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コロナ世界の木材の現状【ウッドショック】と変化の話

今起きているウッドショック、、、ご存知ですか?

拝啓

皆さんこんにちは。久しぶりのブログ投稿の設計:石崎です。春から夏の変わり目で少し梅雨っぽくなってきましたがまだまだ長袖は現役になりそう。(少し肌寒めの朝と夏に近くなる昼)

日本全国でコロナワクチンの摂取が始まりました。打合せをさせて頂いているお客様の中にもワクチン打ちましたって言う方がちらほら。テレビでは色々なことを連日放送しておりますが、実際効くか否かと言いますと専門家の方の意見も割れているようで、打つタイミングを図ることは重要ではないかなと考えています。

ウッドショックとは、、、

そんなコロナの中、建築の業界で今何が起こっているかといいますと『ウッドショック』です。

具体的に書くと木造の住宅を建築する際に根っこの部分になる柱や梁といった構造材が極度の品薄になっています。ネットニュースなどで報道されていますが、建築関連の人たちにとって結構深いダメージです。

そうなりますと木材の確保をしなくてはならないですが建てたくても建てられないっていう状況の方も中にはいらっしゃるかもしれません。もしくは実質的な値上がりによって今までの金額の基準からすると高い費用がかかる、、、ハウスメーカーや各工務店はずっとこの流れが続くのは非常に辛いものがあります。

背景

この件がなぜコロナウィルスと関係があるかといいますと、世界的な巣ごもり生活とリモートワークの普及、各企業の社屋オフィスの廃止などに伴い、住居の中にワークスペースを設けることが様々な業種の方々に必要になりました。

ある人はクロークの一部を書斎にして使用する場合もありますし、ダイニングが仕事の場所になっている方もいると思います。オフィスとして落ち着いた空間が欲しい、リモート中に生活感を出したくないなど、苦心されている方は多いでしょう。

そんな中で、北米(アメリカ)や中国の方で今まで住んでいた場所からワークスペースを設けた新しい住居を求める動きが活発化し、国としても一部施策での後押しがあり住宅の新築ラッシュが起こっています。

それまでは安定的に日本に入ってきていた木材は今北米や中国の建築ラッシュに流れているわけです。したがって日本に入ってくる木材は0ではないのですが、実際費用と時間が多く長くかかる事態になっています。

これからのアプローチ

ただこの流れはずっと続くわけではありませんし、ワクチンの摂取が全世界の人たちに行き渡って、またオフィスとして社屋を持つ企業が増えてくれば、ある程度早い段階で収まる可能性もあります。

あとは既に本社社屋を手放している大手の企業も多い中で、再び『出社』という概念が戻ってくるかどうかです。スマートフォンの普及化とネット社会になって、ほぼなし崩し的に対応を迫られてリモートワークを導入する形に社会的になりましたが、逆説的に言えばリモートワークで企業の運営が出来ることがわかってしまった事実があります。

都心の方では特に地代の高さから社屋のコストは結構なウエイトを占めていました。それが各々に散らばりながらも仕事が進む。ネット上に社屋がある状態が出来ています。もちろんすべての企業がそうではないことの事実ですし、アイリスホームは日々事務所が稼働中です。ただし世の中の仕組みが変わるような形の一つがコロナで顕在化して、実際に建築という空間をどうするべきか?という業界に激しく影響を与えています。

これが製造業の方や職人の方、各種別に影響は大小違えど『今まで』とは違う変化がこの一年で起きました。働き方、人生の過ごし方、家族との時間に対するアプローチを何かしら変えていく必要です。それを一番身近な住宅建築で携わるものとして、いち早く対応していかなければと考えています。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。