おうちづくりをする上で、子供部屋の広さに迷う方もたくさんいらっしゃると思います。
子供部屋は多少狭くても、レイアウトの工夫やアイデア次第でおしゃれで収納もしっかりある子供部屋になるのです。
今回は子供部屋の広さやレイアウト、家具の選び方などについて見ていきましょう!
◇子供部屋の広さってどのくらい必要?
「広々したリビングはとっても魅力があるけど、その分子供部屋を狭くしてしまうとかわいそうだし・・・」
子供部屋の広さってどのくらいにしたらいいかとても悩みますよね。
実際のところ、子供部屋ってどれくらいの広さが必要なのでしょうか?
まず、一人部屋と言ったら6畳が目安になり、6畳より広くするか狭くするかのような考えになってくるかもしれませんが、ポイントはそこではありません。
今回のポイントは、【子どもは成長する】です。
これは今回最大のキーワードと言えます。
今この記事を読んでくださっている方はこれからおうちづくりを考えている方が多いかと思います。
家を建てる = 何十年も同じ家で暮らす
ことを見据えておうちづくりをされることでしょう。
何十年も同じ家で生活する中で、子供は何年間を子供部屋で過ごすでしょうか?
おそらく小学校3年生あたりから高校を卒業するまでの9年間、多少前後したとしても約10年前後です。
子供が小さい時はリビングで一緒に過ごし、寝るときはお父さんとお母さんの寝室で一緒に寝ることでしょう。
つまり、10年前後の期間以外は子供部屋としてはほとんど機能しない部屋になります。
以上のことを考えると、子供部屋をそんなに広く計画しなくてもいいのでは・・・?
という考えに至りそうですね。
結果的に子供部屋の広さは5畳くらいが丁度良いと言えるでしょう。
その子供部屋に広さのある空間を計画して多くの費用をかけるより、家族団らんのリビングを広くする方が良いでしょう。
また、子供部屋を1畳狭くするだけでも、それなりにコストダウンに繋がります。
◇少し狭いくらいがちょうどいい
先ほど子供部屋の広さは5畳くらいが丁度良いと言いましたが、
仮に6畳以上の子供部屋をつくった場合、どのようなことが考えられるでしょうか?
子供は自分の荷物はそこまで多くないので、ベッドや学習机、テレビ等の大きな家具をレイアウトしても、部屋を広く使うことができます。
食事や入浴以外では自分の部屋の中にいれば不自由なく過ごせます。
ですが、快適すぎるがゆえに自分の部屋にいる時間が長くなり、部屋から出てこなくなり引きこもりになってしまうなんていうケースも珍しくありません。
せっかく快適な暮らしができるおうちづくりをしても、快適すぎる子供部屋をつくったが故に家族間・親子間のコミュニケーションが減ってしまっては元も子もありません。
広い子供部屋をつくったからと言って必ず子供が引きこもりになるという因果関係があるわけではありませんが、
「何のためにおうちづくりをするのか?」
をもう一度意識し、将来を見据えながら子供部屋の広さを検討していく必要がありそうですね。
◇じゃあ4.5畳の子供部屋ってどうなの?
6畳以上の子供部屋は少し広すぎる、と言いましたが、逆に4.5畳ほどの子供部屋はどうなのでしょうか?
結果的に言うと、4.5畳では少し狭いでしょう。
もし、狭めの4.5畳で子供部屋を計画するのであれば、それとは別にクローゼットが必要になるでしょう。
クローゼットがあると、収納力が身に付き、工夫次第では問題ない広さになります。
ですので、「子供部屋は少し狭めの4.5畳にしようかな」と考えてあるのであれば、
【4.5畳の空間 + 0.5畳程度のクローゼット】を計画するのがおすすめです。
◇玄関から子供部屋までの動線
何年たっても家族間のコミュニケーションを大切にしたいのであれば、
おうちづくりの際に玄関から子供部屋までの動線も考慮しましょう。
帰宅後リビングを通らず、玄関から子供部屋へ直行できる間取りはあまりおすすめできません。
子供の帰宅のタイミングや出かけたタイミングが親からわかりづらいからです。
子供部屋を2階に計画する場合は、リビングに階段を設置することをおすすめします。
◇収納場所は確保しておくべき?
