こんにちは!
2022年に入り、この間年末年始を家族とゆっくり過ごしたと思えば、気づいたらもう3月…
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は皆さま一度は疑問に思ったことがあるかもしれない「施工面積」と「延床面積」の違いについてです。
同じような言葉で、なかなか違いがわからないですよね。
施工面積と延床面積の他にも関係が深い建築用語も一緒に解説していきます!
ボリュームたっぷりの内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
これからマイホームを建てたいな…と思っている方で、「いまいち建築用語がわからない…」という方も必見です!
「施工面積」って?
まずは「施工面積」について解説していきます。
「施工面積」とは、実際に施工した部分の面積のことで、建築工事費がかかる部分のことを指します。
延床面積には含まれない玄関ポーチやロフト、車庫、バルコニーなどが含まれるので、基本的に施工面積は延床面積よりも広くなります。
また、施工面積は法的用語や公称ではなく、特に決まった基準もないため、住宅会社によって算出方法は異なります。
「延床面積」って?
延床面積は、各階の床面積を合計した面積のことを指し、「延べ面積」と呼ばれることもあります。
しかし、床がない吹き抜け部分や玄関ポーチ、庇(ひさし)、バルコニーの先端から2mの部分など、壁で囲まれていない部分は延床面積に含まれません。
(赤で囲まれている部分は延床面積に含まれない箇所)
また、地下室を設けるときは、容積率の制限に関する規定適用の緩和措置があり、全床面積の3分の1未満であれば、容積率を算出する際の延床面積から除外できます。
この駐容積率の制限に関する規定適用の緩和措置は駐車場を設ける際にも適用され、駐車場の面積が全床面積の5分の1未満であれば床面積に算入する必要はありません。
延床面積は、建築基準法に基づき建築確認申請書にも記載されている、固定資産税の課税対象となる部分でもあります。
登記をする際にもこの延床面積が公称の面積となります。
さらに、土地の容積率の計算に使用されます。
【関連】建築面積とは?
「施工面積」「延床面積」の他にも類似している用語をみていきましょう。
「建築面積」は、建築基準法によると、「建築物の外壁またはこれに代る柱の中心線で囲まれた部分の水平投影積」とされています。
「2階以上の階のせり出した部分を1階の面積に加えた面積」というのが定義ですが、少し解釈するのが難しい…と思われる方も少なくはないと思います。
簡単に言うと、「建物の屋根を取って真上から見た面積」となります。
また、上右図のように2階の面積が1階の面積よりも広い場合には、2階の面積が建築面積に該当する、ということになります。
さらに建築面積は、土地情報を見る際に必要になる建蔽率(けんぺいりつ)の計算に使用されます。
【関連】建蔽率(けんぺいりつ)・容積率とは?
ここまで面積に関する様々な建築用語を見てきました。
その中で出てきた「建蔽率」「容積率」という用語についてもチェックしていきましょう。
まず建蔽率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことをいいます。
建物を建てる土地に、どのくらいの広さの建物が建てられるかの数値を表したものです。
一方、容積率は敷地面積に対する延床面積の割合のことをいいます。
一言でいうと、建蔽率と容積率とは
「この土地にはこのサイズまでの建物なら建築していいですよ」という指標です。
建蔽率や容積率の数値が高いほど、敷地に対しての建物の面積は大きくなります。
建蔽率の調べ方・計算方法
建蔽率は、行政によって上限が定められているため、注意が必要です。
例えば、100㎡の土地で建蔽率が60%に制限されている土地にマイホームを建てようとしたとき、建築面積が60㎡以内になるように建築しなければいけません。
さらに、建蔽率はそれぞれの土地というより地域ごとに定められているため、目的の土地が建蔽率の上限が異なる地域にまたがっている可能性もあります。
その際は、それぞれの面積の割合によって、建蔽率が按分されます。
建蔽率は自分で調べることも可能です。「都市計画図」という建蔽率等が記載されたものが行政によってインターネット上に公開されていることもあります。
気になる方は一度検索してみるのもいいかもしれません。
建蔽率の計算方法はいたってシンプルです。
容積率 = 延床面積 ÷ 敷地面積 × 100
(ただし、容積率の場合、「前面道路制限」というルールがあるので注意が必要です)
容積率の計算方法
容積率も先ほどの建蔽率と同じく行政によって上限が定められています。
なぜ容積率についても行政による制限があるのでしょうか。それは、
・道路などの公共施設とのバランスを保つ
・居住環境の保護
などのために、都市計画で「指定容積率」が定められているためです。
ほぼ同じ広さに区画された分譲地に、急に1軒だけ10階建ての住宅が建築されたら、日当たり等の問題で近隣住宅の生活環境が害されてしまうからです。
容積率の計算方法も、建蔽率の計算方法に似ています。
容積率 = 延床面積 ÷ 敷地面積 × 100
(ただし、容積率の場合、「前面道路制限」というルールがあるので注意が必要です)
建蔽率・容積率まとめ
建蔽率・容積率の計算方法や定義が少しでもお分かりいただけたでしょうか?
実際には行政によってもっと細かく建蔽率・容積率の上限が定めてあります。
一般的にいう「住宅地」とは、極端に大きい建物などはなく、ある程度均等なサイズで家が建てられている箇所であると言えます。
実際に調べてみると、以下のように上限が指定されていることが多いようです。
「土地が広いから」「値段が高いから」といって大きな豪邸が建てられる!というわけではないのです。
少しでも広いおうちに住みたい!というのであれば、ロフトや屋根裏収納、吹き抜け、バルコニーといったスペースを有効活用することで解消するかもしれません。
建蔽率・容積率については多くの行政の上限や決まりがあるので、全て理解することは難しいことと思います。
しかし、「そのような上限があるんだ」と知っているだけでも得した気分になりませんか?
今回のテーマ「施工面積」と「延床面積」の違いについて、そこから派生してさまざまな建築用語をご紹介しました。
少しでもみなさんのマイホームづくりへの新たな知識として取り入れていただけたら幸いです。
「土地を探したい!」「ここの土地が気になる!」などなど
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それではまた次回のブログをお楽しみに!!