明るく開放的で光の差し込むリビングに憧れて、「リビングは2階にしよう」と考える方も多いでしょう。
2階をリビングにすると、大きな窓で日当たりが良く、天井の高い開放的な空間を作れたりといった様々なメリットがある一方で、2階のリビングには、デメリットがあるのも事実。
そこで今回は、リビングを2階に置くことのメリットやデメリット、それらを回避するための対策について解説したいと思います。
これからマイホーム購入を検討される方はぜひ参考にしてみてください。
2階リビングのメリット
2階にリビングを置くメリットとしては、大きく分けて以下の4つがあります。
・明るいリビングになる
・天井をより高く出来る
・開放感のあるリビングになる
・耐震性が高くなる
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
明るいリビングになる
2階の方が1階よりも日の入る時間が長いため、2階リビングの方が明るいというメリットがあります。
天井をより高く出来る
2階をリビングにすれば、上に部屋がないので天井をより高くとることができます。
天井の高いリビングは、明るく開放感があり、広く見えるというメリットにもなります。
開放感のあるリビングになる
1階リビングよりも、2階リビングは眺めが良く、開放感があります。
また、外から見られる心配がないので、プライバシーも守られ、カーテンを閉めずに過ごせるというメリットもあります。
耐震性が高くなる
1階が広いリビングスペースの場合、柱や壁が少なくなり耐震性が低くなります。
一方、2階にリビングを設置すれば、1階には個室が増えるので、柱や壁も増えて耐震性が高くなるというメリットがあります。
2階リビングのデメリット
リビングを2階に置くデメリットは、大きく分けて以下の5つがあります。
・毎日の階段の上り下りが大変
・子どもが外出からいつ帰ってきたかわからない
・水回りの配置が難しい上に工事費が割高になる
・夏はリビングが暑くなりやすい
・庭に出るのが億劫になる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
毎日の階段の上り下りが大変
例えば、買い物をして帰ってきた時、重い荷物を持って2階のキッチンまで上がらなくてはいけなかったり、今は良くても、将来足腰が弱くなったり、負担を感じる可能性も出てくるでしょう。
また、幅が狭い階段の場合、家電や家具を買い替えた際に、2階リビングまで運び入れができない事があれば、クレーンで窓から搬入する費用が発生したりといったことも起こり得るので注意が必要です。
対策:変更可能な間取りを検討する
将来足腰に不安が出てきた時の為に、リフォームが可能な間取りや設計をしておく事が大切です。
例えば、エレベーターや階段昇降機を設置できる様なスペースをあらかじめ確保しておくといいでしょう。いずれはリビングを1階に変更できるような間取りを検討しておくのもお勧めです。
子どもが外出からいつ帰ってきたか分からない
子供部屋を1階にした場合、子どもが帰宅時、リビングを通らずに自室に入ってしまうと、いつ帰ってきたのかが分かりにくいというデメリットがあります。
対策:子ども部屋の配置を工夫する
子ども部屋の配置を、2階のリビングを通って出入りする場所にすれば、子どもの帰宅に気付けるし、コミュニケーションが取りやすくなります。
水回りの配置が難しい上に工事費が割高になる
2階リビングの隣にキッチンを配置する場合、浴室や洗濯機などの水回りもまとめて2階に置くケースが多くなります。
その場合、2階に洗濯物を干すスペースがないと、階段の上り下りに苦労しそうです。また、水回りを2階に置くと、大掛かりな給排水工事や補強工事を行わなければならない場合もあり、工事費用が高額になる事も知っておきましょう。
対策:初めから生活導線を考えた間取りにしておく
2階にリビングを置く場合、水回りを2階にまとめ、バルコニーを利用して洗濯物を干す導線にしておくのがおすすめです。
