スタッフブログSTAFF BLOG
HOME > ブログ > スタッフブログ > 断熱をこだわるべきな理由と実際の所の話#01

断熱をこだわるべきな理由と実際の所の話#01

もう師走デスネ゚( ^^) _旦~~

みなさんこんにちは。冬が到来して風が頬を刺すような季節になってきましたね。冬支度という言葉もある通り、毎年になるとこの時期は新しいアウターに目移りすることが多いです。
このブログを第一回として、数回に分けて断熱関係のお話を書きたいと思います。

断熱って何?をちょっと噛み砕く。

家づくりを始めてみた方、色んなメーカーさんや工務店さんを回ってみると、だんだん聞こえてくるキーワードです。
どうやら家の性能に関係あるらしいゾ、という空気感は感じることができると思います。
ここで悩ましいのが、「断熱はこだわった方が良い」とは言われるんだけど、実際の所は各社さんの断熱の仕様がそれぞれ違うので、分かるようで分かりづらいということ。
家にとっての断熱は文字通り「熱が伝わりにくく、また逃げにくくする」工事の事です。そして断熱の工事には種類、断熱材のメーカー、商品と様々に異なったものがあります。
吹付けは良いけどその分コストがかかるし、一般的な工法の充填断熱でもいいのかどうか。
これに似た比較が冬の季節に頼りになるダウンジャケットです。ダウンはそれこそ商品もマーケットも多いので多種多様ですし、レビューも多いですよね。
毎年新作が気になるのも、やっぱり暖かい上着ほしいと思うからこそ。

ダウンジャケットで言い換えると。

ダウンジャケットに言い換えると、素材やフェザーの配合率、つくりでいうと最近はシームレスやハイブリッド、という言葉も出てきてますね。重要なのは暖かいかどうかと、熱が逃げにくいかどうか。
断熱もダウンジャケットを選ぶのと比較の仕方は全く同じです。
①性能やつくりがどういったものがあるのか
②どれくらいの期間使えるか。長持ちするのか。
③コストが見合っているかどうか
選び方はほぼ一緒なのですが、実際性能の違いが分からないから???になってしまうんですよね。ではどうしたらいいでしょうか。

地域で異なる基準とアイリスの数値

まず日本列島は断熱性能の基準としてエリアの区分が分けられています。変遷を重ね、現在は平成28年の基準が使われています。
北は北海道、南は沖縄まで。北海道が1地域で沖縄が8地域です。数字が小さいほど高い性能の基準が求められます。
ここから分かるのは、東北と関東や関西の断熱の基準がそもそも異なる、という点です。地域によって違うんだ、と理解することはとても大切です。
では自分の地域はどうなんだろ?というのが次のステップなんですよね。
ちなみに相双地域は4地域です。断熱の性能の指標を示す外皮性能UA値が0.75以下であることが求められます。(UA値は外皮平均熱貫流率のこと。内部から外部にどれだけ熱が逃げていくかの建物に対する値です。)
このUA値の値で高断熱の住宅かどうかを測る一つの指標になります。0.2〜0.5の値で各会社さん推移しています。
当社のモデルハウスはUA値0.43の性能があります。他社さんに追いつけ追い越せ、日々研鑽中です。
UA値が全てではないのですが、数値化されるというのは判断の材料として分かりやすいですね。
 

体感っていうポイント。

高断熱で作った住宅は、夏はエアコンが効きやすく、冬は暖房が暖かくなりますよ。家の冷暖房費が抑えられてお財布にも良さげです。
でも、その工事高いんでしょ?
と言われるところなのですが、長く住む自分たちの住処の居心地や健康、安心はもとより、まずは検討してみて、お財布と相談して頂きたい部分なのです。
家づくりは予算をどこに割り振るかが重要です。それによって他の部分に工事を割り振れたりしますし、性能っていうと数値になっちゃうんですけど、けっきょくは体感できるかどうかがポイントになります。
次回は当社の断熱の仕方と、気密について書きます。
師走の忙しい中ですが、どうか体調にお気をつけ下さい。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。