「掃除が楽な家」と聞いて魅力に感じない人はいないでしょう。
毎日時間をかけて掃除をしなくても良いなら、家族とゆっくり過ごせて趣味の時間も増やせますね。
では、どのような家を建てれば、掃除が楽な家を建てることができるのでしょうか。
ポイントは採用する間取り・設備・仕様です。
今回は掃除が楽な家にするためのコツをお伝えしますので、採用できそうなものをチェックしてみてくださいね。
掃除が楽になる「間取り」を紹介
まずは、掃除が楽になる間取りを紹介します。
①部屋の形は四角形にする
部屋の中に凹凸が多いと、角にホコリが溜まりやすくなります。
四角形の部屋なら四隅にホコリが集まりやすくなりますし、掃除機がけも楽です。
②間接照明やニッチは極力減らす
間接照明やニッチがあるとおしゃれですが、ホコリが溜まりやすくなってしまいます。
天井付近の間接照明の掃除は大変ですし、ニッチは飾っているインテリアを移動しないといけないので手間です。
その他にも、吹き抜けの見せ梁や窓も掃除しにくいため、採用しない方が掃除は楽でしょう。
③収納はなるべく造り付けに
せっかく部屋を四角形にしても、壁に沿って収納などの家具を置くと、結局凹凸の多い部屋になっていしまいます。
掃除が大変になりますので、収納は壁内にすっきりと収まる造り付けを採用しましょう。
④収納には扉をつける
収納に扉をつけることで、収納内や棚にホコリが溜まるのを防ぐことができます。
扉をつけない場合は、棚にボックスを置くなどして掃除しやすい環境を作りましょう。
⑤適材適所の細々収納を作る
使うものが簡単に出し入れできる場所に収納があれば、片付ける習慣がつきます。
そのため、まとめて掃除をする必要がありません。
クイックルワイパーなどの収納場所も家の数ヵ所に作っておけば、気になるときにサッと掃除ができて便利です。
掃除機も1・2階両方に設置場所を用意しておくと良いでしょう。
⑥回遊動線にする
回遊動線にすれば行き止まりがなくなるため、家を1周するだけで掃除機がけが終わります。
行き止まりのある家は同じ空間を何度も行ったり来たりするため、体力的に疲れますし時間の無駄です。
回遊動線を採用すれば、掃除だけでなく生活のさまざまな場面で便利と感じることができるでしょう。
⑦階段を減らす(できれば平屋)
階段の掃除ってとても手間ですよね。
平屋にすれば階段が無くなるため、掃除がかなり楽になるでしょう。
2階建ての場合でも、ロフトや地下室、スキップフロアなどを避けることで掃除の手間が減ります。
掘りごたつや小上がりの和室、ダウンフロアなども同様です。
⑧バルコニーを採用しない
バルコニーを採用したがあまり使っていないという方も多いです。
使わないと砂ぼこりやクモの巣、鳥の糞などがすぐに溜まってしまいます。
室内と違って掃除が大変なので、バルコニーを使わなそうなら思い切って採用しないという選択をしましょう。
洗濯物は1階や室内でも干せますし、性能の高い乾燥機もあるので問題ありません。
布団も布団乾燥機を使えば、効果的にダニなどを除去できるでしょう。
⑨コードタイプの掃除機を使うならコンセントの位置・高さに注意
コードがある掃除機を使うならコンセントの位置と高さに注意しましょう。
コンセントの位置を工夫することで、掃除機をかけるときの移動距離を減らすことができます。
また、コンセントの位置を高めにすることで、腰の負担を軽減できるでしょう。
見栄えや使いやすさを設計士と相談しながら、高さを決めてくださいね。
掃除が楽になる「設備・仕様」
掃除が楽になる設備や仕様を紹介します。
①お掃除機能のついた水回りの設備
一部の設備メーカーでは、次のような水回りの設備にお掃除機能がついています。
・レンジフード
・浴槽
・トイレ
これらの設備のお掃除が楽になったらとても助かりますよね。
採用できるか検討している住宅会社に確認してみましょう。
②ステンレスキッチン
ステンレスのキッチンはシミなどの汚れが付きにくく、お手入れがしやすいと言われています。
掃除の楽さを重視するなら、ステンレスのワークトップやシンクの採用がおすすめです。
③キッチンパネル(キッチン、洗面台周り)
キッチンパネルは壁に施工する建材です。
表面がツルツルとしていてお手入れがしやすいく、耐水性も高いというメリットがあります。
