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水回りを2階に設置するメリット・デメリットって?

水回りについてのお話

一般的に、キッチン・洗面所・浴室・トイレなどを「水回り」と呼びます。

通常は家事動線の効率化やコストダウンなどを考えて、1階にまとめることが多いのですが

1階スペースの活用を考えた結果、「水回りを2階に出来ませんか?」というお声も時々いただくことがあります!

 

そこで今回は、「洗面脱衣室+浴室」を2階にした場合のメリット・デメリットを検証しました!

(トイレは1階&2階にありキッチンは1階の設定)

ぜひご覧ください!

 

【水回りを2階に設置するメリット】

① 1階が広く使える

・リビングに、リモートワークやリビング学習用のデスクスペース・畳スペースなどを確保することもできます!

・パントリーやシューズクローク等も検討でき、生活感が出にくい

 

② 洗濯動線がスムーズになる

・「入浴前に脱衣→洗濯物を洗う→干す→取り込む→たたむ→しまう」までがワンフロアで完結する!

・ベランダを2階に設置する間取りの場合、水に濡れて重たくなった洗濯物を持って階段を上らなくてもいい!

・浴室を2階に設置することで、特に冬場はすぐに寝室へ行くことが出来るので湯冷めすることも少なくなる

→朝にシャワーを浴びる家族がいる場合、朝の支度を2階で済ませてから1階へ降りて来れらるので

何度も階段を上り下りすることがなくなり、朝の準備の時短にも繋がる

 

③ プライベート空間を分けられる

・来客を気にせずに入浴することができる

・洗濯物がお客様の目に触れる事を避けられる

 

④ お風呂や洗面の窓が開けられる

・外の目を気にせず窓を開けて入浴できることも!

・1階よりも2階の方が光が入りやすく、明るく気持ちのいい水回りを作ることができる

・1階より風通しもよく、浴室のカビ発生も抑えられる

(あくまでも比較論ですが…)

→一般的に2階よりも1階の方が、地面からの湿気を取り込みやすい為に湿度が高くなる傾向があります。

 

 

【水回りを2階に設置するデメリット】

① 2階が狭くなる

・浴室+洗面所(通常、4帖以上)のスペースの分、

1階は広くなる反面、子供部屋や寝室・収納などの2階スペースは狭くなる

→1階と2階のどちらを優先したいかで検討してみてはいかがでしょうか。

 

② 設置費用が高くなることも

・水回りの配管が延長されるなど、費用がかかる事が多い

→浴室を2階に設置する場合には、浴槽の素材によっても重量は異なりますが

約300Lのお湯が入る浴槽ではお湯の重さだけで300kgを超え、人間の体重や浴槽部分以外の設備の重さを考慮すると

重みに耐えるための補強工事が必要となります。

→業者により金額も異なるので事前に確認を!

 

③ 下の階に水漏れする恐れがある

・万が一水漏れしたら下の部屋が被害を受ける

・メンテナンス時も配管下が部屋だと作業しづらい

(逆にすぐ水漏れに気づくというメリットも…)

→水漏れが起こった場合には建物の劣化に繋がるため、定期的に漏水点検を行うようにしましょう

 

④ 1階に手洗いが欲しくなる

・子どもが泥だらけで帰ってきたときや来客時にキッチンを使ってもらうことに抵抗があり、手洗いが欲しくなる

→費用が掛かる

 

⑤ パイプスペースが必要になる

・1階床下から2階まで給排水管を通す場所が必要

(通常2階トイレのみの場合より広く必要になる)

・浴室の下に配管を通すため、浴室入口に段差ができたり、浴室下の1階天井が低くなる場合も…

→設計士さんに事前にしっかり確認しましょう

 

⑥ 1階にいると音が気になる

・特に入浴時は音が下の階に響く

→1階の間取りを音が気にならないよう配置する

(真下にリビングや寝室は避けるなど)

 

⑦ シャワーの水圧が弱くなることも

・特にオール電化の場合、給湯器は1階設置が多く水圧が弱くなりやすい

→高圧給湯器で対策も

(追加費用は別途必要)

 

⑧ 老後を考えると心配

・高齢やけがなど、階段の上り下りがしんどい時など、不便が生じる

 

 

【まとめ】

「洗濯〜収納」までの流れがワンフロアで完結することは大変魅力的ですが、

料理をしながら洗濯をしたり…などマルチタスクで家事を進めたい場合や

お料理中に子どもたちだけで入浴、といったご家庭では不便や心配なこともあるかと思います。

 

現状、水回りを2階にするご家庭の割合は低いのですが、

採用されたご家庭は「満足度が高い」といったデータもあるようです!

 

建築地の広さやご予算にもよりますが各ご家庭で譲れない条件や優先順位を何にするか検討いただき、

2階に水回りを採用される場合にはデメリットを施工業者の方としっかりご相談されたうえで

対策を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

「正解」はなく、ライフスタイルや家族構成によって異なるので今一度、家族と話し合って

皆が快適に過ごせる家づくりをしましょう!

より快適なマイホーム作りにお役立て頂けたらと思います♪

 

家づくりにおいて判断に迷ってしまうこと・わからないことがあれば、お気軽にご相談ください!

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。