コンセントは毎日使う設備ですが採用する数が多いため、1つ1つの使い道を考えずに何となく位置を決めてしまう方も多いです。
しかし、コンセントは場所ごとに適切な位置や高さがあります。
どこの収納に何を入れるかを考えて収納計画を立てるのと同じように、コンセントの役割や使う頻度を考えて位置を決めることが非常に重要です。
今回は、実際に建てた方の失敗談を元に、コンセントの位置の考え方や失敗しないための対策をお伝えします。
コンセントの位置に関する失敗談と対策10選
コンセントの位置に関する失敗談と、それに対する対策を10個お伝えします。
自分の家の図面を見てるだけでは、コンセントの失敗に気付きにくいのです。
実際に後悔している人の失敗談を聞いて、しっかりと対策しましょう。
家具を置いたらコンセントが隠れてしまった
図面上では家具とコンセントが被っていなかったが、実際に家具を置いてみたらコンセントが隠れてしまったという例です。
特に、ソファやベッド周り、収納棚で隠れてしまうことが多いため注意しましょう。
住宅会社が作ってくれる図面の中には家具が記載してありますが、あくまで一般的なサイズです。
そのため、自分が購入する家具のサイズとは異なるケースも多いでしょう。
例えば、ダブルサイズとクイーンサイズのベッドでは、幅が20cmも異なります。
設計士にベッドの両脇にコンセントをつけたいと話しても、ベッドサイズの共有ができていないと適切な場所にコンセントは施工されません。
設計士側からサイズを聞いてくれることが多いですが、自分達からも忘れずに伝えるようにしてください。
また、購入する家具のサイズが決まったら、図面に落とし込んでもらうことをおすすめします。
キッチンの手元にコンセントが無いため調理家電が使いにくい
必要な場所にコンセントが無くて、家電が使いにくかったという失敗例もあります。
具体的には次のような場所にコンセントが無くて、失敗したという方が多いです。
- キッチンの手元になくてミキサーが使いにくい
- ソファの近くになくてスマホやゲームを充電しながらいじれない
- 洗面所は洗面台にしかコンセントがなくて冷暖房器具を使えない
具体的な生活イメージをすれば思いつくものばかりですが、図面を見て考えていただけでは気付きにくいですよね。
打合せのときだけコンセントについて考えるのではなく、普段の生活の中でいつコンセントを使っているのか意識的に確認してみましょう。
TVやキッチンのカップボード周りのコンセントが足りなかった
必要な位置にコンセントをつけたが、数が足りなかったという意見も多いです。
特に次のような空間で失敗することが多いでしょう。
- AV機器やゲームを置くTV台周り
- 調理家電を置くカップボード
- パソコンや電子機器を使う書斎や趣味部屋
常に挿しっぱなしにする家電用のコンセントは、今あるものをベースに数を考えがちですよね。
しかし、将来的に家電を買い足す可能性は十分に考えられます。
上記のような空間は、余分にコンセントをつけておくことをおすすめします。
スマホ充電用のコンセントを低くしたら使いにくい
コンセントの場所だけでなく、高さで後悔したという方もいます。
特に多いのが「スマホ充電用のコンセントが低かった」という例です。
下記は、実際に後悔している方の意見です。
「充電用のコンセントがリビングの低い位置にあるため、常に充電器を挿しっぱなしにしておくと子供やペットのいたずらが心配。
また、見栄えも悪いので充電する度に抜き差ししているが、位置が低いので面倒です。」
ソファやダイニングの周りにカウンターやニッチをつけてコンセントを施工すれば、充電しながら椅子に座って操作ができますね。
スマホの充電器は使用頻度が高いため、充電用のコンセントの位置は明確にしておくと良いでしょう。
テレビ周りの配線がごちゃごちゃしていて気になる
コンセントの位置がイマイチで、テレビ周りの配線が汚く見えるという意見もあります。
特に最近人気の壁掛けテレビを採用した方は後悔することが多いです。
壁掛けテレビはコンセントをテレビ裏に施工することで、配線を隠すことができます。
AV機器やゲームを置きたい場合は、テレビボードを置いてその中にコンセントを施工するケースもありますよね。
この場合は隠ぺい配管と言って、配線を壁の中に通してきれいに隠すという方法も可能です。
自分の使う機器やテレビの種類などを設計士に相談しながら、ベストな配線方法を選びましょう。
ダイニングでホットプレート使用時に子供の足がコードに引っかかってケガをした
ダイニング周りもコンセントの後悔が多い箇所です。
