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全館空調のメリットとデメリットを解説!気になる電気代と費用はどれくらい?

全館空調とは、住宅全体の「冷暖房・換気・空気清浄」などを1台の空調設備で一括で管理できるシステムのことを指します。

 

家中の温度差を少なくしてヒートショックを防止したりなどのメリットを感じる方がいる一方で、電気代が高そう、実際に住んでみるとどうなの?と気になる方も多いでしょう。

 

そこで今回は、全館空調のメリットやデメリットと、気になる電気代や導入費用についてをまとめてみました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

全館空調のメリット

全館空調には各部屋にエアコンを設置せずとも、家中の温度差を少なくしてヒートショックを防止したり、外気中の花粉やPM2.5のような微粒子もフィルターで取り除いて換気を行うため、綺麗な空気を室内に循環できるなどのメリットがあります。

 

室内温度を快適な温度に維持する

室内の寒暖差は、熱中症やヒートショックなど健康面に重要な影響を及ぼします。

そのため、できるだけ寒暖差のない室内環境をつくることが健康で快適な暮らしを実現するための重要となります。

 

ヒートショックとは、冬場の入浴時などに温度差が10度以上ある場所に移動すると、血流が急激に変化し、心筋梗塞・脳梗塞・不整脈などを起こして事故につながるリスクが高くなる現象のことです。

 

実は日本はヒートショックの発生件数が世界一多く、その原因は日本の住環境や生活習慣が影響していると指摘されています。

特に12月~2月は事故が多発しますので、健康で快適に暮らせる家づくりには十分な対策が必要です。

 

 

デザイン性の高さ

全館空調は、天井やその付近の吹き出し口からの通風で空気を循環させる構造になっています。

 

デザイン性が高い空間に、家電の生活感を持ち込まずに済むので、スタイリッシュな家づくりが可能になります。

室外機も部屋ごとの設置が必要ないので、外観もシンプルに仕上げることができます。

 

 

間取りの自由度を高める

エアコンは部屋ごとに設置するのが基本で、冷暖房効率を高めるために間仕切りをするなど、ある程度、間取りが制限されることになります。

 

また、部屋のどの位置、壁のどこにエアコンを設置するかは、機能性とデザイン性、室外機の場所との兼ね合いもあり悩ましいケースも多々あります。

 

全館空調にすれば、エアコンの台数や設置場所を気にした間取りにする必要はありません。

 

開放感のあるLDKや吹き抜けを実現しやすいのもメリットです。特に広い空間全体の室温を効率的かつ一定にコントロールできる全館空調は有効です。

 

 

家全体の空調を1か所でコントロールできる

全館空調は、住宅のサイズや構造により複数台設置する場合もありますが、住宅全体を1台の空調システムでコントロールできます。

 

全館空調は、基本的に24時間できるだけエネルギー効率が良い条件で安定的に稼働させることで、冬の朝の起床時にも、真夏の酷暑の帰宅時も、自動で最適な条件に調整や管理をしてくれていますので、一年中快適に暮らすことができます。

 

 

家事の自由度が高まる

全館空調の住宅は、一般住宅より気象変化や花粉、PM2.5などの大気中の微粒子などに影響を受けにくい生活環境がつくれます。

 

そのため、屋外に洗濯物が干せない梅雨時、花粉が多い季節でもランドリールームで洗濯がしやすくなった、というご意見も多くあります。

 

特に共働きの方や外出が多い方、夜間に洗濯をされる方などの家事負担や時間の制約も軽減できるメリットもあります。

 

 

 

全館空調のデメリット

もちろん、全館空調にはメリットだけでなく、デメリットもあります。全館空調の導入には、以前よりはリーズナブルになってきましたが、設置にはそれなりの設備費用がかかります。実際の初期費用とランニングコストはどれくらいなのか見てみましょう。

 

初期費用

例えば、35坪~40坪の4LDKの2階建てに全館空調システムを導入する場合、初期費用は約100~250万円ほどが目安です。

 

なお、費用は、空調メーカー、家の大きさ、部屋数などによって変動しますのでご参考として頂けると幸いです。

 

