マイホームづくりは楽しいものですが、住宅ローンの借入には不安を抱く方も多いでしょう。
- 自分達はいくら借入すればいいのか
- マイホームを建てる人はどのくらい借入をしているのか
このようなことが気になる方もいるはずです。
今回は実際に住宅ローンを借入している人のデータを元に、借入額などの平均を紹介します。
また、借入額を考えるための方法も紹介しますので、これから家づくりをする方はぜひ参考にしてみてくださいね。
住宅ローンを借りている方の借入額・返済負担率・頭金の額の平均を紹介
では、実際に住宅ローンを借入している人のデータをチェックしていきましょう。
次の3つのデータを紹介します。
- 住宅ローンの借入額
- 返済負担率
- 頭金の額
紹介する数値は、フラット35という住宅ローンを扱っている「住宅金融支援機構」の2020年度調査データを元にしています。
(参考資料:https://www.jhf.go.jp/files/400357456.pdf)
あくまでデータなので、今回紹介する数値が絶対ではありません。
参考までにチェックしてみてくださいね。
住宅ローンの借入額の平均
まずは、フラット35で住宅ローンを借入した方の借入額の平均を紹介します。
福島県が含まれる「その他の地域」の平均額は以下の通りです。
- 注文住宅(建物のみ)を建てた方の借入額の平均:2,719.1万円
- 注文住宅(土地・建物)を建てた方の借入額の平均:3,403.6万円
建物だけを建てる方は2,000万円台後半、土地から購入するなら3,000万円台中盤の金額を借入した方が多いという結果でした。
返済負担率の平均
続いて、返済負担率の平均を紹介します。
返済負担率とは、年収に占める住宅ローンの割合のことです。
例えば、年収500万円の人が年間に100万円の住宅ローンを返済する場合、返済負担率は20%です。
(年間返済額100万円÷年収500万円×100=返済負担率20%)
こちらも福島県が含まれる「その他の地域」のデータをお伝えします。
- 注文住宅(建物のみ)を建てた方の返済負担率の平均:20.5%
- 注文住宅(土地・建物)を建てた方の返済負担率の平均:23.0%
20%台前半の返済負担率で借入をする方が多いです。
土地も購入すると必要な費用が増えるため、年収に対するローンの割合は高くなってしまいます。
頭金の額の平均
最後に、頭金の額の平均を紹介します。
頭金とは家づくりで使う現金の額のことです。
こちらも福島県が含まれる「その他の地域」のデータをチェックしてみましょう。
- 注文住宅(建物のみ)を建てた方の頭金の額の平均:555.6万円
- 注文住宅(土地・建物)を建てた方の頭金の額の平均:398.1万円
フラット35は総資金の1割以上を頭金で支払うと、ローンの金利が下がるというルールがあります。
そのため、他の金融機関で借入するケースを含めると、もう少し頭金の平均額は少ないかもしれません。
自分に合った住宅ローンの借入額の考えるときの3つのステップ
自分に合った借入額を考えるときのステップを3つお伝えします。
①年収を元に借入額考える
まずは年収を元に借入額を考えてみましょう。
先ほど紹介した返済負担率から借入額を算出することができます。
平均のデータでもお伝えした通り、返済負担率は20%台前半が理想的です。
仮に、年収600万円の方が返済負担率20%で借入するときの借入額をシミュレーションしてみましょう。
年収600万円×返済負担率20%=年間返済額120万円
年間返済額を12カ月で割ると、1カ月の返済額は10万円です。
金利1%の銀行で35年の住宅ローンを組むと、約3,540万円の借入ができることがわかります。
返済額から借入額を算出する際は、各金融機関が出しているシミュレーションサイトを活用してみてください。
②月々の収支から返済負担率を考える
借入額の何となくのイメージがついたら、自分達に合った返済負担率について考えてみましょう。
先ほど、返済負担率は20%台前半がおすすめとお伝えしましたが、すべての家庭が当てはまる訳ではありません。
例えば、住宅ローン以外にローンの返済がある場合は、それを加味した返済負担率を考えることが大切です。
先ほどの例で考えると、返済負担率20%の場合の月々の返済額は10万円でした。
しかし、奨学金の返済が月々2万円あったとしたら、住宅ローンの返済は8万円に抑えることが妥当ということになります。
住宅ローンを組む人だけでなく家族全員の現在の借入を見返して、自分達に合った返済負担率を考えましょう。
また、住宅ローン以外にローンがあると、そもそもお金を貸してくれない金融機関も多いです。
マイホームを建てたいなら、先に残りのローンを返した方がいいでしょう。
③現在・将来の生活から返済額をイメージする
借入額・返済負担率の検討がついたら、返済額が妥当かどうかを検討してみましょう。
①の例の場合なら、月々10万円の返済ができるかということです。
大切なのは現在の収支だけでなく、将来についても考えることです。
家族が増えるケースもありますし、車の買い替えなどで大きな出費が重なることもありますよね。
また、マイホームを建てると税金や修繕費も必要になります。
将来的な出費も考えた上で、返済計画を立てましょう。
ファイナンシャルプランナーなどに、ライフプランを立ててもらうことも1つの方法です。
【おわりに】
住宅ローンは、同じ年収の家庭でも借り入れるべき額は異なります。
なぜなら家庭によって毎月の支出が異なるからです。
食費に8万円かける家庭もあれば、3万円に抑えている家庭もありますからね。
他にも様々な項目で支出の差が出てきます。
一般的なデータを知った上で、自分達に合った借入額・返済額を考えてみましょう。
アイリスホームでは住宅ローンに関する相談も受け付けています。
相馬市・南相馬市で家づくりを検討しているなら、お気軽にお問い合わせくださいね。