間取りや内装を決めるときに大切なのが、「生活感を出すか・出さないか」を考えることです。
この2択によって、生活スタイルやデザインが大きく変わります。
カフェ風の可愛らしい雰囲気なら、ほっこりとした雰囲気の生活感がある家の方が落ち付く空間に仕上がります。
反対に、高級感のある雰囲気なら、ホテルのような生活感のない空間の方がデザイン性が上がるでしょう。
また、生活感のある家の方が生活しやすい方もいれば、生活感のない家の方が心がスッキリする方もいるなど、人によって感覚はさまざまです。
今回は「生活感のある家」と「生活感のない家」を比較します。
あなたの暮らしや考え方に合っているのはどちらの家なのか考えてみましょう。
「生活感のある家」とは
生活感のある家とは、自分達の暮らしを見せるような間取りや収納を取り入れた家です。
例えば、キッチンや玄関にオープンタイプの収納を採用し、食器や靴を見せて収納する方法が挙げられます。
また、視線よりも動線を意識して、洗濯物の干す場所を決めたりすると生活感が出ますよね。
いちいちものを隠す必要が無いため暮らしやすいですが、ものが多くて整理整頓されていない印象を与えることもあります。
「生活感のない家」とは
生活感のない家とは、生活で使うものを隠したり見えないように配置したりする家のことです。
収納扉が付いた日用品収納やパントリーなどを採用して、ものを徹底的に隠せるようにします。
また、ホテルで使われるようなタイル素材を採用したり、間接照明などでムーディーな雰囲気を作る方法も効果的でしょう。
高級感のあるスッキリとした印象を与えることができますが、人によっては暮らしにくいと感じる方もいます。
【生活感のあるorない家】4つの項目で比較してみよう
生活感のある家とない家を4つの項目に分けて比べてみます。
それぞれの魅力やデメリットを確認しましょう。
比較① 落ち着く空間なのはどっち?
一般的には「生活感のある家」の方が、落ち着くという声が多いです。
程よくものに囲まれている方が、どこか懐かしい感じがして落ち着くという方もいます。
より落ち着きたいなら畳スペースや和室などを採用して、床に座る生活スタイルもおすすめです。
すぐに寝転がれるような、くつろげる空間に仕上がるでしょう。
対して、「生活感のない家」はスッキリしすぎていて落ち着かないという方も多いです。
生活感のない家を採用した友人宅に行っても、背筋が伸びる思いでリラックスできなかったという意見もありました。
落ち着く空間にしたいが生活感のない家にしたいという場合は、内装に木目や暖色を多く使うことを意識して見ましょう。
比較② おしゃれなのはどっち?
「生活感のない家」の方が、デザイン性はおしゃれに仕上がります。
生活感を隠すことで、シンプルモダンのスタイリッシュな雰囲気や、高級感のあるホテルライクな家に仕上げることが可能です。
また、内装をクールに仕上げることで、非日常感をマイホームに取り入れることもできます。
ただし、決して「生活感のある家」のデザインが低いわけではありません。
古民家風やアンティーク調、またはカフェのような雰囲気の家は、あえて生活感を出した方がおしゃれです。
細々としたインテリアを飾ったり、食器や本などのアイテムを見せて収納することをおすすめします。
「生活感のない家」では再現できないような、温かみのある家を作ることができるでしょう。
どちらの家でもおしゃれに仕上げることは可能なので、自分の理想とするデザインに近いスタイルを考えてみてくださいね。
比較③ 使い勝手が良い家はどっち?
使い勝手が良いのは「生活感のある家」です。
普段暮らしに使うものを、身近に手に取ることができるため、暮らしの快適性が上がります。
例えば、1日に何度も使うものを、毎回収納にしまうのは面倒ですよね。
カウンターやラックの上に置いておけば、サッと使うことができて便利です。
また、デザインよりも機能性にこだわって住宅設備や照明、家具家電などを選ぶことができるでしょう。
「生活感のない家」の使い勝手を良くするためには、間取りや設備選びを慎重に検討しなければなりません。
例えば、収納を付けるなら目立ちにくく使いやすい場所を検討することが大切です。
また、高級感のあるものばかりを使いすぎると、友人が子供を連れて来たときなども気を遣わせてしまうケースもあります。
ピカピカの洗面台やトイレだと、子供が汚さないか心配に思ったりする方もいるでしょう。
住んでいても神経質にならないような間取りや設備を選び、「生活感のない家」を建てることをおすすめします。
比較④ 掃除がしやすい家はどっち?
日々の掃除は「生活感のない家」の方が楽でしょう。
なぜなら、ものを隠せる扉付きの収納を採用するケースが多いため、ホコリが溜まりにくいからです。
急な来客のときも、収納扉を閉めてしまえば隠すことができるため楽ですよね。
また、家具やインテリアの量も最低限にすれば、床の掃除もしやすくなります。
対して、ものを見せる「生活感のある家」は、ものを床や棚に置くケースが多いです。
ものや棚にホコリが溜まるため、掃除のする場所や頻度が増えるでしょう。
細々したインテリアなども可愛いですが、掃除の手間を考えて購入することが大切です。
「生活感のある家」がおすすめの家庭
生活感のある家がおすすめな家庭を紹介します。
- 暮らしやすさや使い勝手を重視する
- 温かみのある住まいにしたい
- 家族や友達がくつろげる空間を作りたい
帰って来たときに安心するようなマイホームにしたいなら、生活感のある家がおすすめです。
良く使うものだけ表に出して、他のものは扉付きの棚にしまうことで、すっきりした印象を与えられて掃除も楽になります。
リビングからダイニングキッチンが良く見える間取りや、玄関から直接洗面所に行けるような間取りが便利です。
木目の茶色を多く室内に取り入れた、ほっこりとするナチュラルテイストのデザインなどが合います。
家具やインテリアも暖色系を選び、温かみのあるデザインを選ぶと良いでしょう。
「生活感のない家」がおすすめの家庭
生活感のない家がおすすめの家庭を紹介します。
- スタイリッシュやホテルライクのデザインを取り入れたい
- ものを減らしたミニマムな暮らしに憧れる
- スッキリした空間で掃除を楽にしたい
ミニマリストのような暮らしや、生活感のないホテルライクなテイストに魅力を感じる方におすすめです。
中には、ものが少ないさっぱりとした部屋の方が、心が穏やかになって落ち着くという方もいます。
また、掃除も楽になるためいつもきれいな状態を保ちやすいです。
LDKから寝室や脱衣所などのプライベートスペースが見えない間取りを考えて、生活感を隠しましょう。
生活感のない家は、モダンやシンプル系のテイストの内装が合います。
白を基調とした内装カラーを取り入れると、空間がかっこよく仕上がります。
黒、グレーなどのモノトーンカラーや寒色系を、アクセントカラーとして取り入れてみてくださいね。
【おわりに】
「生活感のある家」と「生活感のない家」はそれぞれに魅力があります。
暮らし方やデザインテイストによって、どちらが向いているかは異なりますので、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。
生活感を出すか出さないかによって、間取りや収納計画は大きく変わるため、プラン作成前に考えることが大切です。
住んでから生活感を隠そうと思っても、なかなか大変ですからね。
自分の生活スタイルを振り返り、どちらが合っているのか検討してみましょう。
アイリスホームでは、暮らし方に合った間取りや生活スタイルの提案をしています。
「生活感のあるorない家」について詳しく聞きたい方のご相談も大歓迎ですので、お気軽にお声掛けくださいね。
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