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新築時にできる家の寒さ対策10選|暖かい家で快適な暮らしを送ろう

新築を建てるなら地域や家に合った寒さ対策をしよう!

今のお住まいで冬場に快適な暮らしをしている方はどのくらいいるでしょうか。

賃貸や築年数の経った家にお住まいの方は、毎年厳しい寒さと闘いながら生活しているはずです。

 

太平洋側に位置する相馬市・南相馬市は、山と海に囲まれているため冬は温暖で穏やかな気候が特徴的と言われています。

しかし、実際に住んでいると真冬は厳しい寒さを感じますよね。

マイホームで冬場も快適に暮らしたいなら、断熱性を高めた家を建てるなどの寒さ対策をすることが大切です。

今回は新築時にできる家の寒さ対策を紹介ので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

新築時にできる家の10個の寒さ対策

マイホームを新築するときにできる寒さ対策を紹介します。

 

①断熱・気密性能の高い断熱材を選ぶ

断熱材は、断熱性と気密性が高いものを選びましょう。

「高断熱と言われている断熱材を使っているから安心」という考えは危険かもしれません。

なぜなら、同じ断熱材でも細かな種類があるからです。

 

例えば、グラスウールと謳われた断熱材でも、一般的なものと高性能なものでは断熱性は大きく異なります。

具体的に、グラスウールの種類は10Kや16Kなどの数値で表記されますが、これは密度の違いです。

高密度の16Kのグラスウールの方が、熱伝導率が低いため高性能な断熱材ということになります。

 

さらに、施工方法や断熱材の厚みもしっかりとチェックすることが大切です。

同じ16Kの高性能グラスウールを採用していても、厚みが数cm違うなら断熱性能は大きく変わります。

仮に、厚みのあるグラスウールを施工しても、隙間ができていたら気密性が大幅に落ちるため寒い家になるでしょう。

このように同じ断熱材を使っている会社でも、断熱・気密性能は大きく異なります。

断熱材の細かな種類や厚みを確認し、施工現場をチェックするなどの対策を行うことがおすすめです。

 

②サッシのグレードを上げる

冬場に室内で暖房した熱の約58%はサッシから逃げると言われています。

 

▷参考:省エネルギー建材普及促進センター | 【Q&A】開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?

 

部屋の暖かい室温をなるべく保ちたいなら、サッシのグレードを高めましょう。

サッシは「サッシ枠・ガラス・充填されるガス」の3つによってグレードが分かれます。

現在の住宅で多く採用されているグレードは次の通りです。

 

  • サッシ枠:樹脂>樹脂アルミ複合
  • ガラス:トリプル>ペア
  • 充填されるガス:クリプトン>アルゴン

 

クリプトンガス入りのトリプルガラス樹脂サッシが、上記の中では最上級のグレードと言えます。

熱が出入りしやすい大きな窓だけ、グレードを上げても良いでしょう。

ただし、採用する地域によってはオーバースペックになるかもしれません。

自分達が暮らすエリアではどのサッシのグレードが適切なのかを、住宅会社に確認してみてくださいね。

 

③熱交換型の第一種換気システムを選ぶ

現在の住宅では、家の中を24時間換気しなければならないという決まりがあります。

寒さ対策をした家にしたいなら、「熱交換型の第一種換気システム」の換気の方法を採用しましょう。

第一種換気システムとは機械の力で家中を換気するシステムで、熱交換型とは屋外の空気を取り入れて室内の空気を排出するときに、熱を再利用してくれる機械です。

つまり、冷たい屋外の空気がそのまま部屋に入るのではなく、室内の空気に含まれた熱を再利用した温かな空気を取り入れられるということです。

第一種換気なら、熱交換型の換気方法を採用することができます。

そのため、家の中の空気が冷えにくく、弱い暖房でも効率的に室内を暖めることが可能です。

 

④気密シート・コンセントを取り入れて家の隙間をなくす

どんなに良い断熱材を使っても、家が隙間だらけなら寒いというのはイメージできると思います。

隙間をなるべくなくすためには、気密シートや気密コンセントを取り入れましょう。

気密シートとは、断熱材が施工できない細かな隙間を塞げるようなシートです。

また、気密コンセントとはコンセント周りの隙間を塞いで冷気が入り込みにくくするものです。

細かな隙間まで対策することで、すきま風が入らなくなるため部屋の中が暖かくなります。

住宅会社がどのような気密対策を行っているのか確認してみてくださいね。

 

