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注文住宅における土地探しのポイントや注意点について解説します!

注文住宅をご検討中の方は、土地探しの難しさをどれほど把握されているでしょうか。
注文住宅を建てるということは、理想的な生活を形成することと同義です。
そのため、注文住宅の計画を立てていると、どうしても注文住宅の魅力にばかり目がいってしまいます。

しかし、それでは後悔してしまう可能性があります。
それは、想像以上に土地探しが難しく感じる場合があるからです。
そこで今回は、土地探しを少しでも簡単に、安心して進められるようにするために、土地探しにおけるポイントや注意点について解説します。

 

□土地探しを始める前に把握しておきたい用語

土地探しを始める前に把握しておきたい用語

初めて土地探しをされる場合は、初めて遭遇するような単語が多くあると思います。
全ての用語の意味を把握することは難しいかもしれませんが、大切な用語だけでも意味を把握しておきましょう。
用語の正しい意味を把握しておくことで、トラブルを防ぐことにつながります。

 

*建ぺい率

建ぺい率とは、土地の中で建築面積が占めている割合を指します。
建築面積とは、建物を真上から見たときの大きさを指します。
そのため、建物の階数が増えることは、建築面積が増えることと同義ではありません。

実は、建ぺい率とは、法律によって上限が定められています。
それは、土地が建物でつまってしまうと、風通しや日当たりが確保されなくなってしまうからです。

 

*容積率

容積率とは、土地面積の中における延べ面積の割合を示した数値を指します。
延べ面積とは、建物内の各フロアにおける床面積の合計を指します。
そのため、建物の階数が増えると、建物内の延べ面積も増えます。

容積率に関しても、建ぺい率と同様に、上限が決められています。
それは、容積率に上限を設けることで、建物の階数が制限されて、日当たりが確保されるからです。

 

*用途地域

建物の用途や建ぺい率、容積率などを規制する地域のことを用途地域と呼びます。
用途地域には、住居系や商業系、工業系などをあわせて、13種類あります。
つまり、それぞれの土地において、どのような建物を建てられるのかが決まっているというわけです。
そのため、家づくりをするために土地探しをしている場合は、住居を建てられる土地を探す必要があります。

 

□注文住宅における土地探しの手順

1.予算を決める
土地探しをする前に、予算を決めることから始めましょう。
予算を決める作業は、一番最初にすることですが、一番大切な作業であるといっても過言ではありません。
注文住宅を建築する場合は、土地に対する予算だけでなく、建物に対する予算も考慮することがポイントです。
土地と建物のそれぞれにどれくらいのバランスでコストをかけられるのかをじっくりと考えることが大切です。

2.ローンの事前審査を受ける
予算が決まれば、次はローンの事前審査を受けることがおすすめです。
それは、ローンの事前審査を受ける前に、土地探しを始めてしまうと、仮に希望の土地に出会った時にすぐにその土地を押さえられないことがあるからです。

しかし、事前にローンの事前審査が受理された状態であれば、希望の土地と出会った時に、すぐに土地を押さえやすくなります。
また、住宅ローンには、金利や返済条件、手数料など、様々な要素における違いがあるため、事前に調べておくことが大切です。
また、住宅ローンの事前審査に落ちることもありますので、スケジュールには余裕をもたせておくことがおすすめです。

3.土地探しと注文住宅の計画を進める
住宅ローンの事前審査が受理されたら、いよいよ土地探しを始めていきます。
土地探しをする際は、事前に「どのような生活をしたいのか」を決めておくことが大切です。
例えば、駅から近い距離に住みたいのか、公園が近い方が良いのかなど、土地に対するこだわり条件をもとに土地探しを進めていきましょう。

4.土地の調査と契約をする
希望の土地が見つかれば、その土地で建築できるかどうかを調べる必要があります。
具体的には、水害や土砂崩れなどのリスクの有無、土壌汚染の可能性などの調査を行います。
その調査に問題がなければ、いよいよ契約を結びます。

5.着工、完成、引渡し
土地探しと住宅プランの決定が終われば、着工します。
そして、建物が完成すれば、そのまま引き渡しを行い、注文住宅での生活が始まります。

 

□土地探しのいくつかの方法

土地探しのいくつかの方法

注文住宅において、理想的な土地と出会えるかどうかは非常に重要です。
そこで、いくつかの土地探しの方法をご紹介しますので、ご自身に合っていそうな探し方を選択しましょう。

 

*不動産会社に依頼する

土地や家の専門家である不動産会社に土地探しを依頼する方法があります。
不動産会社の中でも、「この地域の土地は得意だけど、あの地域の土地の情報はあまりない」という風に、一長一短があるため、ご自身が求めている地域に強い不動産会社に依頼すると良いでしょう。

 

*自力で探す

自分自身の目で確かめて土地を探したいという場合は、現場に足を運んで土地を探す方法もあります。
注文住宅を建築したいエリアが近くにある場合は、実際に足を運んで周辺の雰囲気まで確認することもできます。
また、現場に足を運ぶ時間がない場合は、インターネット上で情報を集める方法もあります。
ただし、インターネット上の情報は全てが正しいわけではなく、最新のものであるとは限らないという点には注意しましょう。

