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住まいって何だろう 収納編

今回は、、、

住まいとは何かを考える独り言。本日は収納について少し書いてみたいと思います。住まいを考える上で一つの重要なポイントであり悩みどころなのが収納。実際どれくらい必要なのかこれは各家庭によって異なりますので一概にこうだとは言えません。
割合というか統計として全国に建っている住宅の中での収納がどれくらい占めているかは知識としてあります。住宅に対しての総面積に対する収納の面積を表す数値を「収納率」と言います。現在検討中で気になる方はwebで「住宅 収納」や「収納率」と調べますといろいろな方々の分かりやすいコラムやブログがありますのでご一読をオススメします。

収納を、、、

では本日私は何を書くべきか、、、色々書くことはありますが結果的に収納のあり方は各家庭によって異なります。ですのでこうした方がいいという技術的なものより心情的な物を主観で書いてみます。昨今、住宅において各居室やリビングに建築として収納を設けるのは主流になりつつあります。
昔であれば嫁入り道具のタンス等が担っていた部分がありましたが、今は各居室にクローゼットや押し入れを設けることが当たり前になってきました。(面積が許す限りですが、、、)そこから収納率という言葉が生まれてきた経緯があるわけですが。
正直なところお客様が打ち合わせの中でピンと来ない部分が一杯あるのではないかと思います。多すぎても少なすぎても、全体の家の大きさを考えると限りが出てきますし、実際に住んで見るまではどこに何をしまおうなんて言うのは大まかに決めていることがほとんどだと思うのです。断捨離やミニマリズムのような思想からも収納のあり方は変わりますね。
収納のスタイルやデザイン、使い勝手、検討すべきことは一杯あります。家の中のことを考え暮らしていくことでとても大切なことなのです。何故大切なのか?綺麗にしたい、見せたいという欲求からでしょうか?家にとって収納は機能の部分に当たります。生活していく上で欠かせないものや、今までの思い出をストックしておくものです。言うならば収納は衣食住、暮らしの中の部分が如実に現れるところだと思います。
多くの人がそれを考える際に建築的なアプローチ、すなわち造り付けで収納の問題を解決しようとします。しかし、提案する側の私達からすると造り付けだけで収納の問題を解決するのは少し無理があると感じます。かかるコストの事もありますが、収納を多く設けることでの部屋の圧迫感や間取りの使いづらさが発生することなど、時には他のアプローチのほうが適している場合もあることが確かです。代表的な他のアプローチではやはり家具。家具はインテリアの側面もありますので、部屋のバランスや雰囲気、彩りを考えて選ぶと尚良いでしょう。

整理しよう

もう一つは心構えというか精神的なお話。ある意味現実的な考えを持って今あるものを整理することです。収納が多く必要になるのは、それだけご家庭に所有しているものが一杯あるということ。それ自体には別に問題はないのですが、定期的に必要か不要かを考えることはこれも大切なことの一つだと思うのです。
食器や衣類など、捨てられなかったり、あとで使うかもと取っておきがちです。こう書いていますが我が家にもそういったものが一杯あります^^;しかしこれは流れを留めることになります。人は必要なものが必要なだけ必要な時に入ってくるといいます。しかし余白がなければ必要なものが入ってこない事もあります。
今は色々なものをリユースして環境を考える時代です。自分と折り合いをつけて時には手放す勇気を持ちましょう。そうしていると生活の中で、探していたものがふと見つかったりと巡り巡る流れができ始めます。手放したものはそれが必要な誰かのところに、あなたはお店や他の誰かからその時必要なものが巡ってきます。100%とまでは言えませんが、私自身の経験上、日頃から巡りや流れを考えることは大事にしたいと思っています。
収納は増やすことも減らすこともできます。ただあなた次第で所有するという所から色々な工夫を始めることができます。必要なものを必要なだけ、そこに豊かさを見つけられたら、暮らしはもっと瑞々しくなるはずです。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。