「部屋を定期的に換気をした方がいい」とよく聞くと思いますが、実際のところどれくらいの時間が適切なのか、疑問に持っている方も多いのではないでしょうか?
程よく上手に換気をすることで、部屋にも住む人にもたくさんのメリットがあるのです!
今回は、新鮮な空気を取り入れてリフレッシュし、健康的に生活を送れるように効率よく換気する方法をご紹介します。
なぜ換気は必要なの?
「換気は大切」とよく聞きますが、なぜ換気が必要なのでしょうか?
その必要性もわからなければ、積極的に換気をする気分にもならないでしょう。
換気をすることには、次のような理由があるからです。
新鮮な空気を取り入れるため
室内の空気は汚れています。
人の呼吸によって二酸化炭素が増えていますし、建材からはシックハウス症候群の原因物質である揮発性有機化合物が放出されます。
その他に石油ストーブなどを使用していると一酸化炭素中毒の危険もあります。
汚れた空気を新鮮な空気と入れ替えることは、健康のために欠かせないのです。
他にも、
◆トイレや調理の臭いを追い出すため
◆室内の湿気を追い出すため
◆空調機器の使用により暖めすぎたり冷やしすぎた室内の温度を調節をするため
などさまざまな理由があります。
ただし、温度調節の際は特に長時間換気をすると空調機器を使用している意味がなくなってしまいます。
換気は適度に行うことが重要です。
換気をするメリット
部屋を換気すると様々なメリットやデメリットがあります。
具体的にどのようなことなのか、見ていきましょう。
シックハウス症候群を防ぐ
先ほども少し登場した「シックハウス症候群」という言葉、聞いたことがある方も多いかもしれません。
シックハウス症候群とは、『建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響』と厚生労働省により定義されています。
実際にこのようなことが、近年の住宅の高気密化などによって多く私的されるようになったことで、シックハウス症候群と名称がつき、問題になっています。
住宅を建てるとき、住む人の健康や暮らしを守るために、防カビ剤や防シロアリ剤が使われることがあります。
しかし、このようなものには化学物質が含まれていることがあり、なかには体が過敏に反応してしまう人もいるのです。
この化学反応に対する過敏反応によって起こる体調不良が、所謂「シックハウス症候群」なのです。
【シックハウス症候群の主な症状】
・だるさ、めまい、頭痛、湿疹、のどの痛み
・目がチカチカする、鼻がムズムズする、のどがかゆい など・・・
また、化学物質以外にもカビや微生物が空気を汚す原因になることもあります。
したがって、シックハウス症候群を予防するためにはしっかりを換気をすることが重要です。
二酸化炭素を排出させる
人間が呼吸をする時、ものを燃やすときに発生する二酸化炭素も、部屋の中に溜まりすぎると、めまいや頭痛、眠気の原因になってしまいます。
適度に換気をして、二酸化炭素を外へ出すことでリフレッシュの効果も得られるでしょう。
カビやダニを抑える
部屋の中にいつの間にか発生しているかもしれないカビやダニ。これらは湿気やどんよりした空気を好み、換気をしないとどんどん増える一方です。
定期的な換気でカビやダニを抑えると、ハウスダストの軽減やシックハウス症候群の予防も同時に行うことができます。
窓の結露を防ぐ
冬の寒い外の空気と部屋の暖かい空気の温度差により、窓に結露が発生してしまいます。
結露してしまうと、窓が水でビチャビチャになり、カーテンにもついてしまいます。
そのまま放っておいてしまうと、カビが発生してしまう可能性も・・・
部屋の換気の時間を決めて定期的に行うことで結露を防ぐことができるでしょう。
窓を開けて換気をする際のデメリットとは?
メリットを見てきましたが、今度は窓を開けて換気をする際のデメリットを見ていきましょう。
天気に左右されやすいこと
「換気をする」というと、基本的には窓やドアを開けて行うと思います。
夏場に窓を開けて換気すると、外の暑い空気を室内に入れてしまうことになり、室内の温度が変わってしまいます。
これは冬場の寒い空気の場合にも同じことが言えますね。
また、雨の日など天気が悪い日にはなかなか換気をすることができません。
そうすると、定期的な換気ができなくなってしまいます。
そうすると、上述したようなカビやダニの発生を促してしまったり、シックハウス症候群の原因にもなってしまいます。
防犯上危険な場合も・・・
窓やドアを開けて換気をする、ということはその間に誰かが室内に侵入する恐れなど、危険な場合も考えられます。
また、小さなお子様がいる家庭では、換気している間にお子様が一人で家の外へ出てしまう可能性なども考えられます。
もし、防犯面などで自然換気が危惧される場合は、「機械換気」を取り入れるといいかもしれません。
機械換気とは、窓やドアを開けなくても機械によって換気を行うことができる設備です。
ただし、高い効果を求めるとそれに伴い費用も高くなります。
ご自身の予算も含めて、ご自宅にあった換気の方法を選びましょう。
どうやって換気するのがいいの?正しい方法は?
「換気しているつもりだけど、適切な時間ってどのくらいなんだろう・・・」
これは皆さんが一番気になっている内容ではないかと思います。
換気には多くのメリットがありますが、長時間すればいいというものではありません。
特に空調機器を使う夏や冬の場合、温度を調節した空気が外に逃げてしまいます。
では効率的に換気するにはどうしたらいいのでしょうか。
換気時間はどのくらいがベスト?
それでは具体的に換気はどのくらいの時間行うのがよいのでしょうか。
さまざまな説がありますが、一般的には8畳ほどのお部屋であれば、【1時間に5~10分】程度で十分だと言われています。
これだけの時間があれば、お部屋の空気はほとんど入れ替えることができます。
空気の通り道を作る
悪い例として、「窓を片方しか開けない」という方法があります。
窓を開けて換気をする際は、対極にある窓を2箇所開けましょう。
開ける幅は10~20センチ程度で十分です。
家の構造上、空気の通り道がうまく作れない場合は、換気扇やサーキュレーターを用いて人工的に換気を促進させる方法もあります。
この時、換気扇はスイッチを入れるだけでOKですが、サーキュレーターは窓側に向けて使用すると良いでしょう。
24時間換気システムの使用
「24時間換気システム」が家に搭載されてあるのであれば、活用することをおすすめします。
「24時間換気システム」とは、窓などの自然換気と換気扇などの機会換気を組み合わせ、24時間換気するシステムのことで、2003年の建築基準法の改定により、新築住宅への導入が義務となりました。
24時間換気をすることで、最初に述べたような多くのメリットを享受することができます。
義務なのはあくまで設置に関してなので、換気システムをオフにすることもできます。
しかし、メリットとデメリットのバランスを考えると、基本的には常にオンにするのがよいでしょう。
どうしても寒いと感じる場合は、風量を弱く調整するのがおすすめです。
エアコンには換気機能はない!
エアコンを稼働させると、吹き出し口から暖かい(冷房であれば冷たい)風が吹き出します。
この風は室内の空気を吸い込み、熱交換器(フィン)で温度を調節して吹きだした風なのです。
つまり、エアコンは室内の空気を循環させているにすぎない、と言えます。
室外機から吹き出す風も室内の空気ではなく、受け取った熱気や冷気を放出しているだけなのです。
まとめ
いかがでしたか?今回は換気の方法やメリット、適切な換気時間についてご紹介してきました。
現代の住宅は気密性が向上しているので、換気が滞りがちです。
特にここ最近はおうちで過ごす時間が増えた方も多くいらっしゃることでしょう。
定期的に正しい方法・時間で換気を行い空気を入れ替えることで、マイホームで健やかに過ごすことができるはずです。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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