マイホームの駐車場には、カーポートを採用したいという方も多いですよね。
カーポートには、雨除けや日除けなどさまざまなメリットがあります。
しかし、同じくらいたくさんのデメリットがあることもご存知でしょうか。
デメリットを知らずに採用すると、後々後悔するかもしれません。
今回はカーポートのデメリットと、失敗しないカーポートの選び方を紹介します。
カーポートの7つのデメリット
カーポートを採用することで考えられるデメリットをチェックしましょう。
費用がかかる
もちろんですが、カーポートを採用するには費用がかかります。
カーポートの大きさや仕様などによって金額が異なりますが、車2台分でも20~50万円はかかるでしょう。
機能性やデザイン性の高いタイプは、数百万円するケースもあります。
あらかじめ予算を確保し、予算オーバーにならないようにしましょう。
大雪や台風でカーポートが壊れる可能性がある
カーポートは天災によって壊れる可能性があります。
大雪でカーポートが潰れたり、台風の際に飛ばされたりしたというニュースを目にすることがありますよね。
カーポートが壊れると自宅に被害が出るだけでなく、隣家にぶつかって迷惑を掛ける可能性も考えられます。
耐久性・耐風性に優れたカーポートもあるため、費用追加になってもそちらのタイプを選ぶことをおすすめします。
また、加入する火災保険は、カーポートによる損害も適用になるのかをしっかり確認しましょう。
カーポートの種類や土地の広さによっては圧迫感が出る
カーポートは車がすっぽり収まるほど大きなサイズのため、圧迫感が出ることがあります。
特に、重量感のあるデザインのカーポートを選んだ場合や、コンパクトな駐車スペースの場合は圧迫感を感じやすいでしょう。
かっこいい外観の家を建てたのに、カーポートによって景観が損なわれてしまってはもったいないですよね。
本体はシルバーなどの明るめの色、屋根はクリアカラーを選ぶことで圧迫感を減らすことができます。
全体のパース図を確認しながら、建物に合ったカーポートを選びましょう。
柱に車をぶつける可能性がある
カーポートにはサイドに柱がある仕様がほとんどのため、車を停める際に柱にぶつけてしまうことがあります。
駐車が苦手な方は、カーポートの柱が邪魔に感じることもあるでしょう。
また、車の乗り降りの際に、ドアを柱にぶつけてしまったという体験談も多いです。
子供が自分でドアを開けるときや風の強い日には、十分に注意しましょう。
施工場所によっては家の中の日当たりが悪くなる
建物のすぐそばにカーポートをつけると、大きな屋根が日差しを遮ってしまい、1階の日当たりが悪くなることがあります。
LDKなどの長く過ごす空間の目の前に、カーポートを施工してしまって後悔した人も多いです。
1日中薄暗い空間では気分が上がりませんよね。日が当たらなくて冬場の寒さが気になるという方もいます。
ただし、夏場は強い日差しや紫外線を遮ってくれるためメリットにもなります。
メリット・デメリットを踏まえた上で採用場所を決めましょう。
バルコニーの近くに施工すると防犯性が下がる
カーポートをバルコニーの近くに採用することで、建物の防犯性が下がることがあります。
なぜなら、カーポートを足場にしてバルコニーに上がり、2階から室内へ侵入する空き巣被害があるからです。
バルコニーの窓は鍵の閉め忘れも多く、バルコニー前の壁で目線を遮れるため、狙われやすいと言われています。
バルコニー近くにカーポートを採用する際は、窓の防犯性を強化するといいでしょう。
また、バルコニーの壁をクリア系のパネルにして、道路から見えるようにするなどの工夫もおすすめです。
車のサイズや高さを変えられない
駐車スペースにコンクリートを敷いただけなら、車のサイズが少し大きくなったとしても対応できる場合が多いです。
また、高さのある車に買い替えても問題ありません。
しかし、カーポートは幅や高さを変更できないため、買い替える車が制限されることがあります。
現在乗っている車の車種・台数ではなく、将来のことを考えてカーポートのサイズを決めましょう。
カーポートのメリット
カーポートの様々なデメリットをお伝えしましたが、もちろん採用するメリットもたくさんあります。
- 雨天時のお出かけでも濡れにくい
- 日除けになるので車内の温度が上がりにくい
- 寒い日でもフロントガラスが凍らない
- 車が汚れにくい
- 積雪時に車の上の雪かきが不要
- 駐車以外の用途でも使える
雨天時や真夏・真冬にメリットを感じる方が多いでしょう。
鳥糞や花粉、砂ぼこりなどがつきにくいため、洗車の回数を減らせる点も大きなメリットですね。
また、夏の暑い日はカーポートで日除けをしながら、プールやバーベキューを楽しむことができます。
カーポートの選び方|5つのステップで考えれば失敗しない!