ダイニングから少し離れた場所にコンセントを施工したため、コードに足が引っかかってケガをする危険性があるという意見がありました。
例えば、卓上家電で鍋をしていた時に子供の足がコードに引っかかると、子供が転ぶ危険性がありますよね。
鍋が揺れて汁が跳ね、周りの人が火傷することもあるでしょう。
また、パソコンなどのコードに足を引っかけると、テーブルから落下して機器が故障する可能性もあります。
このような危険性を防ぐために、ダイニングテーブルの真横にコンセントを採用することをおすすめします。
見栄えが気にならないなら、ダイニングテーブルの高さに合わせてコンセントを施工しても良いでしょう。
ダイニングテーブルに限らず、アイロンなどの熱いものや壊れやすい機器を使う場所は、すぐ近くにコンセントをつけるように意識してくださいね。
廊下にコンセントをつけたけど使っていない
コンセントをつけたが使ってなくて後悔したという方もいます。
廊下や納戸の中などに付けたが、使用する機会がないという意見も多いです。
最近はコードレスの掃除機を採用する家庭が多いため、廊下のコンセントの必要性は家庭ごとに考える必要があります。
コンセントの数が多いに超したことはないですが、1カ所ごとに費用がかかりますので慎重に検討しましょう。
ちなみに、掃除機をかける用途以外で廊下にコンセントをつける方は、足元灯のために採用するケースが多いです。
納戸は何かの充電が必要な場合、納戸内で作業をする場合などはあると便利ですので、具体的な使い道を考えてみてくださいね。
アクセントクロスの壁にコンセントをつけたら目立つ
アクセントクロスの壁にコンセントをつけたら、コンセントが目立ってしまい後悔した人もいます。
注文住宅の打合せでは、クロスよりもコンセントの位置を先に決めるケースもあります。
なぜなら、クロスよりも電気配線の施工の方が先に始まるからです。
その様なスケジュールの場合は、先にアクセントクロスの場所を考えておくと良いでしょう。
または、クロスの打合せ後に、コンセント位置の変更が可能かどうかを確認してみてください。
住宅会社によっては柔軟に対応してくれるはずです。
また、コンセントの色は、メーカーによってベージュ・茶・黒などのバリエーションがあります。
後からコンセント位置を変更できない場合は、コンセントの色を工夫してみても良いでしょう。
コードレス家電の充電場所を考えていなかった
掃除機などのコードレス家電を採用する家庭が増えてきましたよね。
その結果、充電場所を考えていなくて後悔したという方も多いです。
充電場所を考えていないと目立つところに掃除機などを置かなければならず、デザイン性が損なわれてしまいます。
設計時からどんな家電を採用するか考えて、コンセント位置を選びましょう。
おすすめは収納の中にコンセントを設置することです。
奥行きの浅い収納にコンセントを施工すれば、掃除機が取り出しやすく目立つこともありません。
ルンバなどのお掃除ロボットは手前に障害物があってはいけないため、コンセントの施工場所を工夫する必要があります。
階段下や収納の下部をうまく利用して、お掃除ロボット専用の充電場所を作りましょう。
外用コンセントを目立たない位置に付けたら使いにくい
外観を気にして外用コンセントを家の裏側につけたら、使いにくかったという意見もあります。
コンセントはコンパクトなサイズなので、家の正面側につけてもそこまで景観を損なうことはありません。
外用コンセントは室内と比べて使用頻度は少ないですが、屋外の貴重な電源です。
掃除やバーベキューなどのときや、人が通る際の照明の設置などに使えるので、見た目よりも使いやすさを考えて位置を決めましょう。
【おわりに】
コンセントの位置を考える際に大切なポイントは次の5つです。
- 具体的な生活をイメージして位置を考える
- 家具やインテリアのサイズを早い段階で把握する
- コンセントは位置だけでなく高さも重要!
- 将来のことも考慮しての数や場所を決める
- 使うか使わないか迷ったときは採用する!
コンセントの位置は少しの違いで、使いやすさが格段に変わります。
失敗談を参考に、自分達の暮らしにぴったりなコンセント位置を考えてみてくださいね。
アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った提案を心がけています。
もちろんコンセントの位置などの細かい点も、お客様が納得いくまで打合せを重ねます。
相馬市・南相馬市で家づくりを検討している方は、ぜひご来店お待ちしております。
また、ご来場前にLINEでの相談も受け付けていますので、どんなことでもお気軽にお問い合わせくださいね。