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最近人気の平屋には何が必要?平屋は防犯対策が大切です!

近年、平屋住宅の人気が高まってきています。

お家の情報を調べていると「平屋住宅に関する情報を目にすることが多くなってきた」と感じる方も多いのではないでしょうか?

フラットな造りの平屋住宅には、2階建てや3階建ての住宅にはない魅力がたくさんあります。

ただ一方で、防犯上のリスクなど考慮していただく点が複数ございます。

今回は、新築で平屋住宅を建てるにあたって注意点や対策についてご紹介します。

 

□そもそも平屋住宅の人気が伸びている理由とは?

国土交通省の「建築着工統計調査報告」によると、2020年度の平屋の着工件数は47,452件と報告されており、2012年度の同調査と比較しておよそ1.5倍も着工件数が伸びております。

住宅全体に対する平屋の割合も、2012年度が6.9%なのに対して、2020年度では11.5%と、大幅に伸びており、着実に人気を集めていることがわかります。

平屋住宅というと以前までは「昔ながらのお家」「シニア層に向けた住宅」という印象を持たれていましたが、最近のイメージでは、平屋住宅の利便性に注目が集まっているのです。

特に、平屋住宅を建てられた子育て世代のご夫婦からは、下記のような声があり、家事と子育てを両立するなら「平屋」が便利なのではないかという印象に変わってきているのです。

・ワンフロアで完結するため、家族との距離を近くに感じながら過ごせる
・家事をしながら子供の様子が見れるので安心できる
・階段の上り下りがないので、家事などの移動も効率化できて便利

このように若者世代にも受け入れられていることにより、平屋住宅への人気が高まっているのだと思われます。

白い外観の平屋

 

□平屋住宅のメリットは?

「家事と子育ての両立」というイメージをご紹介しましたが、平屋住宅のメリットはそれだけではありません。

他にもたくさんのメリットがございます。

 

【1】子供やお年寄りでも過ごしやすい

2階部分がないため、階段の上り下りをする必要がありません。

そのため、お年寄りの方の場合は、日々の生活動作への負担が減り、生活がしやすくなります。

小さなお子様がおられる場合でも階段から転落する危険もありませんので、「少し目を離した隙に、、、」という心配を軽減することができます。

 

【2】構造的に安定しやすい

平屋は2階部分がないため、構造的にお家への負荷が少ない造りとなっています。

そのため、耐震性の面でも2階建てに比べて優れていると言われています。

2階建ては高さも重量もあるため揺れが大きくなりますが、平屋にその心配はありません。

極端な例ですが、1階部分よりも2階部分の方が面積が広い凸凹のお家だと、2階部分の地震エネルギーの逃げ場がなくなり、お家が崩れてしまいます。
平屋住宅だと1階部分と2階部分の重心のズレがありませんので、地震への耐久性が増すのです。

さらに、平屋住宅だと2階を支える柱や壁が不要であるため、間取りの融通が効きやすく、より皆さんの生活スタイルへ合わせた配置にすることができます。

 

【3】階段のスペースが不要である

1階部分しかないため、当然階段を設置する必要はありません。

階段は、実はお家の中で思った以上に多くのスペースを必要とします。

2階建て、3階建ての階段は、ワンフロアあたりおよそ1.5畳分以上の面積を占め、35坪の一般的な住宅の場合は、総面積の10%程度を占めてしまうこともあるのです。

だからといって、階段の面積を小さくしてしまうと、勾配の急な階段となってしまい落下の危険が増してしまいます。
安全面やスムーズな移動ができるかどうかを考慮するとある程度のスペースが必要なのです。

平屋であれば、階段のスペース分も生活スペースへ置き換えられるので、各部屋を広くしたり、パントリーやランドリールームなどより便利な空間へ活用することができます。

平屋の中庭から日光が入る

 

□平屋を建てるときの注意点は?

平屋にはメリットが多い一方で、建築の際には注意するべきポイントが3つございます。

 

【1】周囲の環境の影響を受けやすい

例えば、日当たりや風通しの問題があります。
お家の周りに日光を遮るものや高い建物があると、2階建ての家に比べて、日の当たるスペースが少なくなり、お部屋の中が日中でも暗くなり、常に照明をつけていなければいけないという可能性もあります。
風通しも同様で、遮るものがあると風が通らず、湿気が溜まってしまい、カビや苔が生えてしまうことに繋がります。
対策として、中庭を取り入れて日光や風の通り道を設けることで改善できることもございます。

また、土地の広さの問題もあります。
同じ床面積の場合、平屋は2階建てよりも広い土地です。
中庭を取り入れる場合は、もっと広いスペースが必要になります。

家族皆さんが快適に過ごすためのスペースを確保するためには、立地や周辺環境などを含めてご検討ください。

 

【2】基礎工事などの一部の施工費用が2階建てよりも増える

平屋は2階建てに比べて建物が水平に広がるため、基礎や屋根の面積が大きくなります。

基礎や屋根の面積が大きければ、その分の施工費用は加算されます。

そのため、基礎や屋根に限って言えば、2階建てよりもコストがかかってしまいます。
ただ、全体の工事のバランスによって変わりますので、プラン内容を決める段階でご質問ください。

