注文住宅は実際の建物がない状態で契約するため、トラブルが起こりやすいというリスクがあります。
特に、建物の引き渡し前後にトラブルになるケースが多いです。
マイホームが手に入る直前で住宅会社とトラブルになることは避けたいですよね。
そこで今回は、新築住宅の引き渡し時に起こり得るトラブルを紹介し、事前に対策できることを解説します。
新築住宅の引き渡しで起こり得るトラブル6選
新築住宅の引き渡し時に起こるトラブルは、どのようなことが理由となっているのかを解説します。
①キズや汚れが付いていた
完成した建物にキズや汚れが付いていたというケースです。
引渡し前に気付くことができれば、住宅会社に伝えて事前に補修や清掃をしてもらうことができます。
しかし、引き渡し後に気付いた場合は、引越したときに付いた可能性も考えられるため対応してもらえないことも。
事前にしっかりとチェックしておくことが大切です。
②打合せ内容と異なる仕様になっていた
引き渡し時にマイホームを見たら、打合せでお願いした内容と異なる仕様になっていたという事例もあります。
壁紙の色・柄が異なっていたり、キッチンの設備のグレードが間違っていたりと内容はさまざまです。
住宅会社側がミスをしていた場合は、無償で交換してくれるケースも多いですが、どちらのミスかわからない場合はトラブルにつながることも。
また、正しい仕様に変更する工事を行うことで、引き渡しのタイミグが遅れてしまう可能性もあります。
こまめに現場に行き、仕様が合っているのか細かくチェックを行いましょう。
③設備の不具合があった
引き渡し後に実際に設備を使ってみたら、不具合で作動しなかったというトラブルもあります。
工事中や引き渡し時は実際に使うことがないため気付かないというケースも少なくありません。
コンセントやIH、給湯器などの毎日使う設備が使えないと不便ですよね。
引き渡し後の不具合はどのように対応してもらえるのか、あらかじめ確認しておくと安心です。
④引き渡しの期日までに工事が完了していなかった
住宅会社から伝えられていた引き渡しの期日までに、工事が完了しておらずトラブルにつながることもあります。
引越しの段取りなども組んでいるのに、引き渡し日が延期になってしまっては困ってしまいますよね。
また、アパートの家賃なども余計にかかってしまいます。
スケジュールが変更になる場合は、事前に住宅会社側からお知らせされることが一般的です。
しかし、何らかのミスで伝達されていない可能性もあるため、定期的に工期の確認をしておくと良いでしょう。
工程表があれば現場に行ったときに予定通りに進んでいるか確認できますので、住宅会社から貰えるのであれば受け取っておきましょう。
⑤事前に伝えられていた費用と請求額が異なった
打合せ時に伝えられていた費用と、清算時に請求された金額が異なったというケースもあります。
言い間違えや記載ミスなど理由はさまざま考えられますが、証拠がないと正しい金額が分からず結果的に損してしまうことも。
打合せ時に追加費用がかかりそうなときは、見積もりなどを書面で受け取っておくと安心です。
⑥貰えると思っていた補助金が受け取れなかった
契約前に貰えると聞いていた補助金が、引き渡し時には受け取れなかったというトラブルもあります。
打合せの過程で建物の仕様やスケジュールが変更になると、補助金の対象外になってしまうことがあるからです。
補助金の受け取り希望ということが営業マンから設計士などに伝わっていないと、このようなトラブルにつながることも。
失敗を避けるために、住宅会社に全て任せるのではなく、自分達でも補助金の内容を理解しておくことをおすすめします。
引き渡し時のトラブルを事前に防ぐ7つの方法
引き渡し時のトラブルを事前に防ぐ方法を7つ紹介します。
①打合せ中はメモを取って記録に残す
トラブルの原因になりやすいのが、打合せ中の「言った・言わない問題」です。
口頭の説明ではお互いに記憶が曖昧で、トラブルの解決につながりません。
打合せ中はメモを取って記録に残すようにして、後から見返せるようにしましょう。
建物の内容や金額のこと、打合せ日などを記載しておいてくださいね。
