三角形が印象的な切妻屋根。
住宅に採用されることの多い屋根形状のため、ほとんどの方が目にしたことがあるでしょう。
シンプルな切妻屋根だからこそ、他の家と差が付くような魅力的な外観に仕上げたいと考える方も多いですよね。
そこで今回は、切妻屋根の外観をおしゃれに仕上げるためのポイントを、実例を紹介しながら解説します。
切妻屋根の外観とは?
切妻屋根とは、二方向に勾配をつけた三角形の屋根のことです。
一般住宅の屋根として採用されることが多く、シンプルな形状なので費用を抑えやすく施工性が高いという特徴があります。
南欧風・シンプルモダン・和風、アメリカンなど、比較的どのようなテイストの外観にも相性が良いです。
一方で、建売住宅などにも取り入れられることが多い屋根なので、デザイン面にこだわることをおすすめします。
注文住宅でおしゃれな切妻屋根の外観にしたいなら、さまざまな工夫を行いましょう。
切妻屋根の外観をおしゃれに仕上げる7つのコツ
切妻屋根の外観をおしゃれに仕上げるコツを7つ紹介します。
①妻と桁のどちらを見せるのかを決める
切妻屋根の外観にするなら、妻と桁のどちらを建物の正面にするのかを決めましょう。
妻を正面にするなら三角形の屋根が見えるため、可愛らしい印象を与えやすいです。
また、軒の出幅も良く見えるため、重厚感のある外観に見せたいときにもおすすめです。
桁を正面にすると、切妻屋根の屋根面が良く見える外観に仕上がります。
スタイリッシュな印象や落ち着いた雰囲気の外観に仕上げたいなら、桁を見せると良いでしょう。
また、太陽光発電システムを搭載する場合は、日当たりの良い方角に桁を向けた方が発電効率が良くなります。
外観のイメージに合わせて、まずは切妻屋根のかけ方を考えてみてくださいね。
②二階の間取りは四角形にするときれいな切妻屋根がかかる
切妻屋根を採用するなら、二階部分は四角形の間取りを採用することをおすすめします。
なぜなら、四角形の間取りなら左右対称のきれいな三角形の切妻屋根を掛けることができるからです。
凹凸のある間取りにすると、屋根にも凹凸ができてしまって見栄えの良くない外観になることも。
切妻屋根のシンプルな形状を活かすために、二階の間取りに配慮してみてくださいね。
③勾配を緩くするか急にするか考える
切妻屋根は勾配によっても印象が変わります。
一般的には、採用できる屋根材の選択肢が多く雨漏りもしにくい、4~5寸前後の勾配の切妻屋根が多いです。
勾配を緩やかにするほど、三角形の角度が広がるためフラットな屋根に近いデザインに。
しかし、雨が流れにくくなって雨漏りのリスクが高まったり、屋根裏空間を活かしにくいというデメリットがあります。
勾配を急にすると、三角屋根が強調された印象に仕上がります。
デメリットは、屋根や外壁面積が広くなって材料費や、メンテナンス費用がかかる点です。
デザイン以外のメリット・デメリットにも目を向けながら、テイストに合った屋根勾配を検討しましょう。
④軒を出幅によって与える印象が異なる
軒の出幅によっても外観の印象は異なります。
軒とは、外壁から飛び出している屋根の部分で、日除けや雨除けの役割があります。
デザイン面での特徴も確認しましょう。
軒が深い家の方が重厚感が出るため、和風や高級感のある家にしたいならおすすめです。
軒がほとんどない家はスタイリッシュな印象に仕上がるため、モダンやシンプルなテイストと合います。
外観のパース図を見ながら仕上がりのイメージを膨らませて、ベストな軒の出幅を決めてくださいね。
⑤テイストに合わせて屋根材を選ぶ
屋根の向きや形状が決まったら、テイストに合った屋根材を選びましょう。
桁が正面の外観や平屋は屋根が良く見えるため、選ぶ屋根材によって外観の印象は大きく変わります。
可愛らしい印象なら波を打つような形の洋瓦、和風の家なら重厚感のある平板瓦などがおすすめです。
また、シンプルモダンなどのスタイリッシュな印象なら、ガルバリウム鋼板の屋根材がぴったりでしょう。
スレート瓦は、費用を抑えることができ比較的さまざまなテイストにも合いますが、建売住宅でも採用されることが多いです。
屋根材が決まったら、テイストに合わせた屋根の色を選びましょう。
カラーが豊富な屋根材なら、黒・茶・赤・緑・青・オレンジなどのカラーバリエーションの中から選ぶことができます。
2色以上を混ぜ合わせて葺き、オリジナリティのある屋根に仕上げる方法もおすすめです。
⑥雨樋の色・デザイン・位置にもこだわる
外観をかっこよく仕上げるためには、雨樋にも着目しましょう。
雨樋とは、屋根から流れた雨水を受け止めて、地中に流す役割を果たすものです。
軒先に付く軒樋は屋根材の色に合わせ、地中まで水を流す竪樋は外壁の色に合わせると目立ちにくいです。
一方で、竪樋を屋根の色に合わせて外観と異なる色にすると、外観のアクセントになります。
存在感のある四角い形状のものや、スタイリッシュな細い丸形の雨樋などデザイン性も豊富なため、サンプルを見ながら選びましょう。
また、竪樋を建物の正面に下ろすと外観のデザイン性が下がります。
屋根形状によって竪樋の位置が変わりますので、間取り作成時から樋の位置を設計士に確認しておくことが大切です。
⑦窓をバランス良く配置する
切妻屋根の外観をおしゃれに見せたいなら、窓の配置にもこだわりましょう。
屋根の三角形を中心として、左右対称に窓を配置するとバランスの取れた外観に仕上がります。
ただし、必ずしも左右対称の窓にすべきという訳ではありません。
あえて中心をずらして窓を配置したり、建物の正面にポイントになる窓を1つだけ配置したりすることで、個性的な外観になるでしょう。
建物全体のバランスを考えながら、窓の配置を考えてみてくださいね。
【おわりに】
同じ切妻屋根でも、細かなポイントにこだわることで外観のデザイン性は大きく異なります。
採用したいテイストに合わせて、屋根の向きや勾配などを決めてみてくださいね。
また、屋根形状だけでなく屋根材や雨樋、建物全体のバランスも考えることが大切です。
デザイン力のある住宅会社に依頼をし、シンプルな屋根でもおしゃれに見えるマイホームを建てましょう。
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