「賃貸とマイホーム、どちらを選べば良いんだろう」
新たに住む家を探している人の中には、このような疑問や悩みをお持ちの方も多くいらっしゃることでしょう。
同じ家と言っても、賃貸かマイホームかによって、発生するコストやライフスタイルは大きく異なります。
そこで今回は、賃貸とマイホームの違いや、どちらを選ぶべきか考える際のポイントをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
□賃貸とマイホームは何が違う?
賃貸とマイホームはさまざまな点において違いがあります。
ここでは、3つの違いをご紹介します。
【1】費用のことを考えるならマイホームと賃貸どちらが良いのか
賃貸に住むとなると、一定金額の家賃を毎月支払い続けることになります。
一方でマイホームの場合は、住宅ローンの返済が終わればそこから月々の支払いはなくなります。
ただし、初期費用が大きいといった特徴もあります。
住宅ローンは完済してしまえばその後の家賃の心配がなくなるため、老後に家賃の心配をすることなく、安心して生活を送れるでしょう。
その点において、賃貸に住み続けた場合、老後の家賃がネックとなります。
マイホームを購入するのであれば、早い時期に購入することで、マイホームに移るまでの賃貸の家賃の支払額が小さくなり、出費を抑えられます。
そのため、早くに家を購入したほうが将来の返済が楽になると言えます。
【2】マイホームと賃貸であれば住み心地が大きく変わる
戸建てマイホームと賃貸では、できることとできないことの区別が異なるため、住み心地も大きく変わります。
マイホームの場合は、ペットを飼うことや、家族構成やライフスタイルの変化に合わせたリフォームが自由にできます。
また、庭に駐車場を設ければ、駐車場代も必要ありません。
玄関を出てすぐに車に乗れることもメリットです。
子育ての観点でも、マイホームはメリットが多いと言えます。
複数区画の新築戸建の場合は、周囲の居住者も同世代であることが多く、コミュニティを築きやすいです。
そのため子供同士で仲良くなれたり、子育てに関する情報共有や協力がしやすいでしょう。
一方で賃貸は、転勤が多い人にはピッタリだと言えます。
持ち家があると転勤となった際に大変ですが、賃貸であれば比較的スムーズに転勤ができます。
また、都心部で車を持たない生活がしたいという場合にも適していると言えます。
賃貸であれば公共交通機関へのアクセスが良い環境を選びやすいからです。
【3】マイホームは保障がある
住宅ローンを利用してマイホームを購入すると、基本的に、団体信用生命保険に加入することになります。
団体信用生命保険とは、住宅ローンの返済が終わっていない段階で死亡、あるいは高度障害に陥って支払いが困難になった場合に、本人に代わって保険会社が残りの住宅ローンを支払うというものです。
金融機関がローン利用者をまとめて加入させる保険で、加入時の年齢による保険料の違いがなく、掛け金も安いといった特徴があります。
つまり、一家の大黒柱が亡くなったとしても、ローンを支払わなくて良くなるため、支払いの心配をする必要がないというわけです。
こうした保険に入っておくことで生命保険の見直しもできます。
一方で賃貸ではそのような保険はないため、通常の生命保険に加入しておくことで、家族にお金を残せます。
□マイホームを購入するメリット・デメリットとは?
マイホームの購入には、メリット・デメリットの両方があります。
良い部分とそうでない部分の両方を知っておくことで、より正しい判断ができるようになるでしょう。
*マイホーム購入のメリット
【1】家を手に入れたという安心感を得られる
自分の持ち物である家があるということから得られる安心感はとても大きいです。
ローンの返済が終わるまでは完全に自分のものと言うわけではありませんが、いずれ返済が終われば自分のものになります。
自分だけの家があり、そこに帰れば大切な家族がいる、という暮らしができれば、大きな充実感を得られて人生が豊かになるでしょう。
賃貸では得られないような安心感や満足感、充実感を得られます。
【2】住宅ローンを完済すれば、家賃の支払いが不要になる
ローンの返済が終われば、その家は自分のものになります。
そのため、返済後は家賃の支払いが必要ありません。
月々の返済や家賃のことを気にせず、ずっと住み続けられます。
高齢になる前に家賃の心配をなくしたいといった場合は、早めにマイホームを購入してローンを返済してしまうのが良いでしょう。
【3】間取りや内装を自由に変えられる
マイホームは自分の所有物です。
そのため、家族構成やライフスタイルに合わせた自由な間取り・内装を実現できます。
家を建てたあとで間取りを不便に感じたり、内装のテイストを変えたいと思ったりした場合でも、リフォームやリノベーションを行えば自由に変更できます。
老後に備えてバリアフリーにしておくのも良いでしょう。
賃貸物件でも、壁紙の変更や作り付けの家具設置ができる場合もあります。
