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土地を購入する際に必要な諸費用について解説します!

土地を購入する際に必要な費用は、土地の購入費用だけだとお考えの方は多いのではないでしょうか。
もしそのようにお考えの場合、土地の購入計画を進めるのを一度止めて、ぜひこの記事をご一読ください。
実は、土地を購入する際に必要な費用は、土地の購入費用だけでなく、税金や手数料、保険料などもあります。
今回は、土地を購入する際に必要な諸費用について解説します。
ぜひ事前に土地の購入にかかる諸費用を把握したうえで、土地の購入計画をスムーズに進めてください。

□土地の購入時にかかる諸費用について

土地の購入時にかかる諸費用について

土地を購入する際には、いくつかの費用が必要になるため、事前に把握しておくことが大切です。
そこで、以下では土地の購入時にかかる諸費用についてご紹介します。

1.仲介手数料
土地の購入をする際に、不動産会社に仲介してもらった場合、仲介手数料が必要になります。
仲介手数料として、不動産会社が受領できる上限額は決められていますが、ほとんどの場合は、上限額でそのまま取引されます。
そのため、事前に仲介手数料の上限額を調べておくことで、どれくらいの仲介手数料が必要になるのか把握できるでしょう。

2.司法書士手数料
土地を購入する際に、必要な作業として、所有権移転登記や抵当権設定登記があります。
それらの手続きを司法書士に依頼する場合は、司法書士手数料が必要になります。
相場としては、所有権移転登記を依頼する場合は 3~8万円程度、抵当権設定登記を依頼する場合は、3~6万円程度です。

3.住宅ローンの手数料や保証料
ローンを利用して、土地を購入する場合は、住宅ローンを組む際の手数料や保証料が必要になります。
土地の購入を検討している際に、「住宅ローンの手数料や保証料」を思い出せない方が多いため、注意が必要です。
住宅ローンの手数料や保証料は、銀行によって設定されている金額が異なるため、事前に銀行にどれくらいの額が必要になるのか確認しておくことがおすすめです。

□土地の購入時にかかる税金について

土地の購入時にかかる諸費用に加えて、土地を購入する際は税金についても把握しておく必要があります。
以下では、土地の購入時にかかる税金についてご紹介します。

1.固定資産税の清算

前提として、毎年1月1日に土地の所有者に対して1年分の固定資産税の納付書が届き、所有者はそれに従って、固定資産税を納めています。
では、仮に所有者が6月1日にその不動産を売却した場合、所有権が買い主に移ったにも関わらず、売り主は半年分の固定資産税を無駄に多く払っていることになります。
そこで、売り主と買い主の負担を平等にするために、固定資産税を日割り計算して、清算を行うという習慣があります。
実は、固定資産税の清算は法的に義務付けられているものではなく、あくまでも習慣にすぎません。
しかし、土地を購入する際は、固定資産税の清算が必要であるという前提で計画を立てておくと困らないでしょう。

2.不動産取得税

不動産取得税とは、その名の通りで、不動産を取得した際に課税されるものです。
住宅用の不動産を購入する場合は税金の軽減措置を受けられるという制度があります。
しかし、土地のみを先に購入する場合は、住宅を建ててからでないと軽減措置を受けられません。
軽減措置を受けるためには、軽減措置を受けるための要件を満たしている建物を、土地を購入した日から3年以内に建築しなければなりません。

3.消費税

コンビニでアイスやガムを購入する際は、消費税が必要になるのと同じように、土地を購入する際も消費税が必要になります。
厳密に説明すると、土地の購入に対して消費税が課されるのではなく、土地の購入時にかかる仲介手数料や司法書士手数料などに対して消費税が課されます。

□土地の購入後にかかる諸費用について

土地の購入後にかかる諸費用について

土地の購入時にかかる諸費用や税金だけを把握しておけばいいわけではありません。
それは、「土地を購入した後」にかかる可能性のある費用もあるからです。
以下では、土地の購入後にかかる可能性のある諸費用についてご紹介します。

*家の解体費用

古い住宅が建築されている土地を購入し、後からその住宅を解体して、新しい住宅を建築することを検討している場合、家の解体費用が必要です。
家の大きさと構造によって、家の解体費用は決まります。
例えば、木造建築の住宅であれば1坪あたり3~4万円がかかり、鉄骨造であれば1坪あたり4~5万円が必要になります。
また、家を解体するにあたって、足場を設置しないといけない場合や浄化槽を撤去しないといけない場合などは、別途費用がかかることにも注意が必要です。

*地盤改良費

仮に、購入した土地の上に住宅を建てられないと判断された場合、地盤を改良する必要があるかもしれません。
地盤を改良せずに、建物を建ててしまうと、地震によって建物が崩れてしまう危険性があるため、危険な状態である場合は必ず地盤改良工事を実施しましょう。
地盤改良費に関しては、状況によって大きく異なるものの、数十万円から数百万円かかることが一般的です。

