます。
【デメリット①への対策案】
「洗面台」を玄関横の通路や、トイレ横の通路等の
オープンスペースに設置することで、そこまでのスペースを必要としません。
②コストがかかる
土地が余分に必要になるほかに、仕切りが増えればその分の費用も掛かります。
また、水回りを離れた場所に作れば配管等のコストも余分に掛かるなど、
連鎖して設備に必要となるコストが増えてきます。
③空間が狭く感じる
洗面所と脱衣所を分けることで、仕切りを設置するのでそれぞれの空間が狭く感じやすくなります。
→天井を高くしたり窓を取り付けたりすることで、工夫できるポイントもあります。
【まとめ】
来客が多い・家族が多い場合や、室内干しをすることが多い場合などは
気兼ねなく洗面所を使えるよう洗面所と脱衣所を分ける方が、
メリットが多くオススメです。
また、スペースをLDKに割り振りたい場合や
コンパクトな家にしたい場合、コストを抑えたい場合などは
洗面所と脱衣所を分けない方がオススメと言えるでしょう。
必要なときにだけロールスクリーンを下ろすのも良いかもしれません。
【おわりに】
現状は、まだまだ洗面と脱衣所が一緒の間取りが多いですが
昨今のウイルス対策の影響から「玄関近くに洗面台を置きたい!」というお声も増え、
それに伴い洗面所と脱衣所を分けたいとの要望も増えてきました。
費用はもちろん、スペース問題もクリアできれば
「室内干しのできるランドリールーム」、
「お客様にオススメできるおしゃれな造作洗面台」など
女性にとっても嬉しいスペースになると思います!
毎日使う洗面所と脱衣所だからこそ、
家族構成や来客の頻度や必要なLDKの広さ等々、各ご家庭のライフスタイルに合わせてお選びいただけたらと思います。
家づくりにおいて判断に迷ってしまうこと・わからないことがあれば、お気軽にご相談ください!
ここまでお読みいただきありがとうございました!