しかし、そういったケースはまれで、基本的には退去の際に原状復帰が求められます。
【4】ローン契約者にもしものことがあっても、住み続けられる
住宅ローンを利用する際には、通常、団体信用生命保険に加入します。
これによって、ローン契約者に万が一のことがあっても、遺された家族は住まいを失うことなく、返済の心配をする必要もありません。
【5】資産になる
マイホームを所有しておけば、それが資産になるというメリットもあります。
そのため、何かがあったときには、家を売るという選択もできます。
一戸建ての場合は、ローンを返済し終えた頃には建物の価値が殆どなくなってしまっていることが考えられます。
しかし、土地の価値がなくなることはないため、その分の不動産価値を保有し続けられます。
*マイホーム購入のデメリット
【1】簡単には引っ越せない
一度購入してしまうと、簡単には引っ越せません。
この点が最もネックになると感じる方は多いでしょう。
転勤や親が高齢になったことにより引っ越す場合、単身赴任をする、賃貸物件として貸し出す、売却する、などの選択肢が考えられます。
【2】ランニングコストがかかる
ランニングコストとしては、団体信用生命保険や火災保険などの保険料、固定資産税、都市計画税、屋根や外壁などの修繕費用などが挙げられます。
【3】災害などで家が損壊した場合、自己負担で修繕する必要がある
地震や台風などの災害で家が被害を受けた場合、修繕は自己負担で行うことになります。
地震保険などによって負担を減らせますが、全額補償されるとは限りません。
□賃貸のメリット・デメリットとは?
では、賃貸にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
*賃貸のメリット
【1】住み替えがしやすい
賃貸の最大のメリットは、住み替えがしやすいことでしょう。
家族構成やライフスタイルの変化、転勤などに合わせて、最適な住居を選択できます。
【2】メンテナンスの費用がかからない
設備や内装が劣化しても、賃貸であれば借主が改修・修繕の費用を負担する必要はありません。
住んでいる物件になにか問題が起こったとしても、メンテナンスの費用は大家に負担してもらえるでしょう。
【3】住居費を調整できる
マイホームに比べて気軽に引っ越しができるため、家賃の違う物件に引っ越すことで、住居費を調整できます。
コロナ禍によって収入が大きく減少した場合でも、賃貸であればそのようにして対応できます。
*賃貸のデメリット
【1】間取りや内装を自分で決められない
賃貸物件では、退去するときに原状回復が必要になります。
そのため、設備の交換なども基本的にできません。
【2】家賃の支払いがずっと続く
ローンの支払いが終われば自分のものになるマイホームと違い、賃貸はずっと家賃を支払い続けなくてはなりません。
【3】高齢の場合、契約や更新が難しい場合がある
仕事をしており、毎月収入を得られているのであれば特に問題はありませんが、定年退職をして高齢者になると、賃貸物件に住むことが難しい場合もあります。
毎月の家賃を年金から捻出するのは負担が大きく、契約や更新が難しくなる可能性があります。
□賃貸かマイホームかを選ぶ際のポイントは?
ここまで賃貸とマイホームのそれぞれの特徴を見てきましたが、どちらかを選ぶ際の決め手となるポイントとしてはどんな点が挙げられるのでしょうか。
3つの視点をご紹介します。
*年齢
20代のうちにマイホームを購入することで、ローンの完済時期が早くなります。
そのため、余裕を持った計画を立てられるでしょう。
ただし、まだ焦って家を買う必要はないでしょう。
30代・40代は、ローンの関係から、家を購入するのであれば早めに買ってしまったほうが良いでしょう。
*子育て
賃貸の場合、子供が増えたときに広い家に引っ越せます。
また、賃貸は大きなお金がかかるタイミングがないため、その分を子供の養育費に回せます。
マイホームに住み替える場合、幼稚園や小学校に上がるタイミングでマイホームを購入するといったパターンが多い傾向にあります。
*災害などの被害
住まいが災害の被害に見舞われた場合、賃貸は修繕の負担がなく、引っ越しもしやすいです。
ただし、古い建物の場合は災害に弱い可能性があるため注意が必要です。
マイホームは、土地選びの際や建築時に災害対策をしっかりと施せます。
災害に強い家を選ぶことで、安心して生活できるでしょう。
□まとめ
今回は、家探しについてお考えの方に向けて、賃貸とマイホームの違いや、マイホームと賃貸それぞれのメリット・デメリット、賃貸かマイホームかを選ぶ際のポイントについて解説しました。
ライフスタイルや住まいに求める条件によって、賃貸を選ぶべきか、マイホームを選ぶべきかは変わります。
家探しをする際には、どちらの特徴もよく理解して、自分にあった方を選べるようにしましょう。
当社では、家族みんなで安心して暮らせる、快適なマイホームを提供しております。
家探しをお考えの方は、ぜひご相談ください。