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自然光に溢れるLDKを目指して!採光を良くするポイントをご紹介します

せっかく家を建てるのであれば、自然光が溢れる明るい家づくりをしたいものです。

光の入らない暗い部屋ばかりになってしまうと、単純に気分が落ち込むだけでなく、人体に悪影響を及ぼす可能性すらあります。

大都市に住めば住むほど、光を取り入れることは難しくなりますが、様々な方法によって採光を良くできるので、工夫して家づくりをすることが非常に重要です。

そこで今回の記事では、採光を良くするためのポイントをご紹介します。

自然光が溢れるLDKを目指して、家づくりを始める方はぜひ参考にしてください。

□採光とは?

自然光が溢れるLDKを目指すために、まずは「採光」について理解を深めておくことが大切です。

この「採光」という言葉は、主に建築基準法と日当たりの2つの場面で使用されています。

*建築基準法で使われる採光

建築基準法における採光は、第28条「居室の採光および換気」のことを指しています。

建築基準法によると、住宅におけるリビングや寝室、または学校の教室のような人が長時間過ごす居室では、居室の床面積に対して一定の面積の「採光のための窓その他の開口部」を設けなければならない、とされています。

リビングやダイニング、寝室などの間取りを設計する際は、それぞれの床面積に対して窓の面積(採光面積)を計算する必要があります。

建築基準法に適合した設計を行わないと、確信申請が認められずに、家を建てられないので注意が必要です。

そのため、家を設計する担当者にとっては、建築基準法の規制で用いられている「採光」は馴染み深いと言えるでしょう。

*日当たりで使われる採光

建築や設計を仕事にしている方以外は、一般的に日当たりの良し悪しで「採光」という言葉を用います。

「採光が悪い」や「採光条件を良くする」などの使われ方が多いですが、これは光の量・明るさを評価した言葉です。

屋外の自然光を取り込むための窓を「採光窓」と呼ぶように、窓には光を取り込むという認識が強く、日当たりの良さを求めているのです。

様々な使われ方があるように、実際は「採光」という言葉の定義は曖昧だと言えます。

そのため、家を建てる際に採光に関する話を設計者としても、十分に伝わらずにズレが生じる可能性があります。

まずは、2つの意味があることを認識しておき、目的に応じた使い方をすることが重要です。

採光とは

□採光が悪い場合の悪影響とは?

採光が十分でない場合、当然部屋に光が入らないので常に暗くなってしまう可能性があります。

ただ暗い部屋になってしまうだけでなく、採光が悪いと日々の健康にも影響を与えるので注意が必要です。

例えば、体内で十分にビタミンが作られず、骨に悪影響を与えることもあれば、生活リズムが乱れてしまうこともあります。

また、光は空気感染により病気になる原因でもある病原菌の大半は、直射日光によって抹殺されます。

つまり、太陽の光には有効な殺菌効果がありますが、その効果も十分に得られないでしょう。

結核菌に関しても、外仕事をする方は部屋にこもって仕事をする方に比べ、圧倒的に結核を患わなかったという結果が得られています。

バランス良く取り入れられる太陽光は、人体に有益だといえ、まさに健康には不可欠な存在です。

□採光を重視するメリットとは?

これまで採光が十分でないと起こり得る悪影響についてご紹介してきましたが、採光を重視することで様々なメリットを得られます。

以下では、採光重視の家づくりをする5つのメリットをご紹介します。

*気分が上がる

光が十分に室内へと差し込む部屋と暗い部屋、どちらが心地良いかと問われた場合、多くの方が前者を選ぶでしょう。

この心地良さは、単純な気分的なものではなく、科学的に証明されているものです。

人は日光を浴びると、体内で心地良さと関係する物質である「セロトニン」が分泌されます。

この成分の効果により、気持ちが明るくなったり、元気になったりと、様々な良い効果をもたらしてくれます。

*質の高い睡眠と目覚めが得られる

睡眠に大きな影響を及ぼす物質「メラトニン」は、先に紹介した「セロトニン」が原料なので、光を浴びることで睡眠の質を上げられる可能性があります。

また、なかなか寝付けないと感じる場合は、しっかりと光を浴びてないという原因が挙げられるので、毎朝しっかり起きたい場合は、寝室に朝の光がよく入るようにしましょう。

*アレルギー予防や掃除の時短に役立つ

せっかく戸建てを建てるのであれば、浴室のようなジメジメしがちな場所には窓を設けるようにしましょう。

日光や風を十分に取り入れることで、湿気が飛んで快適な空間を保てるようになります。

また、日光の殺菌効果は、よく知られている紫外線だけでなく、可視光自体にもあることがオレゴン大学の研究によって分かっています。

つまり、採光によってカビの原因である湿気や、ホコリに潜んでいる細菌などの発生を抑制し、清潔な空間を実現できるのです、

アレルギー対策や掃除の手間を考え、水回りの採光計画も重要だと言えるでしょう。

*照明代や暖房代を節約できる

照明器具の使用電力は、季節関わらずベスト3には入ってきます。

例えば、玄関や階段、物置などの暗くなりやすい空間に採光窓を取り入れると、日中は明るく保てるので照明代を節約できるでしょう。

また、採光が良いとただ明るいだけでなく、暖かさも感じられます。

狭い空間はもちろん、LDKのような広い空間でも採光が十分であれば、光溢れる暖かい空間を実現できます。

照明代や暖房代を節約するために、再生可能エネルギーである日光を積極的に取り入れられる家づくりをしましょう。

*子供の知力・体力発達に良い影響を与えられる

アメリカの企業がまとめた日光と人の能力の関連調査によると、「自然光溢れる教室で勉強する子供は、そうでない場合に比べて読解力が26%高まり、計算が20%早くなる」という結果が出ています。