仮にエアコンを4LDKに各部屋ごとに導入するとなると50万円程度はみておく必要がありますので、ここ数年で全館空調が現実的な選択肢になってきていることがご理解いただけると思います。

 

ランニングコスト

メーカーによっては35坪で24時間365日稼働しても、全館空調の電気代で月5,000~6,000円というケースもあるようです。

 

また、高気密・高断熱住宅で全館空調を導入した場合では、一般の住宅と比べて、必然的に、高気密・高断熱住宅のほうが電気代は抑えやすくなります。

 

また、太陽光発電システム等と組み合わせることで、月によっては収支がプラスになることもありますので、住宅の省エネ性能、エネルギー効率について総合的に判断して導入を検討するとよいでしょう。

 

 

定期点検が重要

全館空調は、故障した場合、空調設備が使えなくなるため、定期的なメンテナンス費用をみておく必要があります。

 

メーカーによって異なりますが、年間1万円~2万円、フィルター交換1,500円~5,000円程度が多いようです。

 

 

部屋ごとの温度調整が難しい

住宅全体の気温を、夏は暑くなく、冬は寒くなく、できるだけ一定の範囲に収まるように温熱環境を管理できるのが全館空調の特長です。

 

最近は部屋ごとに調整ができる仕組みを導入する全館空調も出てきました。

体感温度には個人差がありますので、暑がり・寒がりの家族がいる場合には、その方がちょうどいい環境になるように、設定温度、補助器具、衣服などで補助的な対策で対応調節ができる方法を検討しましょう。

 

 

空気が乾燥しやすい

冬場の場合は、全般的に室内の空気が乾燥しやすくなります。

乾燥対策として、部屋干しをする、加湿器を設置する、観葉植物を置くなどの工夫をされている方も多いようです。

 

 

 

全館空調って、実際はどうなの?

話題の全館空調って、実際はどうなのでしょうか?

年中、快適に暮らせそうだけど光熱費がかかりそうなイメージもありますよね。

 

そこで、実際に全館空調を導入前の方と導入後の方の口コミを集めてみました。

 

全館空調を導入した方の口コミ情報

全館空調は電気代が高い?というイメージをお持ちの方が全体の4割もいらっしゃると言うデータもあります。

 

しかし、近年、各メーカーが積極的に開発を進めてきた結果、最近では比較的リーズナブルに導入できるようになりました。

また、様々な方式が開発されて選択肢も広がったことで、より導入される方が増えています。

 

実際に住んでみた感想について、口コミ情報を集めました。

 

・導入費用はエアコンよりもかかったけど、家にいる時間が増えてため、室内に温度差がないのは確かに快適だと実感

・各部屋にエアコンをつけると見栄えが良くないと思っていたが、全館空調はすっきりして気持ちいい

・うちはペットがいるので留守中の部屋の温度や臭いも気にせず出掛けられるようになった

・寒暖差が少なく老後もヒートショックや熱中症の心配も少ない

・冬の朝、トイレやLDKが冷えないので、楽になった

・意外と洗濯物が室内でも乾きやすいのが便利

・冬は加湿器は必須ですが寒くなく快適なのが良い

 

それぞれの暮らし方に応じてメリット・デメリットもあるようですが、費用はかかっても、全館空調の快適さには皆さん納得されているようです。

 

 

まとめ

今回は全館空調のメリット、デメリットと共に、その良さを引き出し、デメリットを補いながら効果的に活用する方法もご紹介しました。

 

以下のいずれかが思い当たる方は、全館空調の家づくりで住環境の改善につながるかもしれません。

 

・これまでの家は部屋ごとに寒暖差が激しく、底冷えがあった

・高齢のご家族、小さなお子さんがいる

・介護や療養など寒暖差で体調に支障をきたしやすいご家族がいる

・ペットを室内で飼っている方

・冬の朝に寒くて起きられない、夏の夜は寝苦しくて睡眠が浅くなる方

など

 

アイリスホームでは、お客様が暮らしやすい住まいを提案しています。

暮らしやすい住まいとは、生活のしやすさに加えて費用面も考慮した建物のことです。

入居時の喜びはもちろん、長く住んだときに良かったと感じてもらえるような家づくりをしています。

全館空調の家が気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

 

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この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。