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大手ハウスメーカの注文住宅や建売住宅の値引きの実態について

一生後悔する買い物は誰もしたくないはず!

 
震災後、南相馬市・相馬市では県外大手ハウスメーカーやパワービルダーがこの地域に多く参入しております。その中でも多くの建売住宅が販売される様になり、福島県内においては大手ハウスメーカーの注文住宅を凌ぐ勢いで勢力を増している様です。
特に大手パワービルダーによる建売住宅については、いろいろと疑問があり、この度、私なりにまとめてみました。
『安物買いの銭失い』
意味:安物買いの、値段が安いものは品質が悪いので、買い得と思っても、結局は修理やメンテナンスで割高になってしまうこと
このような家を持った時点で・・・。泣くに泣けなくなります。値引きも横行していて信用にかけます。
大手ハウスメーカーはテレビCMなどでも有名で憧れますが、そのブランド料(全国のモデルハウスやテレビCMにかかるお金等)を支払うのは、その大手ハウスメーカーで建てたお客様です。
 
【大手パワービルダーの建売住宅の場合】
ビックリしたのは!値引きがすごすぎる事です!!!
建売が完成して販売開始
2,380万円
 
 
4ヶ月後・・・大幅値引き
1,800万円へ
まさかの580万円値引き!!!
2棟同時販売でしたので、隣の方は2,380万円で購入しているでしょう。
この様な値引き販売がまかり通っているのが建売販売の実態でしょう。
県外の大手パワービルダーって大丈夫なの?こんなに値引きしたら倒産しないのと疑問に思うのは、私一人だけではないとおもいます。
 
もう一つの疑問は、そもそもどのような材料を使って品質を確保しているかが不明ということです。あれだけの値引きができるという事は、建築資材も相当安いものを使っていることが想像できます。
建売をつくる職人さんの技術はどうなんでしょうか?腕がいい職人さんは常に仕事を抱えていて地元で仕事をしていますし、「職人気質」っていう言葉がありますが、プライドが高くてただの安請け合いの仕事は断るのが多いのです。ですので、安請け合いをする職人さんのプライドって・・・・。それが最終的に住宅に現れたら怖いですよね!大幅値引きする建売住宅は要注意です!
 
【大手ハウスメーカーの注文住宅の場合】
大手ハウスメーカーの注文住宅では、購入者がプランの要望を叶えるために進めるため、値引きの交渉が難しい一面があります。値引きをせまれば、住宅に使われる資材の変更等をするなどをして、品質が下がってしまう恐れもございます。こうなってしまったら値引きをしたと言えませんよね!
注文住宅を住宅資材の変更なしで、価格を抑えるためには、プランやオプションの見直しをすることをお勧めいたします。夢が大きく膨れ上がりすぎて、よーく考えてみれば不要なスペースや、メーカー純正品の高価なオプションを、自分の足で家具屋さん等から購入するなども可能なはずです。
値引きより怖いのが、引っかかってはいけないキャンペーン!!!『今月までにご契約をいただければ〇〇がついて大変お得なキャンペーンが!』などという甘い言葉です。このケースの場合、プランも決まっていないにも関わらず、『申し込みをいただくだけで適用になりますので』や「もし、契約までに至らなくてもこの申込金は100%ご返金いたしますのでご安心ください』などなどいろいろな方法で、勧誘してきますので要注意です!値引きのように思いがちですが、あなたを引き止めるためで、競合他社へいくのをくい止めるために、いろいろと必殺技をくりだしてきます。
 

建売り住宅の仕組みを知る

注文住宅と違って建売住宅は、販売会社が建ててから販売する事から、「建売り」と言われています。
大手パワービルダーが、市場調査をして販売に自信を持って建てるのですが、絶対の補償はございません。ですので、高級仕様の家ではなく、ローコスト住宅を建てて、いかに安く見えるかを武器に建てるのです。
では、お得なのかどうかを考えると
南相馬・相馬エリアでは、これまで宅地分譲面積でいうと、80坪から100坪の大きさで、販売されることが一般的でした。
大手パワービルダーでは50坪台からの土地の大きさです。小さくすることによって販売価格を大きく抑えているのです。
また、建物も32坪・4LDKと間取りは十分に思われますが、子供部屋が4畳半だったりと、窮屈な間取りとなっているのが現状の様です。
ですので、総額が低く抑えられている様に見えますが、駐車スペースが足りないとか、リビングが狭くて住みづらいとか、購入した後に後悔はしたくありませんよね!
建売りとなってしまうと、土地の坪単価や建物の価格などがわかりにくく、比較しづらいため、相場にあった価格なのかを確かめることが難しいです。また、値引きなどされたら余計わかりません。
プロが比較すると、それほどお得感はないと思います。
また、住宅性能については耐震性等をよくうたっていますが、高気密・高断熱・メンテナンスについては、疑問に思います。これは住んでからやけに光熱費のかかる家になってしまったり、価格が安いので部材に費用をかけられないので、メンテナンスコストが後々多くかかってしまう恐れがありますので、ご注意してください。
 

窓口って重要!地元に拠点がない会社は要注意!

ちょっと、販売ルートを説明しますね!
建売を工事しているのは大手パワービルダー(の下請け)ですが、販売をしているのが不動産会社であります。同じ物件なのに2社も3社も不動産会社が仲介をしている場合もありますのでややこしい場合もございますね。
大手パワービルダー(売り主)

不動産会社(仲介)

購入者(買主)
となります。
住宅って住み始めてからのアフターメンテナンスで価値が大きく変わると思います。
どこの誰だかわからない大工さんが施工し、販売している住宅会社は県外だし、仲介をした不動産会社も地元ではなく、不具合が起きたら大変です。
購入をお考えの方は、窓口をしっかり確認しましょう!
 

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。