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知ってた?無理のない住宅ローンの返済比率!?

家を購入するときに不安に思うのは、やはり住宅ローンのことではないでしょうか?

住宅ローンを借りるときには、家を建てた後、住んでいる間はずっと返済が続いていくため、冷静に考えることが重要です。

 

そこで今回は、住宅ローンを借り過ぎていないかを判断する目安である「返済比率」について解説していきます。

返済比率とは額面年収に占める年間返済額の割合のことで、住宅ローン選びの重要な指標です。

しかしながら、多くの方が適正な返済比率は何%なのか、無理のない返済比率にするためにはどのような対策を取るべきか、といったことがよく分からずに悩んでしまいます。

 

「返済比率や住宅ローンの返済に不安がある」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

住宅ローンの返済比率とは?

住宅ローンの返済比率(返済負担率)は「年収のうち年間返済額がどの程度の割合になるのか?」を示す指標です。

そのため、返済比率が高すぎると年収に占める住宅ローン額が大きくなり、家計が圧迫されてしまいます。

 

返済比率は住宅ローンを組む際に、年収に対して無理のない計画になっているかに加えて、金融機関の審査を通過できる借り入れになっているかの判断に用います。

つまり住宅ローンを検討する際に、「返済比率を常に意識して借り入れを考えること」が非常に重要なポイントです。

 

返済比率の計算方法

返済比率とは、年収に対する住宅ローンの年間返済額の割合を指します。

この計算で用いる年収は「手取り」ではなく、「額面年収」になります。

 

返済比率の計算式は以下の通りです。

年間のローン返済額÷額面年収×100=返済比率(%)

 

【計算例】

年間のローン返済額120万円(毎月10万円)÷年収600万円=返済比率20%

上記のように、返済比率を左右するのは年間のローン返済額です。

 

返済比率が高いと年収に対して、無理のある借り入れとなってしまい、金融機関の審査も借入後に支払い続けていくことも厳しいものになってしまいます。

そのため住宅ローンを組むときは、「ご自身の年収に合わせた適正な返済比率」を意識することが大切です。

 

他の借入も返済比率に影響する

返済比率を左右する「年間のローン返済額」には、住宅ローン以外の借り入れも含まれます。

返済比率に含まれるローンの具体例としては、「マイカーローン」「クレジットカードのリボ払い」「スマホの分割払い」「奨学金の返済」などがあります。

 

もし住宅ローン以外で返済中の借り入れがある場合は、それらも含めて返済比率を計算しなければなりません。

つまり普段の借り入れが多い方ほど返済比率も上がり、住宅ローンで借りられる金額が少なくなってしまいます。

 

現在、借り入れがある方はその合計額を割り出し、なるべく早く完済できるものはないかを必ず確認するようにしましょう。

 

理想の返済比率と金融機関での目安

無理のない返済を続けていける「理想的な返済比率」と、住宅ローン審査に通る「金融機関規定の返済比率」が実は異なるということをご存じでしょうか?

 

【返済比率の目安】

理想的な返済比率:手取り収入に対して20%

金融機関の返済比率の目安:額面収入に対して25%~35%

 

例えば額面収入が30万円で手取り収入が24万円の方であれば、

理想的な返済比率の場合…4.8万円/月

金融機関の返済比率の場合…7.5~10.5万円/月

という計算になります。

 

ではなぜ理想の返済比率と金融機関が規定する返済比率にこのような差が生まれるのでしょうか?

金融機関は「審査に通過できる、支払いを続けられる信用力があるかどうか」を見ているからです。

そのため、金融機関の審査に通ったとしても、その住宅ローンが家計を圧迫する支払額かどうかは別問題なのです。

 

せっかく借りたとしても返済できないのでは元も子もありません。

つまり、利用者ご自身が返済比率を元に安心できる返済プランを立てる必要があります。

 

理想の返済比率は手取り収入の年収の20%以下

 

結論からいうと、一般的に住宅ローンの理想的な返済比率は「手取り収入の20%以内」です。

ここでは具体例を用いたシミュレーションを行っていきます。

 

【返済比率が手取り収入の20%以下になる返済シミュレーション】

額面年収:600万円

手取り年収:約470万円

手取り月収:39万円(ボーナスを含めた年収を12等分して算出)

金利タイプ:全期間固定金利

住宅ローンの借入金額:2,500万円

住宅ローンの返済期間:35年

適用金利:年1.24%

毎月の住宅ローン返済額:約7万4,000円

年間の住宅ローン返済額:約88万8,000円 

返済比率:年間返済額88万8,000円÷手取り年収470万円=約19%

 

上記の計算で行くと、余裕をもった返済は額面年収600万円の人の場合、借入額が2,500万円といえます。

 

この年収からいくと、月々7万円以上でも払えそうだけど……と思った方もいるでしょう。

なぜ理想の返済比率が手取り収入の20%以内なのかもご説明していきます。 

 

理想の返済比率は20%以下の理由

理想の返済比率が手取り収入の20%以下という理由は、

①住宅ローンが長期返済のため、返済期間中に家計の収支が変動する可能性がある

②住宅ローンの返済額だけでなく、持ち家の維持や管理にかかる支出が大きくなる

という2つの理由があります。

 

何十年もの住宅ローン返済期間中に、教育費の増加や転職による収入減の可能性もあります。

また住宅ローンを組むと、持ち家の維持・管理に固定資産税や火災保険料、修繕費などの「住居関連費」が必要になります。

 

住宅ローンを組んだ直後は住宅ローン減税や固定資産税の減額措置などのお得な制度があるため、はじめは負担を感じにくいかもしれませんが、住宅ローンはその家に住んでいる間、10年・20年、それ以上と続いていくものです。

10年後には子どもが大学進学を迎え、予想以上に出費がかさんでいるかもしれません。

また、ひょっとすると、外壁や屋根の修繕が必要になっているかもしれません。

 

このように収入の変化や住居関連費は、月日が経つほど家計に影響が出てきます。

これらも考慮した支払いを続けていくためには、住宅ローン返済額は手取り収入の20%以下に抑えておく必要があるのです。

 

まとめ

住宅ローンを無理なく返済していくためには、適正な返済比率を考慮した借り入れが大切だということを感じていただけましたか?

 

住宅ローン破綻を回避するためにも、住宅ローンを借り入れする際はご自身のライフプランに適した返済比率を念頭においてシミュレーションするようにしましょう。

 

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この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。