子供部屋の広さについては多少狭いくらいが丁度いいことがお分かりいただけたと思います。
続いては収納についてです。
小学校、中学校と子供が成長していくたびに、学校で使う道具、洋服、制服など少しずつものが増えていくので、
クローゼットがない部屋をつくってしまうと、部屋に洋服ダンスや収納ボックスなどを追加していくことになります。
すると収納家具のせいで部屋がより狭く感じてしまうことになります。
そのことを考えると、やはり最初から収納場所をしっかりと確保してあげるといいでしょう。
洋服、学校で使うもの、細々したものなどは必ずクローゼットにしまう、ということが日常的に身につくこともいいですし、
十分な収納場所があれば部屋が散らかりにくく、スッキリした状態の部屋を保つことができます。
子供部屋の広さにこだわるより収納にこだわることで、多少狭くても使いやすい子供部屋になることでしょう。
◇子供部屋のレイアウト・家具の選び方
ここからは子供部屋のおすすめレイアウト・使用する家具のポイントを見ていきましょう。
まずベッド・学習机どちらにも共通して言えることは、
大きすぎないものかつシンプルなものが◎。
中高生になっても使えるものがベストです。
ではそれぞれの家具を選ぶ際のポイントや注意点を見ていきましょう。
【ベッド】
ベッド下を有効活用したい場合は収納付きのものや、やや高さのあるものを選び、収納ボックスを設置するといいでしょう。
ただし、少し狭めの部屋ではボックスを引き出す際により狭さを感じてしまう場合もあります。
また、部屋のコンセントの位置のことも考えると、コンセント付きのベッドを選ぶのもよいでしょう。
【学習机】
サイドチェスト付きのものは、学習机の横に置くことを考えてスペースを確保しておくとよいでしょう。
ベッドよりも高さがあるので、窓との干渉にも要注意です。
コンセントの位置にも注意してコンセントを差す際にストレスを感じない配置をすることも重要です。
また、ベッドと学習机の距離、クローゼットとベッドの距離についても重要です。
ベッドが邪魔でクローゼットの扉を上手く開け閉めできなかったり、
ベッドと机が近すぎて学習机の椅子に座ろうとしたらベッドに当たってしまう・・・という部屋では快適に過ごせません。
快適すぎてもよくありませんが、このようなストレスは最低限に抑えたいですよね。
それぞれの距離は約100㎝、つまり1mほどあれば、ストレスを感じることなく動くことができます。
レイアウトや家具選びで重要なのは、中学生・高校生になっても快適に過ごせることです。
◆子供部屋を1人で使う場合のレイアウト
ひとり部屋におすすめのベッドと学習机のレイアウトをいくつか紹介します。
●部屋の奥にL字に配置する
部屋の一番奥の壁と隣り合う壁それぞれにベッドもしくは学習机を配置しましょう。
このレイアウトのメリットは、部屋の中央に広めのスペースをつくれる点です。
このスペースにラグを敷き、ミニテーブルを置くのもいいですね。
お友達を招いた時でも、このスペースでくつろぐこともできます。
●ベッドと学習机を対面の壁につけてI字のスペースをつくる
対面する壁2面それぞれにベッドと学習机を配置するのも使いやすいレイアウトのひとつです。
このレイアウトのメリットは、中央にI字のスペースができ、部屋がスッキリとして見える点です。
こちらもL字レイアウトと同様中央のスペースを上手に利用して過ごしやすい空間にしてあげましょう。
◆子供部屋をきょうだいで使う場合
続いては2人以上のきょうだいで子供部屋を使う場合のレイアウトをいくつか紹介します。
子供の成長に合わせて上手に空間を活用し、みんなが満足できる子供部屋を計画しましょう。
●ベッドや学習机を並べたレイアウト
幼いうちは寝るときに一人だと怖がったりしますが、
ベッドを並べることできょうだいがいるので安心して寝ることができ、きょうだいの仲が深まりそうなレイアウトです。
学習机を並べた場合は、下の子どもがお兄ちゃん・お姉ちゃんにわからないところを聞いたりして一緒に勉強することができそうですね。
また、子供が思春期になると、お互いの空間が欲しくなる時期になります。
きょうだいで一部屋を使う場合でも程よくそれぞれの空間をつくることができるレイアウトは、主に
●学習机を向かい合わせにするレイアウト
●部屋の真ん中に二段ベッドを配置するレイアウト
これらのレイアウトは学習机や二段ベッドが簡単な間仕切りの役割を果たします。
ひとつの部屋で程よくお互いの空間をつくるにはこれらの方法がおすすめです。
●子供の成長を見越したレイアウト
おうちづくりの段階で、戸をつけたり仕切り壁をつくったりして将来子供部屋を仕切ることができるようにしておくこともおすすめです。
のちに仕切り壁をつくる計画がある場合は、その位置の床と天井を補強しておきましょう。
その他ドアや窓、クローゼット、コンセントの位置、照明等も将来を考えてレイアウトする必要があることも忘れずに。
2部屋に仕切ったとき、片方だけ不便になってしまい、きょうだいどちらかが不満に思ってしまうことのないようにしましょう。
◇まとめ
いかがでしたか?
今回は子供部屋の広さやレイアウトについてご紹介しました。
この家に何年住むのか、どういうことをこの家で実現したいのかを想像し、将来を見据えた上で子供部屋の広さも決めていくことが重要です。
アイリスホームでは、子育てのしやすい間取りプランをはじめ、
コミュニケーションの取りやすいリビング階段を設置するプランや将来子供部屋を分割できるプランを取り入れた家づくりをしています。
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