家の外観でパッと目に入るのは、やはり外壁の色です。
外壁は家の印象を決める重要なポイントの1つです。
外壁の色によって家のイメージが大きく左右されると言っても過言ではないでしょう。
そのため、新築の家を建てる時、「外壁は何色にしよう・・・」と悩む方はとても多いです。
一度塗装した外壁の色はいつでも変えられるわけではありません。
毎日顔をあわせる長い付き合いになるので、慎重に検討したいところです。
マイホームを象徴する、まさしく「顔」といえる外観。
今回は外観の色選びのコツや、注意点などを紹介します。
◆外観の色選びのコツ
住宅の外観によって、お客さんや道行く人への与える印象は大きく変化します。
試しに窓を開けて街中を見渡してみましょう。ベージュ系やグレー系の色の住宅やマンションが多く存在しているかと思います。
「せっかくのマイホームなので個性を出したい」という気持ちもあるでしょう。しかし、やみくもに隣家と差別化できればいいというものでもありません。
ここで最も伝えたいことは「外部環境との調和」です。
デザインを検討している際は、自宅のことだけに集中しがちですが、実際は隣家や街並みあってのマイホームです。
外観を検討するときは、離れたところから通り全体のイメージを掴んでおくと、より満足のいく選択ができるはずです。
あまりにも景観にそぐわない色やデザインは、近隣トラブルの原因になる可能性もありますので、注意しましょう。
また住む人を特定できるような目立ち方も防犯上さけるべきでしょう。
地域によっては、「景観ガイドライン」による制限などもあるのでこちらも併せて事前にチェックしておきましょう。
外観の色選びのコツとしては、全体的には無難な色で仕上げ、レンガやタイル、ワンポイントの指し色を施すことで個性を出していく方法がおすすめです。
◆外壁の色や与える印象
それでは具体的によく使われる外壁の色や特徴を見ていきましょう。
◇ベージュ系
ナチュラルで親しみやすい雰囲気は、場所や世代を問わず人気の色です。
南欧風やアメリカンスタイルなどの洋風な住宅はもちろん、日本風やシンプルモダン、デザイナーズなど、どんなデザインの住宅にもよく合います。
また、木目調の外壁と併せてもよく調和し、どんな色の玄関ドアや窓サッシとも合わせやすく、その玄関ドアや窓サッシの色味次第でガラッと雰囲気を変えることができる外壁の色でもあります。
◇オフホワイト系
柔らかなオフホワイトの外壁は、明るさだけでなくやさしさと温かさのある印象です。
また、南欧風のオレンジの屋根やブラウン系の玄関ドアとの相性が良く、周辺の環境にもなじみやすいナチュラルな色です。
◇ホワイト
ベージュやオフホワイトよりも明度の高いホワイトの外壁も人気です。
パッと周囲が明るくなるようなきれいなホワイトは、同じ白系のベージュやオフホワイトと比べるとよりすっきりとして爽やかな清潔感のある印象です。
デザインによってはスタイリッシュさも演出できます。
◇ブラウン系
フォーマルな雰囲気を好む場合は、もう少し暗い色味のブラウン系を選ぶと良いでしょう。
格調高く落ち着いた、クラシックな印象を与えます。
玄関ドアもブラウン系で統一することによって、より安定感のある住宅に仕上がります。
より濃いブラウンにすると、現代風なデザインの住宅やシンプルモダンな住宅にもよくマッチします。
◇グレー
これまでの温かみがある雰囲気の色味とは対照的に、都会的な佇まいやシックな雰囲気を求める場合は、グレーがおすすめです。
ベージュやブラウン系に比べてスマートな印象があり、シンプルにまとめたい方には最適です。
少しデザイン性のある住宅に取り入れると、シャープなだけでなくグレーの色味が落ち着きと上品さをプラスしてくれる効果もあります。
◇ネイビー
近年じわじわと人気が高まっているネイビー。
木目との相性も良いですが、シルバーなどの金属系とも相性が良く、合わせる素材によってクールなイメージにも温かみがあるイメージにもできるところが魅力のひとつです。
◇ブラック
