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南相馬市・相馬市の郷土料理ガイド|はらこ飯・ほっき飯・あんこう鍋など「海と大地」の恵み

海と大地に恵まれた相馬地域の食文化を知ろう!

福島県の沿岸部に位置する相馬市と南相馬市は、太平洋の海の幸と大地が育む農産物が豊富な“食の宝庫”です。

古くから漁業と農業が盛んであり、四季折々の食材を使った郷土料理が数多く受け継がれてきました。

こちらの記事では、相馬地域ならではの代表的な郷土料理と背景にある暮らしや食文化を、地元工務店ならではの目線でご紹介します。

 

相馬市・南相馬市のおすすめ郷土料理6選

地元工務店もおすすめする相馬市・南相馬市の郷土料理をご紹介します。

 

①秋の味覚「はらこ飯」

はらこ飯

相馬地域でははらこ飯が秋の食卓を彩ります。

新鮮な秋鮭の切り身を甘辛い醤油だれで煮込み、その煮汁でご飯を炊き、仕上げにたっぷりのイクラ(はらこ)をのせた贅沢な一品です。

かつて漁が盛んだった相馬沖では、秋になると川に遡上する鮭が豊富に獲れました。

家庭では、お祝いごとや親戚の集まりに必ず登場する特別な料理として親しまれ、今でも秋の風物詩として根強い人気があります。

市内の食堂や旅館、秋のイベントでも提供されることが多く、観光で訪れた際にはぜひ味わっていただきたい一品です。

 

②冬の海のごちそう「ほっき飯」

冬の寒さが厳しくなる頃、相馬地域の漁港ではほっき貝の水揚げが本格化します。

肉厚で甘みのあるほっき貝は、軽く煮てからその煮汁でご飯を炊く「ほっき飯」にすると香り高く、冬ならではの贅沢な味わいになります。

ほっき貝は鮮度が命の食材で、地元ならではの味わいを楽しめるのは大きな魅力です。

南相馬市原町区や相馬市松川浦の飲食店では、ほっき飯定食として提供され、冬の観光シーズンには多くの人でにぎわいます。

 

③松川浦のしらす・アオサ料理

しらす丼

相馬市の松川浦は、波が穏やかで漁業に適した湾として知られています。

ここではしらすやアオサ海苔の漁が盛んで、春から初夏にかけてが特に美味しい時期です。

しらすは釜揚げにしてご飯にのせたり、天ぷらやかき揚げにして味わったりと、家庭でも気軽に食べられます。

アオサは味噌汁や天ぷらにすると、海の香りが広がり、地元の食卓では欠かせない存在です。

観光で訪れた際は、松川浦漁港近くの市場や食堂で新鮮なしらす丼アオサ汁を楽しめます。

 

④冬の鍋料理「あんこう鍋」

相馬の冬の味覚を語る上で欠かせないのが「あんこう鍋」です。

深海魚のあんこうは見た目こそユニークですが、ぷるぷるの身と旨味たっぷりの肝が特徴で、味噌仕立てや醤油仕立ての鍋にすると身体の芯から温まります。

特に肝をすりつぶして溶かした味噌仕立てはまろやかでコク深く、一度食べたら忘れられない味です。

「西のふぐ、東のあんこう」と言われるほどの高級魚を地元で味わえるのは大きな魅力です。

 

⑤漁師町のソウルフード「さんまポーポー焼き」

南相馬市小高区や原町区の漁師町では、昔から「さんまポーポー焼き」が家庭料理として親しまれています。

さんまポーポー焼きは、さんまの身を細かく叩いて味噌・ネギ・生姜を混ぜて小判型に成形し、こんがり焼き上げた料理です。

名前の由来は、焼いているときに油がはねる音が「ポーポー」と聞こえること、そして焼きたてを「ほーほー(あつい)」と言いながら食べたからとも言われています。

ご飯にも酒にも合う、素朴で飽きのこない味です。

 

⑥素朴な漬物・お菓子文化

三五八漬け

海の幸だけでなく、相馬地域では野菜や穀物を使った保存食やお菓子も受け継がれています。

南相馬市・相馬市では、大根やきゅうりを麹で漬けた「三五八漬け」や干し柿・地元産小豆を使ったまんじゅうなど、季節の恵みを長く楽しめるさまざまな郷土の味が豊富です。

特に正月やお盆には、親戚が集まってこうした手作り料理を囲む光景が今も見られます。

 

季節ごとに楽しむ郷土料理

四季折々

相馬市・南相馬市の郷土料理は、四季の移ろいとともに食材が変わり、その時期ならではの味を楽しめるのが魅力です。

  • 春:しらす、アオサ、山菜料理
  • 夏:新鮮な岩ガキ、冷やし汁
  • 秋:はらこ飯、秋刀魚料理
  • 冬:ほっき飯、あんこう鍋、ポーポー焼き

季節ごとに異なる郷土料理を楽しむことができ、年間を通して相馬の食卓には常に旬の恵みが並びます。

南相馬市・相馬市の暮らしでは、道の駅や産直市場で旬の地元食材を手に入れ、家庭で調理して味わうのも楽しみのひとつです。

 

地域に根付いた「まちの味」を我が家の食卓で

食を味わうダイニング

これらの郷土料理は、単なる食事ではなく、地域の歴史や暮らしが詰まった文化そのものです。

漁や農作業の合間に作られた料理、季節の恵みを分け合う習慣、家族や近所とのつながり…。

毎日の食卓に相馬の人々の暮らしと温かさが込められています。

 

私たち工務店では、この地域で暮らすご家族が、こうした郷土料理を囲む幸せな時間を過ごせる家づくりをお手伝いしています。

広いキッチンで子どもと一緒に料理をしたり、庭で地元食材を使ったバーベキューを楽しんだりと、住まいは地域の食文化を味わうための大切な舞台です。

南相馬市・相馬市で美味しい郷土料理を囲めるような、家族みんなが笑顔になる住まいづくりを始めてみませんか。

 

おわりに

郷土料理は南相馬市・相馬市の四季の移ろいとともに変わる、地域の大切な文化です。

旬の食材を使った味わいは、家族の団らんや思い出を彩ることでしょう。

私たち「アイリスホーム」では、そんな郷土料理を楽しめる温かい暮らしのための家づくりをお手伝いしております。

家づくりをお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。

 

相馬市・南相馬市の暮らしに関しては、こちらのブログでも解説しております。

・【福島県相馬市】地元工務店が語る「暮らしやすさ」完全ガイド|交通・医療・教育・支援制度まで

・南相馬市は暮らしやすい?地元工務店が「交通アクセス・医療・教育・レジャー情報」などをご紹介

この記事を書いた人

佐久間 岩男

アイリスホームの代表取締役社長であり、同時に「何でもします課」を自ら公言している。実直な性格だが(見かけによらず)同乗者にあたたかい飲み物を事前に用意しているやさしさを併せもっている。南相馬で生まれ南相馬で社長になった南相馬純血。実は24歳から社長業に勤しんでいるので社長歴20年のキャリアをもっている。とても人情豊かな社長である。