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4人家族で平屋に住みたい!その場合に必要な広さとは?

4人家族で平屋に住みたいとお考えの方はいらっしゃいませんか。

4人家族で平屋に住む場合は、どれくらいの広さが必要なのでしょうか。

また平屋をつくる際の注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

□平屋のメリットとデメリットとは

平屋とは、1階しかないワンフロアで完結した住宅のことを指します。

平屋は昔ながらの日本家屋というイメージが先行していました。

しかし、近年ではその昔ながらのイメージはほとんど残っておらず、現代的でデザイン性が高いイメージを持つ方がほとんどでしょう。

広い開口部に日差しが差し込む明るい家のイメージが主流です。

そんな平屋のメリットとデメリットは何が考えられるでしょう。

まずは、メリットからご紹介します。

 

誰にでも優しいお家であるということ

住宅の中で危険な部分はどこかご存知でしょうか。

なんと、家の中で不慮の事故によって死亡してしまう原因の20パーセントを階段からの転落死が占めています。

また、事故の場所が特定される場合、居間が35パーセント、台所が22パーセント、階段が13パーセントとなります。

それぞれの空間で過ごす時間の長さを考慮したら、いかに階段が危険な場所であるかがわかります。

バランス感覚が未発達で体の小さいお子さんや筋力が衰えているお年寄りにとっては、階段のない平屋は安全に過ごせる住宅と言えるでしょう。

バリアフリーにも対応できるため、小さな段差でつまずくことも避けられます。

誰にとっても優しい家を叶えられるでしょう。

 

掃除や洗濯などの家事がしやすいこと

平屋のフラットな空間であれば、階段の上り下りがなく、家事全般を楽に行うことができます。

例えば、洗濯機が1階にあって、洗濯を干すベランダが2階にある家は多いです。

しかし、平屋の場合は洗濯物を持って階段を上り下りすることはないので、負担も軽減されるでしょう。

また、面倒な階段の隅の掃除機がけもありません。

生活動線、家事動線がシンプルになるため、スムーズに家事を行えます。

 

平屋は構造的に安定しやすいこと

平屋は一般的に耐震性に優れていると言われています。

その理由は、平屋は2階がなく、単純に構造を支える重さが軽いためです。

2階がない分、揺れも少なく安全です。

 

コミュニケーションが取りやすいこと

平屋は家族の距離感が近くなります。

誰かが家に帰ってきたときはいつでも気づくことができ、家族がどこにいるか容易に把握することができます。

そのため、コミュニケーションが発生しやすく、家族間のコミュニケーション量が増えて、いつまでも仲の良い信頼関係が築きやすい特徴があります。

続いては、デメリットをご紹介します。

 

周りの住環境からの影響が大きいということ

どういうことかというと、平屋の周りに大きな建物が建っていると、平屋に日光が当たりません。

そうなると、開放感が売りであるのにも関わらず、むしろ圧迫感が強くなってしまいます。

 

平屋の中心部では採光が難しいこと

平屋で部屋の数を増やすと、外に面していない部屋ができます。

そのような部屋は採光ができずに暗くなってしまいやすいです。

また、部屋数が多いことは壁が増えるということなので、通気性もあまり発揮できません。

 

費用が高くなること

平屋は2階建ての家に比べて建築費が高くなります。

また、土地の面積も広くとることから土地代も高くなるかもしれません。

平屋住宅

□平屋がおすすめのタイプとは

上記では、平屋のメリットとデメリットをご紹介しました。

反対に、2階建てのメリットは、下記の通りです。

・プライバシーを確保しやすい

・水害時でも2階に避難できる

・狭い土地でも床面積を確保できる

・需要が高いので売却しやすい

両者のメリットを比較した上で、どちらが適しているか考えることが大切です。

考える上で、比較するポイントを押さえておくことも重要です。

比較ポイントをご紹介します。

 

家族構成

何人家族がいるかや世帯数によって、適切な家の床面積は異なります。

 

部屋数

部屋数を考えるときは、子どもの数を考えましょう。

子どもの数は、将来的に増える可能性も考慮することを忘れないでください。

人数が多くなる場合であれば、必然的に部屋数も増えます。

 

生活スタイル

リモートワークをする場合は、充実した書斎をつくる必要があります。

そうすると、2階建ての方が家族の生活音とも遠くなり、適しているかもしれません。

 

生活動線

平屋の方が生活動線はシンプルです。

2階の場合は、生活動線がより複雑になり1階と2階の往復が必要になります。

トイレを2個つけた方が良いかなどの議論も必要になるでしょう。

 

