前回に続いて
この度は排水(下水道や浄化槽)についてです。
家を建てようと思うと必ず必要となるのが土地です。その土地が実家から分けてもらえたり、実家の敷地の空いているところへ建てようかと思った時に参考になればとブログを書いてみます。
建てられる条件が揃わないといくら土地があっても建てれません。実は結構クリアしないといけない事があります。道路・水道・排水・電気・電話・現状の建築状況などなど普通一般の方々では調べることは困難です。
それでは始めましょう!
実家の敷地に家を建てる vol.3 in 南相馬
土地(不動産)があっても家を建てられるわけではありません
排水ってどこに流れる?そういえば今って臭くないな?
生活排水って一番処理に苦労したと思います。皆さん家相学って知っていますか?その敷地や建てる方角によってトイレの位置や台所の位置、排水の流れを気をつけたほうがいいよと記述されたものです。夏場と冬場では季節の風の吹く方角が違うために家の中に嫌な匂いや病気をもたらさない為にも先人たちが統計を持って色々と研究をした指針を家相学で表されています。
現代では、衛生面で優れている下水道が整備され、下水道が整備されていない地域では合併浄化槽を設置する事によりこれまでの生活を快適にできるようになりました。
これまでの様にやっぱり権利や同意が必要なの?
水道と同じで権利や同意が必要なのです。
道路を工事して排水路を設けようと思えば他人の敷地であればその許可や将来のことまで深く協議しなければならないとか、または土地の買取を協議したりとか色々と市町村の排水路までの権利や同意を考えないといけません。
その地域によりますが下水道地域の場合は、前面道路(敷地の隣接する道路)に下水道がある場合は下水道に接続するよう行政から促されます。その下水道に接続する為に受益者負担金をお支払わなければなりません。ただ分割でもお支払いできるのでご負担は軽減できます。ただし、下水道地域で浄化槽を設置すると浄化槽の補助金が受給できない場合もございますので確認してください。
下水道地域を外れた浄化槽地域の場合は、浄化槽を普通に設置をして補助金を受給して負担を軽減する方法が一般的です。建築面積が130平方メートル以下は5人曹、130平方メートル以上は7人曹と基準があることが基本ですので注意です。人曹によって補助金の額なども違うので注意です。
浄化槽からは道路側溝等に排水するので大丈夫です。気にするのは排水の勾配であってそれらをクリアすれば問題はありません。勾配がのらない場合はポンプで強制的に排水をいたします。
余談です。実家の農地をもらえるんだけど?
「親から土地がもらえる(贈与・相続)のですがどうしたらいいのですか?」南相馬地域では一番多い相談です!
実家の農地に家を建てたいのですがどうしたらいいのかわからない?実家の敷地ならなんとなく親が今住んでいるから家が建てられると思うんだけど田んぼや畑に家って建てられるんですか?でも土地には変わりはないので大丈夫ですよね?
これまでの道路・水道・排水の三大原則の集大成になってきます。この三大原則をクリアしないと家は建たないと断言できます。
親から土地をいただける(贈与・相続)って大変ありがたいのですが、その分乗り越えなければならないことも多くあります。ただし、住宅ローンを組んだ時に土地代分のローンが軽減できるということは大変に助かりますよね!
注意点がひとつあります。贈与を受けたら贈与税がかかりますし、相続の場合は相続税がかかる場合がございます。ただし、住宅取得のための親からの贈与や相続には軽減処置などおございますので税金がかからない場合もございますのでご安心ください。
また、農地法という法律があります。農地には種類があって農業専用地域とそれを除外された農地の大きく二つに分かれます。農業専用地域ではなかなか住宅用地への転用はなかなか難しく時間も半年以上かかります。
農業専用地域を除外された地域では諸条件をクリアすれば1ヶ月ほどで転用許可がされます。
行政書士さんが代行手続きをしてくれるのですが、費用は10万円から15万円ほどかかります。