浴室とつながるランドリースペース、バルコニーを2階に設けておけば、「脱ぐ」→「洗濯」→「干す」→「畳む」という工程をワンフロアで完結できます。
夏はリビングが暑くなりやすい
2階は1階よりも日当たりがよいため、夏場はどうしても暑くなります。
対策:空気を循環させる
2階にリビングを置くなら、空気が循環しやすい間取りにすることも大切です。
例えば、一直線上に対面する窓を2つ以上つけることで、効率的に風を通すことが出来、室温を下げて熱が籠るのを防ぐ効果があります。
また、空気循環のため、天井にサーキュレーターをつけるのもいいでしょう。
庭に出るのが億劫になる
1階リビングの場合と比較して、2階にリビングがある方は庭に出づらくなるというデメリットがあります。「せっかく庭を作ったのに、殆ど使わず雑草だらけになっている」という声もあります。
バルコニースペースを確保する
2階にリビングを配置するなら、広いバルコニースペースを確保する事もお勧めします。
ゆとりのある広いバルコニーがあれば、庭の様なアウトドア空間を、人目を気にせず楽しめるでしょう。
2階リビングにする場合の間取りのポイント
メリットもデメリットもどちらもある2階リビング。
2階にリビングを配置して後悔しない為には、間取りを工夫する事が大切。
間取りを工夫すべきポイントは、大きく分けて以下の4つがあります。
・バルコニースペースを広めにとる
・水回りはすべて2階にする
・子供部屋をリビングのある2階にする
・将来の事を考えておく
ひとつずつ詳しく見てみましょう。
バルコニースペースを広めにとる
2階にリビングを配置すると、庭に出づらくなるので、その分バルコニーを広くする事がお勧めです。
ウッドデッキにすれば、子どもが小さいうちは水遊びが出来たり、庭のようにガーデニングも楽しめます。
また、広めのバルコニーにすることで、洗濯物を干すスペースもできます。
水回りは全て2階にするのがお勧め
階段の上り下りを少なくする為にも、水回りはすべて2階にまとめるのがおすすめです。
キッチンや浴室、洗濯機を2階に配置すれば、「ながら家事」ができて効率的に!
但し、排水音対策も忘れずに!水回り下に配置する部分の間取りには注意が必要。
水回りの下に寝室を配置してしまうと、排水音で深い眠りの妨げになり、睡眠の質が落ちてしまうなどのリスクにもなります。
また、夜中にトイレで目が覚めた時に、階段の上り下りは非常に危険なので、トイレは1階にも置くのがいいでしょう。
子ども部屋はリビングのある2階にする
「子どもが外出から帰ってきた時に気が付かない」「帰宅後すぐ自室にこもってしまう」ということがないように、子ども部屋はリビングのある2階に作る事をお勧めします。
リビングを通って子ども部屋に行くという間取りにすれば、自然と会話をする機会ができるでしょう。
将来の事を考えておく
若いうちは平気でも、将来足腰が弱くなったときに、階段の上り下りが辛くなる可能性が出てくるでしょう。
間取りを考える際には、あらかじめエレベーターの設置や、間取り変更の可能性が出てくる事を考えておきましょう。
また、将来住み替えが必要になった時の為に、売却しやすいエリアに家を建てるのもいいでしょう。
まとめ
土地の狭い都心部でも、開放的で明るい空間を実現できる、2階リビング。
メリットがある一方で、子どもとのコミュニケーションが取りにくかったり、階段の上り下りが大変だったり、というデメリットもあります。
2階にリビングを配置する場合、あらかじめ間取りを工夫する事が重要です。
キッチン、浴室や洗濯機などの水回りをすべて2階に設置し、庭の代わりに広めのバルコニースペースを作れば、効率のいい家事動線が可能になるでしょう。
また、将来年を取って足腰が弱くなった時の為に、エレベーターを設置できる間取りや、リビングを1階に変更する可能性が出てくる事を前もって検討しておくと安心です。
2階リビングにする際、後悔しないようにしっかりポイントをおさえて間取りを考えてみてくださいね。
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