人生に1度の経験になるかもしれないマイホームづくり。
「住んでみたら使いにくくて後悔した」という状況はどうにかして避けたいですよね。
そのためには失敗例を参考にすることが大切です。
今回は注文住宅の間取りに関する失敗例と対策をお伝えします。
どんな方にも該当しやすい失敗ばかりですので、必ず覚えておきましょう。
注文住宅でありがちな間取りの失敗例と対策5選
では、注文住宅の間取りで失敗しがちな実例と対策を紹介します。
【失敗例①】家事動線が悪い間取り
家事動線が悪い間取りを採用してしまうと、家事のやる気や効率が大幅に下がります。
具体的な間取りと対策をチェックしてみましょう。
実例1|キッチンと洗面所などの水回りが離れている
毎日の家事はキッチンや洗面所・お風呂で行うことが多いですよね。
その空間が離れていると移動が面倒になりますし、何回も空間を行き来していると地味に疲労が溜まります。
対策1|キッチンと洗面所は一直線でつながる間取りに!
キッチンと洗面所を一直線でつながる間取りにすれば、行き来が楽なので家事の効率が上がります。
子供のお風呂や歯磨きの様子を、キッチンからチェックできる点もメリットです。
実例2|洗面所・物干し空間・クローゼットが離れている
洗面所・物干し空間・クローゼットが離れていると、洗濯の度に空間を行き来しなければなりません。
洗濯物は重いので、動線が悪い間取りだと疲労とストレスがかかります。
対策2|3つの空間の内、最低でも2ヵ所は近づける!
もちろん3つの空間とも近ければ洗濯が劇的に楽になりますが、採用できない場合もあるでしょう。
最低でも洗面所と物干し空間、または物干し空間とクローゼットは近づけるようにしましょう。
家族全員の服がしまえるファミリークローゼットも選択を楽にする間取りの1つです。
【失敗例②】LDKに一体感がない間取り
LDKが1つの空間にあっても、間取りによっては一体感が無いように感じることがあります。
特に、キッチンからリビングの様子がわかりにくい形状のLDKは、失敗したなと感じる方も多いようです。
対策|一直線のLDKまたはキッチンの横がダイニング・正面がリビングの間取り
一体感を出しやすいのは一直線のLDKでしょう。
キッチンに立って正面を見れば、リビング・ダイニングを一気に見渡せます。
リビングとキッチンの距離を近づけたいなら、キッチンの横がダイニング・正面がリビングの間取りもおすすめです。
キッチンからダイニングとリビングの両方が近いため、コミュニケーションが取りやすくなります。
また、ダイニングが真横にくるので料理の配膳・下膳も楽々です。
【失敗例③】収納の質よりも量を重視した間取り
たくさんのものが入る収納も大切ですが、大きくて広いだけの収納は使い勝手が悪いことがあります。
納戸や小屋裏収納を何となく採用しようと思っている方は注意が必要です。
対策|使う場所の近くに適切な量の収納を
納戸や小屋裏収納などの広い収納を作れば、収納は十分だと思っている方はいませんか?
次のようなものはどこにしまうのか考えてみましょう。
- リビングで使う筆記用具や薬箱
- 朝の準備で使うティッシュやマスク
- 使う頻度の高い掃除用具や日用品
これらは納戸や小屋裏収納にしまうことはないですよね。
他にも細々としたものは各空間にたくさんあるでしょう。
大きな収納ばかりでなく、リビングや洗面所、玄関周りにちょっとした収納があると便利かもしれません。
このように日々の生活を振り返りながら、適した場所と量を考えて収納計画を立てましょう。
【失敗例④】来客・外からの目線が考えられていない間取り
図面の打合せだけでは気付きにくいのが、目線に対する対策です。
来客や外からの目線が考えられていない間取りの、失敗例と対策を具体的に確認しましょう。
実例1|玄関からトイレやシューズインクローゼットが丸見え
玄関の真正面がトイレやシューズインクローゼットの間取りにしてしまい後悔した方もいます。
来客時にトイレに出入りしにくいですし、シューズインクローゼットが見えると生活感が丸出しです。
対策1|図面の中を実際に歩いているようなイメージをしてみる
図面を平面的に見るだけでなく、実際に自分が図面の中に入って歩いているようなイメージをしてみましょう。
すると、改善すべき間取りに気付くはずです。
イメージするのが難しい場合は、住宅会社にパース図の作成を依頼してみてくださいね。
図面を立体的に見ることができるので、よりリアルにイメージできるでしょう。
実例2|隣の家の窓から部屋やバルコニーが丸見え
窓を開けたら、隣の家の窓の真正面という状況は気まずいですよね。
また、庭がないので家族で遊べる広めのバルコニーを作ったが、隣の家の窓から丸見えの位置なので使いにくいという経験をした人もいます。
対策2|すでに隣地に家が建っているなら考慮して設計してもらおう
自分が建てる土地の隣に建物があるなら、設計士に窓を考慮した間取りづくりをしてもらいましょう。
空間の配置を変えなくても、窓の位置や高さを変えることで目線を遮れることもあります。
【失敗例⑤】将来の生活を考えていない間取り
建てるときのことしか考えないで間取りを作ると後悔します。
現在だけでなく老後の生活も考えて間取りづくりをするといいでしょう。
対策|どの世代でも住みやすい間取りにする
1階に1部屋作っておき、将来的には夫婦の寝室にするという家庭も多いです。
平屋や子供部屋だけを2階にする間取りも人気が高いですよね。
寝室とトイレの近さも意識すると、歳を取っても楽でしょう。
また、廊下に手すりをつけておいたり、車イスでも通れる廊下幅なども意識して設計できると、将来も快適に住める間取りに近づきます。
【おわりに】
最適な間取りは住む家族によって異なります。
今の暮らしと将来の生活を考えながら、具体的なイメージを膨らまして間取りづくりをしてください。
実際に住む人が建てた「完成見学会」は間取りのイメージが湧きやすいので、たくさん参加するようにしましょう。
アイリスホームでも相馬市・南相馬市などで定期的に完成見学会を完成しています。
施主様の思いがつまった素敵な建物ばかりですので、ぜひお気軽に見にいらしてくださいね。