住宅会社側の打合せメモのコピーも貰っておくと安心です。
②頻繁に現場へ足を運ぶ
建物の工事が始まったら、頻繁に現場へ足を運ぶことでトラブルを防ぐことができます。
早期で施工ミスに気が付けば、トラブルになる前に対処してもらえるケースも多いです。
また、工事の進み具合などもわかるため、予定通りに引き渡してもらえるかもチェックできるでしょう。
現場の職人さんとも積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。
③引き渡し前にキズや汚れを最終チェックする
引き渡しを受ける前に、必ずキズや汚れをチェックする機会を作ってもらいましょう。
一般的には工事完了後に「竣工立会い」を行う住宅会社が多いです。
住宅会社の担当者にも立ち会ってもらい、直接気になる箇所を伝えることをおすすめします。
引き渡しの直前だと、修繕に時間がかかって間に合わなくなるケースもあります。
ゆとりを持って竣工立会いを行うようにしてくださいね。
④余裕のあるスケジュール組みをお願いする
注文住宅を建てるなら、余裕のあるスケジュール組みを行うことをおすすめします。
なぜなら、短工期だとミスなどが起こる確率も上がってしまいますし、天候などによってスケジュールが遅れてしまう可能性があるからです。
適切な工期を確保し、期間内にしっかりと施工してもらいましょう。
工事の節目で進み具合を確認しておくと安心です。
⑤オプション工事などは都度金額を確認する
打合せ中にオプションを追加する場合は、金額を都度確認することが大切です。
後からまとめて提示されると、細かな金額を見落としてしまう可能性がありますからね。
毎回金額を提示してもらえば、コスパを考えながらオプションを採用するか検討できますし、追加費用が高額になるのを防ぐことも可能です。
注文住宅は大きな買い物なのでお金の感覚が狂いがちですが、細かな追加費用も必ず確認してトラブルを防ぎましょう。
⑥保証やアフターサービスの内容を契約前に確認する
引き渡し時や入居後のトラブルを防ぐために、保証やアフターサービスの内容を契約前に確認しましょう。
そして、内容に納得してから契約に進んでください。
入居後の設備の不具合や、壁や床のキズや施工不良などへの対応をチェックしておくと安心です。
⑦信頼のおける住宅会社に家づくりを任せる
何よりも大切なのは、信頼のおける住宅会社に家づくりをお願いすることです。
信頼関係ができていれば、トラブルになった際もお互いに冷静になって話し合いを行うことができます。
また、質問や相談がしやすい住宅会社なら、事前にトラブルを防ぎやすいです。
自分達の家づくりを安心して任せられる住宅会社をパートナーに選びましょう。
住宅会社との間でトラブルが起きてしまったときの対処法
住宅会社とトラブルが起きてしまったときの対処法を紹介します。
まずは、両者で話し合う場を設けて、お互いの意見などを伝え合いましょう。
相手の対応などをしっかりと見るためにも、電話やメールではなく、直接会って話しをすることが大切です。
打合せの記録などがあれば、持参することをおすすめします。
ミスの所在が明確にならない場合は、お互いに妥協できる点を見つけて折り合いをつけることも必要です。
当事者同士で解決できない場合は、次のような場所に相談することもできます。
- 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
- 国民生活センター
住宅に関するトラブルなどの相談を受け付けてくれますので、覚えておくと良いでしょう。
【おわりに】
注文住宅は決めることが多いため、トラブルも起こりやすいと言えます。
打合せの内容をメモしたり、頻繁に現場へ足を運ぶなどして、事前にトラブルを防ぐ工夫をしましょう。
また、信頼できる住宅会社に家づくりをお願いし、良い関係性を築くことも大切なポイントです。
アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った家づくりをしています。
随時見学会なども開催しておりますので、ぜひお気軽にお問合せくださいね。