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子供部屋は何畳が最適?クローゼットの広さも解説します!

家づくりの際、住宅に何を求めるでしょうか。

機能性の良いキッチン、全員がゆっくりできるリビング、広々とした庭、こだわればこだわるほど夢が広がってきますね。

家族で楽しく過ごすためにも、家族1人1人の生活を考えた家づくりが大切です。

お子様の成長を見届けられるよう、子供部屋にもこだわってはみてはいかがでしょうか。

今回は、子供部屋は何畳が適しているのか、そして子供部屋にクローゼットは必要なのかについて解説します。

□平均的な子供部屋は何畳?

子供部屋を何畳にするか決めるポイントを解説する前に、まずは子供部屋をどれくらいの広さにしている方が多いのか見てみましょう。

結論から申し上げますと、子供部屋の平均的な広さは5〜6畳です。

これは、都市生活調査の結果とフラット35の利用者データから考えられるデータです。

都市生活調査の結果によると、戸建て・集合住宅どちらにおいても、子供部屋の広さが6畳である住宅が5割以上を占めています。

また子供部屋の広さが5畳である住宅も含めると、どちらも7割以上を占めることになります。

またフラット35の利用者データからは、住宅面積から子供部屋の広さの平均がわかります。

注文住宅の住宅面積では、105〜110平方メートルの住宅面積が最も多く、これを坪に変換すると約32坪になります。

32坪の住宅では、2階に均等な大きさの部屋を配置すると、5〜6畳の部屋が4つ位置できるのです。

子供の人数にもよりますが、子供部屋以外にも寝室や収納部屋を2階に配置すると、結果的に5〜6畳の子供部屋が完成することが多いです。

子供部屋

□子供部屋を何畳にするか決めるポイント

平均的な子供部屋の広さがわかりましたが、広さは同じでも部屋の形が異なれば、子供部屋の機能を十分に発揮できない恐れもあります。

以下のポイントを押さえながら、子供部屋の広さを決めていきましょう。

*ベッドと机が置ける

子供部屋に期待することの1つとして、「自分で自分のことをできるようになる」ことが挙げられます。

家での生活から学校の宿題まで「自分でできる」ようになるには時間がかかりますが、まずは「自分でする」環境を整えることが大事です。

就寝準備、自学習を1人で行うにはベッドと学習机は不可欠です。

ベッドと学習机を置いても少しゆとりが出るように、大きさだけでなく形も考慮して部屋の広さを決めましょう。

*平等かつ柔軟性ある広さ

お子様が2人以上いる場合、不平等にならないように部屋の広さを平等にすることも検討材料の1つです。

年の差にもよりますが、成長すれば部屋の使い方に年の差は関係なくなることがほとんどです。

また壁で仕切ってしまうと十分な広さがとれない場合は、1つの部屋に仕切りを設けることで柔軟に広さを変えられます。

お子様が小さいときは同じ空間で過ごし、中学生くらいになったら部屋を仕切ってそれぞれ個人の空間を設ける、さらにお子様が巣立った後は子供の思い出を残しつつ別の目的で部屋を使用するというように、家族の変化に合わせて柔軟に使用用途を変更できます。