 

*ハウスメーカーに依頼する

最後の方法が、ハウスメーカーに依頼する方法です。
注文住宅の建築依頼をハウスメーカーに依頼する場合は、一緒に土地を探してもらうことが多いです。
そのため、注文住宅の建築をご検討中の方は、ハウスメーカーに土地探しを同時に依頼することが最も効率的かもしれません。

 

□土地探しを依頼する際の注意点

上記では、注文住宅を建築する場合は、ハウスメーカーに土地探しを依頼することがおすすめであるとご紹介しましたが、実はそこには注意点もあります。
ハウスメーカーに土地探しを依頼する前に、以下の注意点を把握しておきましょう。

 

*土地探しに対応していないところもある

実は、土地探しに対応していないハウスメーカーもあります。
その理由はシンプルで、顧客が土地を所有している場合の対応よりも、土地を所有していない場合の対応の方が、時間も労力もかかるからです。
そのため、ハウスメーカーに土地探しを依頼する際は、事前に土地探しに対応しているのかどうかを確認しておきましょう。
当社は、土地探しも、土地探し相談会も承っておりますので、もし不明点等ございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。

 

*土地探しを依頼してからハウスメーカーの変更はできない

ハウスメーカーに土地探しを依頼する場合、基本的には建築までハウスメーカーの変更はできません。
ハウスメーカーは、あくまでも注文住宅の建築をするために土地探しをしているからです。
そのため、基本的には土地探し依頼と注文住宅の建築依頼を別々のハウスメーカーに依頼することはできないと把握しておきましょう。

 

□土地探しでチェックすべきポイント

では、いざ土地探しをハウスメーカーに依頼して、いくつかの候補があがったとします。
そこから、どのように土地を絞っていくのかが分からない方は多くいらっしゃいます。
そこで、具体的に土地探しでチェックすべきポイントについてご紹介します。

 

・用途地域

冒頭でもご紹介した、用途地域は必ず確認しておくことが大切です。
そもそも用途地域とは、都市計画法に基づいて地域ごとに建てられる建物の種類や用途について定められたものを指します。
例えば、住居用の地域に、大きな工場を建築してしまうと、工場付近で生活をされている方々は、臭いや汚れ、騒音などの被害を受ける可能性がありますよね。
そのような可能性を少しでも削減するために、用途地域は決められています。

つまり、購入する土地の周辺の用途地域を確認することで、周辺にどのような建物が建築される可能性があるのかを見通すことができるわけです。
用途地域図は、市区町村のホームページから閲覧できますので、ぜひ事前に確認してみてください。

 

・土地の形状

土地の形状を大きく二つに分けると、「整形地」と「不整形地」に分けられます。
「整形地」とは、土地が四角形に近い土地を指し、「不整形地」とは、その名の通りでそこまできれいな形状ではない土地を指します。
整形地に住宅を建てる場合は比較的間取りを設計しやすいですが、不整形地に住宅を建てる場合は、デッドスペースをうまく活用することを視野に入れる必要があります。
整形地と不整形地に優劣はありませんが、ご自身の理想的な間取りを実現しやすい方を選ぶことが大切です。

 

・周辺環境

購入する土地を選ぶ際は、土地だけを見て決めることは危険です。
具体的には、土地だけでなく、土地の周辺環境も視野に入れることが必要です。
例えば、周辺に高い建物が多い場合は、日当たりが悪くなる可能性がありますし、道路が近い場合は、交通量や騒音が気になってしまう可能性があります。
また、土地の周辺環境に関して、午前と午後によって、交通量が変わることもありますので、それぞれの時間帯で実際に土地の周辺に足を運んでみることもおすすめです。

 

□土地探しで失敗しないための注意点

・条件を付けすぎない

理想通りの土地に出会うことは、非常に難しいことです。
そのため、理想的な条件をあまりにも多くつけてしまうと、いつまでたっても理想的な土地と出会えない可能性があります。
そこで、事前に土地に対して、「ここだけは譲れない」というポイントと、「このポイントは別になくてもいい」と感じるポイントを整理しておくことが大切です。

・土地探しの期限を決める

理想的な土地と出会うことは難しいからこそ、土地探しの期限を決めておくことがおすすめです。
期限を決めておかないと、いつまでも時間をかけられてしまうからです。

 

□まとめ

土地探しで失敗しないための注意点

今回は、注文住宅における土地探しのポイントや注意点についてご紹介しました。
土地探しをする際は、事前に「用途地域」や「建ぺい率」、「容積率」などの基本的な専門知識は把握しておくことが大切です。
また、それらの用語を把握したうえで、注文住宅を建築する場合は、ハウスメーカーと共に土地探しを進めると良いでしょう。
土地探しで失敗しないために、事前に土地に条件を付けすぎないことと、土地探しの期限を設けることは意識することがおすすめです。

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。