*インフラ設備費用

水道やガスなどのインフラが整っていない土地に、建物を建てる際は、まずインフラ設備から始めなければいけません。
ただ、市区町村によっては、上下水道や都市ガスの引き込み配管に関して補助金を出してくれる場合もありますので、ぜひ事前に確認してください。
もし補助金を利用せずに、インフラの設備をする場合は、100万円以上かかることもありますので、注意が必要です。

□その他に必要な費用について

土地の購入時にかかる諸費用、税金、土地の購入後にかかる可能性のある諸費用に加えて、まだ必要な費用があります。

1.火災保険料

土地や建物を購入する際に、1年分の火災保険料を先に支払う場合があります。
前提として、火災保険に関する契約の形はいくつかあるため、支払うタイミングやご家庭の事情に合ったものを選択することが大切です。

2.地震保険料

地震保険料は、一般的に1年単位で契約をすることが多いです。
そのため、土地を購入する際には、地震保険料を支払う必要があるということを念頭に置いておきましょう。

□土地を購入する際に考えるべきポイント

*土地の購入の流れを把握しておくこと

土地の購入を検討している方は、まずは土地購入の流れを把握するところから始めましょう。
そもそも購入の流れを把握できていないと、次にすべきことが見えてこないからです。

土地の購入の流れは以下の通りです。
1.予算を決める
2.土地を探す
3.買付証明書を提出する
4.売買契約を締結する
5.住宅ローンを組む
6.土地の引き渡しと所有権移転登記を行う

上記の全体的な流れを把握したうえで、土地の購入計画を進めてください。

*予算の計画を立てておくこと

土地を購入する場合、どれくらいの予算をかけられるのかについて最初に決めておくことが最も大切です。
また、「そんな費用が必要になるとは思っていなかった」という事態になることもよくあるため、事前に土地の購入にかかる諸費用を把握しておくことと、予算に余裕を持たせておくことがおすすめです。

*周辺の土地の相場を把握しておくこと

周辺の土地の相場を把握しておくことで、購入しようとしている土地の費用が高いのか安いのかが判断できるようになります。
土地の査定額を聞いた際に、違和感があった場合、「どうしてそのような査定額になるのか」について聞いてみると良いでしょう。
もし違和感すら持てない場合、過度に高い査定額をつけられることもありますので、土地の価格に対する感覚を養うためにも周辺の相場は把握しておきましょう。

*契約を解除できるか確認しておくこと

人の考えは常に変わる可能性がありますが、それは土地の購入に関しても同じことが言えます。
もし、最初にその土地が良いと思っていても、時間が経てば違う土地が魅力的に見えるかもしれません。
そのため、事前に契約はいつまでに解除できるのか、解除するための条件はあるのかについて確認しておくと安心でしょう。

*土地の購入計画には余裕を持たせておくこと

実は、理想通りの土地に出会うことは非常に難しいことです。
理想的な住宅に住もうとおもえば、住宅をリフォームしたり、注文住宅を購入したりすれば、理想はかないます。
しかし、土地の場合は、そううまくはいきません。
例えば、広さに関しては条件にあっていても、駅からの距離に関しては条件に合っていないかもしれません。
そのように理想的な土地と出会うことは難しいため、土地の購入計画には余裕を持たせておくことが大切です。

□土地の予算がオーバーした際の対策について

1.駅を変える

土地の価値は、交通の便の良さによって大きく左右されます。
そのため、駅を1~2駅分ほどずらすだけで、価格が大きく変わる場合があるため、仮にそこまでその場所に対して強いこだわりがない場合は、駅をずらしてみても良いかもしれません。

2.南向き以外の土地にする

土地を選ぶ際の条件として、南向きの土地を選ぶ方が非常に多くいらっしゃいます。
確かに、南向きの土地であれば日当たりが良い可能性が高いですが、決して南向きの土地でなくとも、日当たりのいい場所はあります。
そのため、日当たりの良さを求めているのであれば、南向き以外の土地を探してみても良いかもしれません。

土地の予算がオーバーした際の対策について

 

□まとめ

今回は、土地を購入する際に必要な諸費用について解説しました。
土地を購入する際にかかる費用は、意外と土地の購入費だけではありません。
そのため、事前に立てた資産計画が途中で狂わないように、事前に土地の購入に伴って必要になる諸費用を把握しておくことが大切です。
また、資産計画も、土地の購入計画も、計画通りに進めることはなかなか難しいという側面があります。
例えば、「これくらいの予算があれば問題なく土地を購入できるだろう」と思っていても、想定外の費用がかかり、資産計画通りに進まないことはよくあります。
そのため、資産計画、土地の購入計画共に、スケジュールに余裕を持たせておくことがおすすめです。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。