失敗しないカーポートの選び方を、5つのステップに分けて紹介します。
【STEP1】カーポートを施工する場所を決める
まずはカーポートを施工できるだけの空間があるか確認しましょう。
普通車2台分を並列で駐車するためには、最小でも5m前後の幅と奥行きが必要です。
それだけの空間を確保できるような外構計画を行いましょう。
駐車スペースが限られる場合は、1台分のカーポートを施工することがおすすめします。
もう1台分はアプローチと兼用の駐車スペースにした方が、土地を広々と有効活用できる場合が多いです。
外構業者と相談しながら、駐車場として使える広さを明確にしましょう。
【STEP2】車の台数や車種、施工可能面積からサイズを決める
カーポートの施工可能面積がわかったら、具体的なカーポートのサイズを選びましょう。
台数や車種によって必要なカーポートの広さは異なります。
現在の車が駐車できるのはもちろん、将来大きめな車を買ってもゆとりがあるサイズを選ぶことをおすすめします。
特に後悔しやすいのがカーポートの高さです。
ワンボックスなどの高さのある車を駐車するときは、ハイタイプの柱を選ばなければなりません。
現在は違う車に乗っていても、ワンボックスカーは子育てが始まると購入を検討する方が多いですよね。
将来性を考えて、カーポートの柱はハイタイプを採用することをおすすめします。
【STEP3】柱の種類を決める
カーポートのサイズが決まったら、屋根を支える柱の種類を決めましょう。
一般的にカーポートの柱は次の3種類に分類されます。
片側支持タイプ |
カーポートの片側に柱がつくタイプ。 圧迫感は少ないが耐久性が低い。 |
両側支持タイプ |
カーポートの両側に柱がつくタイプ。 圧迫感は感じやすいが耐久性が高い。 |
後方支持タイプ |
カーポートの後方に柱がつくタイプ。 見た目も良く乗り降りしやすいが、価格が高く施工条件も多い。 |
それぞれにメリット・デメリットがありますね。
また、採用率は低いですが、吊り支持タイプや合掌支持タイプなどもあります。
デザイン性や使いやすさ、耐久性などを考慮しながら柱の種類を選びましょう。
【STEP4】必要な機能性を考える
カーポートには様々な機能性のものがあります。
- 風や積雪に強いタイプ
- 紫外線カットの効果が高いタイプ
- 屋根に太陽光が載っているタイプ
- サイドがパネルになっていて目隠しになるタイプ
- 正面にフェンスがある防犯性が高いタイプ
他にもメーカーによって様々な機能性があります。
住む地域の気候や、使い方を考えながら自分に必要な機能がついたカーポートを選びましょう。
【STEP5】色やデザインを選ぶ
自分が欲しいカーポート内容が決まったら、色やデザインを選んでいきましょう。
ポイントは、カーポート単体のデザイン性で考えるのではなく、建物とのバランスを意識して決めることです。
あくまで外観の主役は建物なので、建物が魅力的に見えるようなカーポートを選んでください。
カーポートには重厚感のあるデザインやスタイリッシュなものなど、数多くのデザインがあります。
柱の太さや、屋根の形状やパネルの種類によって印象は大きく変わります。
カラーもシルバー・グレー・ブラック・ブラウン・ホワイトなどのバリエーションがあり、外観に合うものを選択可能です。
もちろんメーカーや商品によってカラーやデザインは異なりますので、打合せの際に細かく確認してくださいね。
【おわりに】
カーポートを採用することで車を長持ちさせることができたり、快適なカーライフを送ることができます。
しかし、カーポートには様々なデメリットがあることも覚えておきましょう。
デメリットは事前に対策できるものがほとんどなので、正しい選び方で自分に合ったカーポートを選んでくださいね。
アイリスホームでは、カーポートではなく建物の一部を車寄せにする提案もしています。
玄関直結なので雨に濡れることもなく利便性が良いです。
価格はカーポートよりも高いですが、耐久性も高く日差しを遮ることもないため、よりメリットを感じられるでしょう。
気になる方はお気軽にご相談くださいね。