また、骨を丈夫にするためには欠かせないビタミンDは、自然光を浴びることにより体内で生成されます。

つまり、子供が健康的な発育・発達を遂げるために、日光は十分な要素でもあるということです。

採光メリット

□採光を良くする方法とは?

では、実際にどのような方法によって採光を良くできるのでしょうか。

以下では、2つの方法についてご紹介していきます。

*吹き抜けの活用

吹き抜けとは、下階部分の天井を、そして上階部分の床を設けないことで、上下を連続させたスペースを指します。

メリットとしては、高い位置に設置した窓から採光ができるので、自然光をたっぷりと1階まで取り入れられることが挙げられます。

また、ハイサイドからの採光も可能なので、雨漏りリスクが低減できること、天井が高いことによって開放感が得られるなどのメリットもあります。

その一方で、吹き抜けを設けると床面積が減るので、余裕のある敷地でないと導入が難しい場合もあります。

また、冷暖房が効きにくかったり、高所の掃除がしにくかったりするデメリットもあるので、カバーするための対策が必要です。

*天窓の活用

天窓とは、建物の屋根部分に取り付ける窓を指し、主に採光や換気を目的として設置されます。

屋根より採光する天窓は、採光障害となる建物の影響を受けづらいので、最も採光しやすいシステムだと言えます。

また、採光効率が非常に良いので、年間を通しての採光が期待できます。

しかし、屋根直下の部屋への採光は行えますが、1番明るくしたい階下への採光は難しいです。

このような場合は、吹き抜けと一緒に採用するとデメリットをカバーできます。

また、夏場は光が入りすぎて部屋の中が暑くなりがちなことや、雨漏りのリスクが高まることにも注意が必要です。

□自然光が溢れるLDKにするために!

ここからは、自然光と上手に付き合うための採光計画についてご紹介していきます。

明るいLDKにするためにも、しっかりと採光計画を立てることはとても重要です。

まず、太陽の動きを知って光と熱をコントロールしましょう。

自然光と上手に付き合うためには、効果的に取り入れつつ、不要な熱を遮る必要があります。

夏はできるだけ日差しを遮り、反対に冬はできるだけ光を室内へと取り込めるようにするのが理想的です。

そこで、日差しを調節してくれる「軒(のき)と庇(ひさし)」にこだわることをオススメします。

最近は軒が短い、あるいはない家も増えていますが、季節に関わらず快適な生活を実現するために貢献してくれる可能性があります。

また、直射日光は目にとって好ましいものとは言えず、自然光は時間の経過によっても変化します。

そのため、光をうまくコントロールすることが大切ですが、調光性のあるガラスを採用したり、屋内にはカーテン・ブラインドなどを用いたりするのがオススメです。

さらに、直射日光を壁面や天井面・反射板などに反射させるなど、柔らかい雰囲気の反射光を用いて空間を演出するのも良いでしょう。

次に、太陽の動きを考えて窓の種類や配置を工夫することも重要です。

窓に関しては、光を十分に取り入れるために大きさだけでなく配置もポイントです。

高い位置の窓は、光をたくさん取り入れてくれるだけでなく、部屋の表情を明るくする効果が期待できます。

その反対に、和室によくある低い位置の窓は、部屋に落ち着きを与えるのに効果的です。

また、先に紹介した天窓を効果的に活用するために、2階をリビングにする方法もオススメです。

壁面に窓を設ける場合と比較して、天窓では3倍もの光を取り入れられるとも言われています。

しかし、まぶしさや暑さへの対策は必須なので、ロールスクリーンやブラインドを利用するなどの工夫をしましょう。

掃除やメンテナンスの難しさ、強風・豪雨の際に音がうるさいといったデメリットがあることも踏まえ、設置を検討することをオススメします。

自然光が溢れるリビング

□まとめ

今回の記事では、採光を良くするためのポイントをご紹介しました。

部屋に光を取り入れることの重要性や、効果的に取り入れる方法について十分理解した上で、自然光溢れるLDKを目指して家づくりをしましょう。

当社では、家づくりを考え始めた方にわかりやすく、丁寧にサポートすることをお約束いたします。

新築住宅を土地・建物・金融機関の手続きにおけるサービスをご提供し、資金計画・土地探しからお引き渡しまでのトータル提案が当社の強みです。

初めての家づくりで不安に感じている方は、お気軽に当社までご相談ください。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。