*ライフスタイルに合わせる

部屋の広さを決めるポイントの1つとして、ベッドを置けるスペースを確保することが挙げられますが、寝室が別であるご家庭もいらっしゃるかもしれません。

またリビングで勉強することが習慣化されていたり、反対にピアノも子供部屋に置きたいという希望があったりします。

ベッドや机が置けるスペースも重要ですが、部屋に何を求めるのか、優先順位を付けることも重要ですね。

*日当たり

部屋の広さには関係ありませんが、子供部屋の日当たりを重視する方も多いです。

日光は骨の発育に関係があるため、子供の成長に日当たりはとても重要です。

また朝の太陽で自然に目が覚めるようになり、早起きの習慣も身に付きます。

南向きの部屋にしたり窓を大きくしたりすることで、日当たりの良い部屋が実現できます。

子供部屋

□狭い子供部屋のメリット

以上のポイントをチェックして、子供部屋に何を求めるか、優先順位をつけたら次は広さを決定していきたいところです。

優先順位をつけた結果、思ったより部屋が狭い、広いとなることもあるかと思います。

しかし、平均的な部屋の広さと実際の部屋の広さに多少差があっても、困るというわけではありません。

狭くても広くてもそれぞれにメリットがあります。

2章に渡って、狭い子供部屋と広い子供部屋のメリットを解説していきます。

はじめに狭い子供部屋のメリットについてです。

*リビングで家族と過ごす時間が増える

子供部屋が広いと、生活に必要なもの・スペースが全て子供部屋の中で完結します。

そうなると、子供部屋の中で1人で過ごす時間が増えることになりかねません。

リビングでの時間も減り、家族とのコミュニケーションも減ってしまいます。

一方で、子供部屋が5畳よりも小さくなると、ベッドを置いたら寝るだけのスペースになります。

衣服や学校関係の物を収納すれば、寝る以外の作業はリビングで行うことになるのです。

集中できないこともあるかもしれませんが、家族とリビングで過ごす時間が増えます。

*空いた部屋を持て余さない

実は、お子様が巣立ってからの方がその家で暮らす時間が長いことがほとんどです。

子供部屋は、子供と一緒に住んでいるときはそれぞれのプライベート空間を確保するためにも必要ですが、お子様が巣立った後はその部屋を持て余してしまう可能性もあります。

誰も使っていないのに掃除をしなくてはならないとなると、大変ですよね。

掃除する面積が同じなのであれば、子供部屋を小さくしてリビングを大きくした方が、掃除の手間も減り、さらに家族全員でゆったりと過ごせます。

*大幅なコストカット

広さを確保した子供部屋を作るとなると、その分住宅面積が必要になります。

限られた土地の中で住宅面積を広げるには、階数を増やさなければなりませんが、さらに費用がかかってしまいます。

反対に、子供部屋の広さにこだわらなければ、低コストを重視した思い切った間取り変更が可能です。

3階建てを2階建てに、2階建てを平屋に検討し直すと、大幅なコストダウンにつながります。

また、わざわざ階段を上って掃除する手間もなくなります。

□広い子供部屋のメリット

次に、広い子供部屋のメリットです。

*部屋の中で友達と遊べる

子供部屋が狭いと、友達を家に呼んでも窮屈な思いをさせてしまうかもしれません。

また子供部屋ではなくリビングで過ごすことになり、他の家族がその間過ごす場所がなくなる恐れもあります。

一方で、広い子供部屋であれば、友達を呼んでもゆとりがあり、他の家族の邪魔をすることなく、遊んだり宿題をしたりできます。

*ライフスタイルの変化に適応できる

狭い子供部屋であればベッドや机など必要最低限のものしか置けませんが、広い部屋であれば他の家具も置けるスペースがあります。

学校や部活動関係の物が増えてきたり、新しい習い事で楽器を置くことになったりしても、その変化に対応できるスペースが確保されているのです。

子供が使う物を全て子供部屋に収納できますね。

□子供部屋にクローゼットは必要?

子供部屋の大きさを決めたら、家具の配置を決めましょう。

そこで考えなければならないのが、収納です。

収納は部屋に作り付けのクローゼットにするか、作らず別の収納を後から配置するかが悩むポイントです。

*子供部屋にクローゼットを付けるメリット

子供部屋にクローゼットを付けると、収納が固定されているため部屋全体が片付いている印象になります。

片付けがまだ苦手なお子様でも、収納場所をクローゼット1つにまとめることで、簡単に部屋を片付けられます。

*子供部屋にクローゼットを付けるデメリット

収納場所が決まっていることで部屋の片づけは簡単になりますが、部屋のレイアウトが制限されます。

クローゼットの扉の前は開閉のスペースを確保しなければならず、さらに子供部屋が狭いと家具の位置が定まってしまい、部屋の模様替えを楽しめません。

□クローゼットは何畳が最適?

メリットもデメリットもある子供部屋のクローゼットですが、大きさを調整すれば、ある程度デメリットも解消できます。

子供部屋の広さごとに、最適なクローゼットの広さを見ていきましょう。

*4~5畳の子供部屋

4〜5畳の子供部屋に最適なクローゼットの広さは、1〜1.25畳です。

おすすめは、洋服や学校のものの収納用に1畳を確保し、本やおもちゃの収納用に0.25畳確保したクローゼットです。

本やおもちゃは、別の収納ラックに収納することが多いですが、奥行きあるクローゼットに収納することで、部屋がきれいに広く見えます。

*6畳の子供部屋

6畳の子供部屋に最適なクローゼットの広さは、0.5〜1畳です。

4〜5畳の子供部屋のクローゼットよりも小さい理由は、部屋が広いからこそのレイアウトの自由さを最大限発揮するためです。

部屋が広く、かつクローゼットも大きくなってしまうと、狭い部屋と家具の配置の自由度があまり変わらなくなってしまいます。

十分なスペースがあるからこそ、クローゼットの広さは最低限に抑え、必要になったら収納を足すというイメージです。

以上のように子供部屋の広さの特徴に適したクローゼットの広さがあります。

一方で、ファミリークローゼットを設置する予定であれば、子供部屋にクローゼットは必要ありません。

子供部屋に何をどのくらい収納するのかというのも考えて、クローゼットの広さを検討しましょう。

子供部屋

□まとめ

今回は、子供部屋の広さとクローゼットの必要性について解説しました。

子供部屋は狭くても広くても、それぞれのメリットがあります。

優先順位や他の部屋との兼ね合い、将来性を考えて、子供部屋とクローゼットの広さを検討してみてください。

お子様にとっても家族全員にとっても快適な家づくりを目指しましょう。

当社は、建築家によるデザインで、お客様の理想にピッタリの家づくりをご提案いたします。

ご家族との大切な時間を過ごせる家づくりは、ぜひ当社にお任せください。

この記事を書いた人

三階 真紀

間取り・外観・内観イメージなどCADを操り自由自在に作成します。 社内の仕事を多岐にわたりこなすパワフルウーマン。北海道生まれだという説もある◎