子供部屋を作る際に意識するポイントがいくつかございます。
今回はそのポイントについて解説していきますね。
今後の参考にしていただければ大変嬉しいです。
□子ども部屋はいつから必要なのか?
お子さんがいらっしゃるご家庭は、子ども部屋をつくることを考えられると思います。
その子ども部屋をお子さんに与えるタイミングはご家庭によって異なります。
では、
「どのタイミングで与えるご家庭が多いのでしょうか」
「実際にいつから必要だと考えられているのでしょうか」
まずは、いつから子ども部屋を用意するご家庭が多いのかご紹介していきますね。
2020年2月に行われたアンケート調査の結果です。
【1位】小学校低学年で40パーセント近く
【2位】小学校高学年で25パーセント
【3位】中学生以上で11パーセント
【4位】わからないという回答で10パーセントほど
【5位】小学生よりも前の段階で与える
小学校に入学したら与えはじめるご家庭が多いようですね。
全体の6割以上が小学生のうちに子どもに部屋を与えたいと考えていることがわかります。
また、ほとんどのご家庭で中学生になる頃には子ども部屋を持っていることになります。
ここからわかることは、小学校入学をきっかけに子ども部屋を準備して、勉強や身の回りの整理整頓、1人での就寝などの生活習慣を身につけさせたいと考えるご家庭が多いということです。
□子ども部屋を与えるメリットとデメリットとは
続いては、子どもに部屋を与えることのメリットとデメリットをご紹介します。
両者を知った上で、判断することが大切です。
まずは4つのメリットからご紹介します。
子どもの自己管理能力が向上すること
子どもが部屋を持つと、その部屋のことに責任を持つようになります。
自分が管理しなければいけないという感情が育ち、管理能力が高まります。
初めの方は、親御さんがお子さんをサポートしてあげてください。
サポートしてあげつつも、段々と自分で管理できるように促すことが大切です。
そうすることで、「自分の部屋を快適な空間にするためには、どうすれば良いのか」と自問自答して、自然と自己管理能力が鍛えられるでしょう。
子どもの自立心が向上すること
子どもの自立心を育てられることも、子どもに部屋を持たせることの大きなメリットです。
子どもがずっと目の届く位置にいたら、やはり気にかけて世話を焼いてしまうかもしれません。
子どもが何かをやろうとしても、心配して口を出してしまったりしていないでしょうか。
子どもとずっと一緒にいたら、どうしてもサポートしてしまいますし、子どもも親に頼ってしまいます。
部屋を与えて、物理的に距離を空けて、1人の時間を確保することで自立心が育っていくでしょう。
子どものプライベートを守れること
お子さんに部屋を与えることで、子どものプライベートを守れる効果があります。
子どもは小さい頃から面倒を見ているので、どうしても自分と同一視してしまいがちです。
赤ちゃんの頃は考えなくてよかった、プライバシーの問題を徐々に考えはじめる必要があります。
お子さんが健全に育っていくためにも、プライバシーを尊重してあげることは重要でしょう。
部屋を与えることで、1人の時間を過ごせるほか、自宅に友達を呼びやすくなったり、親の目を気にせずに遊べるようになったりします。
子ども部屋は寝たり遊んだりするだけの部屋ではなく、安心できる自分だけの空間としてお子さんの心の拠り所となるでしょう。
リビングが散らからなくなること
子どもが部屋で遊ぶようになったり、部屋に荷物を置くようになるので、リビングが散らからなくなります。
親にとってのメリットでしょう。
次に4つのデメリットをご紹介します。
親の目が届かない
お子さんが自分の部屋にこもっているときは、必然的に親の目が届きません。
親からしたら何をしているのか把握できないため、不安になるかもしれません。
子どもの行動も制限しづらくなってしまいます。
子どもの時間を尊重しようとするあまり、放置してゲームやパソコンに没頭してしまっているという状況になることもあるでしょう。
また勉強していると思ったら、勉強が部屋ではなかなか進まない子もいます。
そうすると、生活面や学習面で支障が出てくるかもしれません。
掃除が大変
整理整頓を積極的にやるような片付けが得意な子なら問題ありません。
しかし、中には掃除などが苦手な子もいます。
片付けるように指示してもいうことを聞かなくて、困っている親御さんはたくさんいらっしゃいます。
子どもが部屋に引きこもる可能性がある
部屋を与えると、お子さんが部屋に引きこもってしまう可能性があります。
あまり子ども部屋を使わない
