1坪って何㎡か知っていますか?
坪単価って何か知っていますか?
今日はこれらを解説していきます!
【1坪って何㎡?】
そもそも「坪」とは尺貫法(東アジアで広く使用されている長さ、面積の単位)による面積の単位で、
1辺が6尺(=約1.8182m)の正方形の面積が1坪です。
主に住居の広さを表す単位には「坪・㎡・畳」の3つがあり、
「1坪=約3.3㎡」です。
ちなみに、坪数と㎡数を変換するには
「0.3025」の数字を使って計算し、
「坪数 ÷ 0.3025= ㎡数」
「㎡数 × 0.3025= 坪数」
の計算が成り立ちます。
例えば…
10坪を㎡に変換すると、
10坪 ÷ 0.3025 = 約33㎡
坪数に直すには、
33㎡ × 0.3025 = 約10坪
となります。
また、身近な広さの単位に畳数があり、地域等により広さが異なりますが
一般的には「1坪 = 約2畳」と言われます。
最も大きなサイズの畳は
京都を中心とした関西地方・九州・四国地域で使用される「京間」といわれる畳で、
それより少し小さなサイズが「六一間」と呼ばれる畳です。
主に広島や岡山などの山陰地方で使用されています。
畳はそれ以外にも種類があり、地域により広さが異なりますので気をつけましょう。
【坪単価とは】
坪単価とは一般的に
「坪単価 = 本体価格 ÷ 延べ床面積(坪)」
の計算で求められます。
例えば…
本体価格2500万円・延床面積50坪の建物の場合、
2500万円 ÷ 50坪 = 50万円
となり、「坪単価=50万円」の建物ということがわかります。
・ここに注意!
一般的に同じグレードの設備や仕様の建物を比べた場合、
「狭い家」の方が坪単価は高くなります!
キッチンやお風呂・トイレ等の水回りは排水管の工事等が伴うことで
コストが掛かる場所なので、坪単価が高くなるからです。
狭い家はそれらの占める床面積の割合が高い為、相対的に坪単価が高くなります。
・ここにも注意!
また、業者によって坪単価の出し方が異なります。
計算するときに必要となる「本体価格」と「延べ床面積」に明確な定義があるわけではないからです。
それにより、坪単価の出し方には正式な基準がありません。
「本体価格」
・仮設工事費からエアコン・照明器具等の住宅設備、電気・ガスの屋外配管工事費等、
本体価格に含む・含まないがあり、それらを「含まない」ほうが坪単価は安くなります。
「延べ床面積」
・延べ床面積=各階の床面積を合計した面積、ではなく
玄関ポーチや吹抜け部分なども含めた「施工面積」で割る場合もあり、「床面積が広い」ほうが坪単価は安くなります。
仮に、同じような内容の物件があった場合は
公平に比較できるように坪単価を確認し、建築費用に含まれている内容をよく見るようにしましょう。
坪単価の金額だけで建物の価格を判断せず、
基準となる数字の中身も確認することが大切です。
【坪単価を確認する時の注意点】
建物の建築費以外にも、
「車庫」や「外構」といった付帯工事費や税金、ローン手数料、地鎮祭や上棟式などの「諸費用」も必要となります。
坪単価60万円で40坪の家を建てる場合、
坪単価60万円 × 40坪 = 2400万円
合計2400万円よりも高くなることを想定して、マイホーム計画を立てましょう。
【坪単価が高い?安い?】
国土交通省の2018年の統計データからは、
1坪あたりの工事予定額は全国では平均64万円/1坪でした。
坪単価の計算の仕方はお伝えしてきた通りですが、結局のところ
坪単価が高ければ良い家なのか?安ければ良い家なのか?どうなのでしょうか。
「坪単価」とは一般的に1坪あたりに掛かる建築費用を指す言葉であり
「家が高いか安いか」としての判断基準に考えてしまいがちですが、
坪単価が安いからといって家を安く購入できるということではありません。
水回りの設備のグレードを上げると、坪単価は高くなりやすく、
グレードを下げると、坪単価は安くなることは前述の通りです。
では坪単価を抑えるために住宅設備のグレードを下げよう!と考えてしまうと、
実際に住んでみてから不便さに気づいたり、後悔してしまう場面が出てくるかもしれません。
坪単価を抑えるために設備のグレードを制限するのではなく、
限られた予算の中でどの部分を重視し、どの部分の費用を削減できるのかなど
家族みんなにとって住み心地のいい家づくりとなるように全体のバランスを取ることが大切です。
【まとめ】
「坪単価」とはあくまでも1坪あたりに掛かる建築費用を指す言葉です。
1つの判断基準や目安にしてください。
同じグレードの設備や仕様の建物を比べた場合では、
「狭い家」の方が坪単価は高くなるため、どちらが良い、というのは一概には言えません。
また、「坪単価の計算の仕方」に明確な基準がないため、
「本体価格」や「延べ床面積」に含まれる範囲をしっかりと確認することが大切です。
ライフスタイルや家族構成により、住心地の良い家は様々なので
ぜひ素敵な家づくりの参考にしてください。
家づくりにおいて判断に迷ってしまうこと・わからないことがあれば、お気軽にご相談ください!
ここまでお読みいただきありがとうございました!