土地の条件

探している土地の周辺に建物が多い場合は、平屋だと風通しや採光が心配になります。

上記を踏まえた上で、平屋に向いている人をご紹介します。

・家族とのコミュニケーションが大切

・コンパクトな一軒家に住みたい

・老後に向けて住み替えがしたい

・バリアフリーの安全性の高い家に住みたい

・部屋数は多くなくて良いから開放感のある環境で暮らしたい

平屋を建てる環境を重視することで自然と触れ合えたり、開放感があったりと理想の生活を実現できるでしょう。

この先の人生長く住み続けることを考慮した上で、ご自身が大切にしたいことを考えましょう。

平屋住宅

□4人家族にはどれくらいの広さが必要

平屋を建てるうえで、最も重要なポイントの1つが、生活に必要な居住スペースの確保です。

国土交通省が発行している「住生活基本計画」をもとに、4人家族に必要な面積について解説します。

4人家族の最低居住面積の水準は50平米とされています。

最低居住面積とは、「健康で文化的な生活に必要不可欠な面積」を示すものであり、50平米あれば4人家族が生活できる最低限の面積は確保できるという意味です。

50平米がどれくらいかというと、31畳程度で、間取りは2LDKになることが多いです。

4人家族の誘導居住面積の水準は95平米から125平米です。

最低居住面積水準に対して、多様なライフスタイルに合わせて豊かな住生活を送れる広さのことを「誘導居住面積水準」と呼びます。

この水準には、都市型と一般型の2つがあります。

都市型の場合は、4人家族で95平米、一般型は125平米が水準として定められています。

畳数にすると、59畳から77畳となります。

 

□4人家族におすすめの間取りとは

続いては、4人家族におすすめの間取りをご紹介します。

まずは、リビングを経由する間取りにすることで、家族の顔が見える住まいにすると良いです。

平屋のメリットと言えば、ワンフロアに生活の全てが収まるため、家族間のコミュニケーションが取りやすいところです。

しかし、間取りが込み入ってしまうとせっかくのメリットが台無しになってしまいます。

玄関からリビングへそのまま繋がる間取りにすることで、お子さんが出かける時も帰ってきた時も、子ども部屋までリビングを経由する動線となります。

お互いの存在を常に感じることができると、安心な暮らしができます。

憧れの平屋をつくって、おしゃれな住まいにしたのに、物が溢れかえってきては台無しです。

散らからない部屋にするためには、ご夫婦の寝室や子どもの部屋それぞれに、クローゼットを備えつけるのがベストです。

また、キッチンの隣に設置するパントリーもおすすめです。

調味料や食材を保管できるだけでなく、大きめの家電なども収納できます。

書斎や作業部屋を設けるのも忘れないでおきましょう。

近年は在宅で仕事をすることが多くなってきていると思います。

今毎日出社している方も、在宅ワークが可能になることもあります。

そんな時に対応できるように書斎があると便利です。

平屋はどうしても家族の距離が近くなるため、家族の生活音も届きます。

リビングと少し離れた場所に書斎を配置すると、音のストレスもないでしょう。

 

□平屋を建てる際の注意点とは

最後に平屋を建てる際の注意点をご紹介します。

まずは、広い敷地が必要であるということです。

狭いところに平屋を無理に建てようとすると、平屋の良さが発揮されなくなってしまいます。

そのうえ、土地には建ぺい率(敷地面積に対する建物面積の割合)という決まりがあり、敷地いっぱいに建物を建てることはできません。

建ぺい率はエリアによって異なりますが、一般的には40〜60パーセント程度のエリアが多いです。

例えば、建ぺい率60パーセントのエリアで30坪の平屋を建てたいなら、50坪の敷地が必要ということになります。

間取りにも工夫が必要です。

平屋の間取りは平面的に広いことが特徴です。

そのため、平屋での暮らしやすさというのは、しっかりと部屋を目的に応じて考えられているかや、動きやすい動線を考慮できているかによって決まるでしょう。

また、プライバシーへの配慮も必要です。

平屋のメリットとして、家族の存在をいつでもそばで感じられること、コミュニケーションが取りやすいことが挙げられます。

その反面で、プライベートの空間を確保するのが一般的な2階建てと比べると、難しいかもしれません。

また、室内の生活空間が外からの視線と同じ高さなので、通行人や隣の家からの視線が気になるという場合もあるでしょう。

道路に面した位置にリビングをつくらない、フェンスなどで視線を遮る、窓にすりガラスやレースカーテンを採用して目隠しをするなどの方法があります。

採光や風通しにも気をつけてください。

周辺環境をあらかじめ確認しておきましょう。

防犯面でも注意が必要です。

防犯カメラ、センサーライト、防犯ガラスなどで防犯対策を十分に行いましょう。

平屋住宅

□まとめ

今回は、平屋を建てる際の広さや注意点などをご紹介しました。

平屋はメリットが多くある一方、注意の必要なポイントもあります。

しっかりと考慮した上で、みなさんの今後の生活にとっても有益なプランを一緒に考えていきましょう。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。