子ども部屋を作ったのに、子どもがほとんど使わないというご家庭もいらっしゃいます。
子どもの性格によっては子ども部屋よりもリビングの方が居心地が良いとなるそうです。
□子ども部屋をつくる時のポイントとは
近年では、リビングやダイニングで宿題や勉強をする子どもも増えてきています。
このことをリビング学習と呼びますが、リビング学習をしていたら子ども専用の部屋には必要性を感じられずに後回しになってしまうかもしれません。
しかし、上記でご紹介したように子どもに部屋を用意してあげることで、子どもの自立心が向上したり、自己管理能力が育まれたりします。
ただ、単純に部屋を与えるだけではなく、ポイントを押さえた上で用意することが大切でしょう。
まずは、広さについてのポイントを押さえます。
子ども部屋は一般的に6畳ほどあると良いです。
6畳ほどあれば、ベッドや机、本棚などが無理なく配置できます。
ご家庭にもよりますが、子どもは小学校の入学時から高校、大学の頃まで自分の部屋で過ごすことになります。
子ども部屋を与えたときは、子どもの体も小さく、こんなにスペースが必要かと思うかもしれませんが、成長するにつれて体も大きくなり、物も増えていきます。
多くのものが収納できるようにクローゼットの大きさも確保することが大切です。
自分で片付けや準備ができる収納の仕組みを作ることも大切です。
個室の子どもの部屋を用意する目的の1つに、自分で学校の準備や整理整頓ができるようにするということがあります。
しっかりと子どもが自分で準備や整理整頓ができるように、促せるような仕組みを作りましょう。
例えば、子どもの背の高さでも十分届くような収納棚を設置して、出し入れしやすいように配置することなどが挙げられます。
日常的に使用するランドセルやハンカチなどの小物類は、あまりいろいろな場所に置かずになるべく1箇所にまとめましょう。
また、頻繁に着る服なども、取り出しやすい剥き出しのハンガーラックなどにかけておくと便利です。
靴下や下着なども隣にチェストも置いて収納すると良いです。
この際も、子どもが手に取りやすい高さや扱いやすいチェストを選んであげましょう。
学習机は末長く使うことを考えて選びましょう。
末長く使うとなれば、いかにも学習机のようなデザインを選ぶよりか、大人になっても使えるようなシンプルなものを選ぶと良いです。
サイズ感に関しても少し大きめのものを選んでおけば、将来の受験勉強の時でも困らずに使えます。
これから長く使うことを考えて、上質な素材で作られたしっかりしたものを選ばれることをお勧めします。
□子ども部屋のアイデアをご紹介
子ども部屋に遊び心を加れるもの
子ども部屋の壁の一部を黒板にして、遊び心を掻き立てる部屋もつくれます。
黒板は机の上で描くお絵かきとは違い、体を思い切り動かしながら描くことができます。
自分よりも大きなものを描く体験は、実はなかなかできないことで、お子さんの好奇心を刺激してくれるでしょう。
部屋の真ん中を区切れるように設計する
子どもたちが小さいうちは兄弟一緒の部屋でも問題ないでしょう。
しかし、成長するにつれてプライバシーの問題や集中して勉強する環境がいるために個人の部屋が必要になります。
それぞれの部屋が必要となった際に対応できるよう、元々の部屋の真ん中を区切れるように設計しておくと良いです。
子ども目線の収納
家具などは子ども目線の低いものを選択することを推奨します。
お子さんが自分自身でおもちゃなどを片付けることができる環境を整えるのが大事です。
□子ども部屋をつくる前に押さえておきたいこと
この記事の中で何度も述べているように、子ども部屋は自立心を養う場所です。
これまで親と一緒に寝ていた子が1人で寝るようになったり、自分で片付けをやるようになったりと、子ども自身の成長が期待できます。
自立心を養う場であるのにも関わらず、しょっちゅう親が片付けに入ったり、親が物の管理をしていては意味がなくなってしまうでしょう。
つまり、子ども部屋は「子どもが自分自身で管理する場所」として機能していることが大切なのです。
□まとめ
この記事では、子どもに部屋を与える際のポイントや子ども部屋のメリット、デメリットなどについてご紹介いたしました。
子どもに個人の部屋を用意してあげることで、自立心が育まれたり管理能力が向上したりします。
子どものこと成長のことを考えると、子ども部屋を用意して、使いやすいように設計してあげることを推奨します。
アイリスホームでは住宅に関する様々なお悩みについてお答えしておりますので、何かお困り事がございましたらご相談ください。
また、随時イベントも開催しておりますので、お気軽にご参加ください。