⑤部屋の暖房方法を検討する

どのような暖房器具を取り入れるかによって、寒さの感じ方は大きく異なります。

一般的な暖房器具はエアコンですが、エアコンは頭が暑くて足元が冷えると感じる方もいますよね。

このような場合は、床暖房をおすすめします。

床暖房は足元からじんわりと温まるため、身体全体がポカポカと暖かくなります。

裸足で歩いてもヒヤッとしないのは魅力的ですよね。

 

他にも、全館空調や薪ストーブを採用するなどの選択肢もあるでしょう。

初期費用・ランニングコストなども考えながら、自分にとって快適に感じる暖房器具を考えることが大切です。

 

⑥吹き抜けやリビング階段を避ける

寒さ対策を考えるなら間取りの工夫も大切です。

暖気は上昇し冷気は下に溜まる特性があるため、1・2階がつながる吹き抜けやリビング階段はあまりおすすめしません。

なぜなら、せっかくリビングを暖めても2階に空気が上がってしまうからです。

また、2階から冷えた空気が降りてきて、暖房効率が下がってしまいます。

 

リビング階段を付ける場合は、階段前にドアやロールスクリーンなどを付ける方法が効果的です。

ちなみに、全館空調システムを採用する場合は、吹き抜けがある家の方が効率的に暖房できます。

1・2階がつながっている空間が多い方が、家中の空気が循環しやすいためです。

寒さ対策も合わせて考えながら、住み心地の良い間取りを採用してくださいね。

 

⑦シーリングファンをつけて空気を循環させる

天井が高い部屋や勾配天井・吹き抜けをつけるときは、シーリングファンを採用しましょう。

なぜなら、せっかく部屋を暖めても、空気が循環しないと足元が冷えてしまうからです。

シーリングファンがあれば、上に溜まった暖気を下降させてくれるため、暖かさを感じやすいです。

夏場にも使える設備ですので、費用対効果が高いと言えるでしょう。

 

⑧シャッターをつける

シャッターを採用することで、夜間に熱を逃がしにくくすることができます。

金属製のシャッターが一般的なため、大きな断熱効果があるわけではありません。

しかし、屋外と窓の間にシャッターを1枚挟むことによって、多少の熱損失を防ぐことができます。

シャッターは風よけにもなるため、すきま風の吹き込みを抑える効果も期待できるでしょう。

 

⑨厚地の断熱カーテンを枠外に施工する

寒さ対策をしたいなら、窓だけでなくカーテンの仕様を検討することも大切です。

生地の裏に特殊な加工がしてある断熱カーテンなら、窓から熱が逃げにくくなります。

 

ただし、断熱性が高いカーテンでも、窓とカーテンの間に隙間があると熱が逃げてしまいます。

お風呂の浴槽の断熱性が高くても、フタを開けておくと湯は冷めてしまうのと同じイメージです。

窓から熱を逃げないようにするためには、窓枠の外側にカーテンを施工する方法をおすすめします。

カーテンが窓全体を覆うことができれば、熱が逃げにくくなるためおすすめです。

 

⑩日当たりの良い土地を選ぶ

寒くない家を建てたいなら、日当たりの良い土地を選びましょう。

なぜなら、日当たりの良い部屋なら日差しによる熱が室内に入るため、昼間は室温が上がりやすいからです。

日当たりが悪い部屋は常に日影になるため、室内の温度はどんどん下がってしまいますからね。

冬場の日当たりも考慮して土地選びを行うことが大切です。

 

【おわりに】

 

せっかくマイホームを建築するなら、冬場でも快適に過ごせる家にしたいですよね。

寒くない家に住むには、熱を逃がさない断熱・気密性の高い家を建て、広さに適した高性能の暖房器具を取り入れることが大切です。

特に、建物に隙間を作らないこととサッシから熱をなるべく逃がさないように、工夫してみてくださいね。

寒さ対策にこだわった家を建て、真冬でも健康的な暮らしを送れるようなマイホームを建てましょう。

 

アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った家づくりをしています。

寒さ対策を行った暖かい家に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。