 

【3】防災・防犯面

平屋は高さがない分、地震や台風に強く、避難もしやすいです。

しかし一方で、洪水や高潮などの水害時には、2階に逃げられないリスクがございます。

土地を選ぶ際にはハザードマップを確認し、その土地に合った家づくりをすることが肝心です。

また、高さがない分、お家への侵入リスクや外から見えるプライバシーの問題など、防犯上のリスクもございます。

2階建てや3階建ての場合、1階部分に人の気配がなくても2階、3階に人がいる可能性があるので、泥棒の視点から見ても侵入して捕まるリスクが生まれます。
2階、3階に人がいるかどうかも確認するには手間なので、対象から外れやすいそうです。

平屋の場合は1階しかなく、且つ広いので隠れるための死角ができやすくなります。
プロの泥棒は、行動を起こすまでに入念に準備をするそうで、準備がしやすいと対象にされやすくなるのです。
単純に柵や生け垣など視線を遮るだけのものも泥棒からすると隠れる死角になるので、防犯面も想定して設けていただいた方が良いです。
長く暮らしていただくマイホームですので、防災面、防犯面も考慮した上で安心安全に暮らしていただける工夫もご検討ください。

玄関の周りに防犯砂利を敷く

 

□平屋の防犯対策をご紹介!

では、平屋ではどのような防犯対策を施せば良いのでしょうか?

大きく2つの対策に分けて紹介します。

 

*窓の対策

窓は、最も侵入経路となりやすい部分です。

そのため、防犯対策をする上では、まずは窓の防犯性を上げることが必須です。

防犯性の高い窓の種類としては、「合わせガラス」「複層ガラス」「合わせ複層ガラス」が挙げられます。

「合わせガラス」は、複数枚のガラスの間に、中間膜という板を張り付けたガラスです。

中間膜には、ポリビニルブチラールという素材が使用されており、これによってガラスの強度が上がっています。

合わせガラスは突き破るまでに時間がかかります。

泥棒は侵入に時間がかかると諦めると言われているため、破るのに時間のかかる合わせガラスは非常に効果的です。

「複層ガラス」は、2枚のガラスの間に、中空層と呼ばれるわずかな隙間が設けられているタイプのガラスです。

中空層は、真空状態になっているタイプや、乾燥した空気が閉じ込められているタイプなどがあります。

断熱・遮熱性能にも優れているため、住環境の質の向上にも繋がります。

「合わせ複層ガラス」は、中空層の両側のガラスが合わせガラスとなっているタイプです。

複層ガラスのように断熱・遮熱性能を確保できるのはもちろん、強度も大きく向上します。

合わせガラスと複層ガラスの2つの良いとこ取りをしたようなイメージです。

窓ガラスを後から交換するとなると、ある程度の費用がかかるため、防犯性を重視した平屋を建てたいのであれば、初めから防犯性の高い窓を選ぶことをおすすめします。

例えば、サイズが90cm×90cm、厚みが3mmの窓へ後から交換する場合は、およそ60,000円ほど費用がかかることが予想されます。

※窓の種類やサイズ、厚さによっても費用は異なります。

 

*窓以外の対策

窓以外に重要な防犯対策としては、「視線」「音」「警戒」が挙げられます。

「視線」の対策としては、死角を作らないことや、センサーライトを設置することが有効です。

泥棒は目撃されることを嫌うため、死角の多い家や明かりの少ない家はターゲットになりやすいです。

センサーライトが反応すると、泥棒は驚いて侵入をやめるかもしれません。

「音」の対策としては、防犯砂利やドアアラームが有効です。

庭や死角となる位置に、踏むと音がなる防犯砂利を敷いておくことで、不審な足音に気づきやすくなります。

泥棒もそのような場所を歩くのは嫌がるため、ターゲットにされる可能性を下げられます。

ドアアラームは、ドアや窓が不正に解錠された際に、大きな音で侵入者の存在を知らせてくれます。

「警戒」の対策としては、防犯カメラの設置やセキュリティー会社の利用が有効です。

防犯カメラが取り付けてあるだけで、防犯意識の高い家だと思われて、狙われにくくなります。

「防犯カメラ作動中」といったステッカーを貼っておくことも効果的です。

より本格的な防犯対策を求める方には、セキュリティー会社の利用がおすすめです。

セキュリティー会社を利用すれば、侵入者が現れた際にセンサーが反応して大きな音が鳴ったり、最寄りの警備員が駆けつけてくれます。

このような本格的な防犯対策がなされていると分かっていれば、泥棒も諦めることでしょう。

100%とは言い切れないかもしれませんが、かなり不安やリスクを軽減できます。

 

□まとめ

今回は、新築で平屋住宅を建てるにあたって注意点や対策についてご紹介しました。

平屋には多くのメリットがありますが、防犯面には注意が必要です。

家族で安心安全に暮らしていただくためにも、防災防犯対策をしっかりと行い、未然に防げるようにしましょう。

当社では、防犯対策にも考慮した、安心・安全の家づくりを行っております。

新築をお考えの方はお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。