かっこいいブラックも根強い人気があります。
ブラックの外壁は高級感と重厚感を演出することができ、シンプルなデザインの住宅やデザイナーズ住宅とも相性が良い色です。
◆外観を選ぶ時に注意すること
外観の色選びをする時に特に気を付けることをいくつか紹介します。
◇汚れの目立ちにくい色味の外壁にする
外壁の汚れの目立ちにくさは、外壁の色が汚れの色と同系色かどうかによって決まります。
外壁の汚れには様々なものがありますが、砂や土埃、煤煙、黄砂など汚れのほとんどが中間色(薄茶、黄土色、薄緑系)であることがお分かりいただけるかと思います。
したがって、グレー系やクリーム系の外壁であれば、汚れが付着しても色が同化するため、汚れがあまり目立ちません。
反対にスタイリッシュな印象に決まりそうな白や黒の外壁は、実は汚れが目立ちやすい色味です。
「黒も汚れが目立つ・・・??」
と疑問に持たれた方もいらっしゃるかと思います。
黒い外壁に白い汚れがついてしまうとかなり目立ってしまうのです。
黒だからと言って汚れが目立たないわけではないため、注意が必要です。
住宅の外壁は塗られた瞬間から劣化が進行するだけではなく、汚れも付着します。
特にお家が幹線道路沿いや近くに水辺がある場合は、外壁が汚れる速度も早く、見栄えが悪くなりやすいです。
◇色褪せしにくい色を選ぶ
赤や青などの原色に近い鮮明な色は色褪せしやすく、クリーム系などの淡い落ち着いた色味は色褪せしにくい傾向にあります。
色褪せとは、経年劣化によって塗装直後の色合いと異なってくる現象のことです。
色褪せの原因は、主に太陽光の紫外線によるもので、塗料に含まれる顔料が紫外線のエネルギーによって劣化することで、本来の色から変化してしまいます。
劣化速度の違いは、塗料に色を付けるために使用されている顔料の種類によって生じます。
顔料には大きく2種類あり、無機顔料と有機顔料に分けられます。
通常、無機顔料と有機顔料を併用して使用されることが多く、その塗料にどちらの顔料が多く使われているか見るだけでは分かりません。
一般的に、鮮やかな色は有機顔料の割合が高いために色褪せしやすく、落ち着いた色は無機顔料の割合が高いため色褪せしにくいと言われています。
◇外壁の色は室内の温度にも影響する
色が与える影響は、汚れやすさや色褪せなど目に見えるものだけではありません。
白いTシャツを着ている時より黒いTシャツを着ている時の方が、太陽光の熱を吸収してしまい、暑かったという経験、皆さんもされたことがあるかと思います。
これは外壁においても例外ではありません。
外壁においても白やクリーム系など明度の高い色は、太陽光をあまり吸収せず反射しますが、黒など明度が低い色は太陽光の多くを吸収してしまうため、外壁の温度上昇に繋がります。
その結果、外壁の熱が室内にまで伝達し、室内温度が上昇しやすくなります。
外壁による室温上昇を避けたい場合は、できるだけ明度の高い色の外壁を選ぶといいでしょう。
◇色見本は大きいものを使う
色見本で選んだ色でそのまま外壁を塗装した後見てみると、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く感じてしまうことがあり、イメージと異なってしまうこともあるようです。
このように大きさによって色の印象が変わってしまうことを「面積効果」と言います。
そのようなトラブルを避けるために、施工店にA4サイズくらいの大きめの色見本を用意してもらったり試しに塗ってもらったりすることをおすすめします。
また、色の見た目は光源によってもかなり異なって見えてしまいますので、必ず屋外で見るようにしましょう。
◆まとめ
いかがでしたか?今回は外観の色選びのコツや注意点などについて紹介しました。
外部環境との調和、素材の経年劣化、色味を決める際に特に注意するべきことなど、これからの皆さんのお家づくりに少しでも参考になれば幸いです。
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