キッチンや洗面台周りだけでなく、ペットスペースの壁などにもおすすめです。
④ダウンライト
ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明です。
他の照明は天井や壁から飛び出すため、照明自体にホコリが溜まってしまいます。
しかし、ダウンライトならホコリが溜まらないため、お手入れが不要です。
ただし、交換の際には業者にお願いする必要があるため、その点は理解しておきましょう。
⑤フロートタイプのテレビ台
壁に施工して床から浮かせるタイプのテレビ台もおすすめです。
床とテレビ台の間に10cmくらいの空間ができるため、掃除がしやすくなります。
見た目もすっきりとした印象を与えることができるでしょう。
⑥断熱性の高いサッシ
断熱性能の高いサッシを採用することで、結露する確率が極めて低くなります。
もちろん高断熱の建物に施工することが条件です。
結露をしなければ窓やカーテンが汚れにくくなり、掃除の頻度を少なくできます。
⑦水回りにはクッションフロアやタイル
キッチン・脱衣洗面所・トイレなどの水回りには、クッションフロアやタイルを採用しましょう。
水に強い素材なのでシミになることがなく、お手入れも楽になります。
価格・バリエーション・床の冷たさなどを考慮するとクッションフロアがおすすめです。
⑧セルフクリーニング機能の外壁
外回りの掃除は範囲も広くて大変ですよね。
セルフクリーニング機能のある外壁を選べば、雨が降ったときに汚れも一緒に流してくれます。
そのため、掃除の頻度を減らすことができるでしょう。
⑨床にレールがない上吊りの引き戸
床にレールがない上吊りタイプの引き戸を選べば、レールにホコリが溜まらないので掃除が楽になります。
抜け毛の多いペットを飼っている家庭などでは特におすすめです。
⑩垂直方向に水栓がついている洗面台
上の画像のように、垂直方向に水栓ついている洗面台なら、水栓周りに水が溜まることがありません。
そのため、水垢や赤カビの発生を抑えやすくなり、お手入れが楽になるでしょう。
⑪汚れが目立たない色の建材を選ぶ
掃除の楽さとは少し異なりますが、汚れが目立たない色を選ぶことも大切です。
濃い色の床材だとホコリが少し落ちていただけで気になりますし、明るい色の床材は1本の髪の毛でも目立ちます。
汚れが目立ちにくい色を、床・建具・玄関タイルに選ぶことで汚れが気になりにくくなります。
その結果、必要以上に掃除をしなくてもよくなるでしょう。
掃除が楽になる「その他の工夫」
間取り・設備・仕様以外におすすめしたい、掃除が楽になる工夫をお伝えします。
①お掃除ロボットを採用する
掃除機がけを楽にするために、お掃除ロボットを採用しましょう。
最近では掃除機だけでなく、拭き掃除をしてくれるロボットなどもありますよね。
上手に活用して、掃除の時間を減らしましょう。
②フィルター掃除機能付きエアコンを採用する
エアコンも自動でフィルター掃除をしてくれるタイプがあります。
掃除が楽になるだけでなく、いつもきれいな空気を供給してくれるため衛生的にも良いです。
③家具は床と隙間がないものか10cm以上の隙間があるものを選ぶ
家具の下はホコリが溜まりやすいスペースですよね。
床と隙間のない家具を選べば、ホコリが入り込みにくくなるため掃除が楽です。
隙間がある家具を選ぶなら、あえて脚が10cm以上のものを選んで掃除機をかけやすくしましょう。
お掃除ロボットなども高さが10cmくらいあるため、家具の脚の高さには注意が必要です。
④外構はコンクリートか防草シートで仕上げる
庭が草だらけだと掃除が大変ですよね。
コンクリート仕上げにしたり、砂利の下に防草シートを敷けば雑草が生えにくくなります。
また、植栽を採用しなければ庭に落ち葉が溜まることもありません。
採用したい場合は、葉が落ちにくい樹木などをチェックすると良いでしょう。
【おわりに】
掃除を楽な家にするための工夫はたくさんあります。
自分の生活スタイルに合うもの、費用対効果が期待できるものを選んでみてくださいね。
アイリスホームでも、お客様の要望に対してさまざまな工夫を取り入れた家を提案しています。
相馬市・南相馬市でこだわりの注文住宅を建てたいという方はぜひご相談くださいね。
たくさんの工夫がつまった展示場もご見学いただけます。
みなさまのご来場をお待ちしております。