身体を洗って、1日の疲れを癒す場所がお風呂。
そんな空間であるからこそ、気分良く入浴したいですよね。
空間づくりで非常に重要なのが色選びについてです。
どの色を選ぶかによって、お風呂場が与える印象が大きく異なってきます。
そこで今回は、お風呂のアクセントパネルについてと、お風呂のパネルの色ごとの特徴を紹介します。
また、お風呂の色選びのポイントと、アクセントパネル以外のお風呂をおしゃれにするテクニックも解説するのでぜひ参考にしてください。
□お風呂のアクセントパネルとは何か?
お風呂のプランを考える上で、初めに決めなければならないのがパネルのカラーについてです。
お風呂の色選びには大きく分けて2つのプランがあります。
*4面を同じカラーで揃えるプラン
こちらは、お風呂の色選びにおいては最もスタンダードなプランです。
四方のパネルの色を揃えることで統一感が生まれます。
*アクセントカラーを取り入れるプラン
このプランは、アクセントパネルを採用して、部分的にお風呂の色に変化を加えます。
アクセントパネルを取り入れる場合は、まずアクセントとなるカラーを決めてから、周辺のパネルの色を決めていくことがお風呂の色選びのコツです。
また、アクセントパネルには設置枚数の制限がなく、自由に設置可能です。
しかし、設置する枚数が多くなるほど、お風呂場の雰囲気がガラリと変化するので、取り入れる際は慎重に行うようにしましょう。
□お風呂のアクセントパネルで失敗しないための注意点をご紹介!
お風呂の色選びでは、少しパネルの色を変えただけでも、空間に与える影響はとても大きいので、イメージと違うという事態になってしまう可能性があります。
そのため、お風呂にアクセントパネルを取り入れる場合は、いくつかのポイントに注意する必要があります。
以下より、3つ紹介します。
*お風呂場の明るさを考慮しながら選ぶ
アクセントパネルを選ぶ際は、窓からの自然光や照明の明るさとの合わせ方を意識することが大切です。
暗いお風呂場に暗い色のアクセントパネルを採用するとより一層暗くなってしまうので気を付けましょう。
中でも、照明には昼光色、昼白色、電球色の3種類があり、パネルの色と混ざり合わない色の照明を選ぶことがポイントです。
例えば、水色のような淡いカラーの場合は、昼光色や昼白色のような白っぽい光とは相性が良く、きれいに映ります。
しかし、オレンジ色の電球色とは色が混ざり合ってアクセントパネル本来の美しさを発揮できなくなってしまいます。
*暗い色のアクセントパネルは汚れが目立ちやすい
暗い色のアクセントパネルは、水垢が目立つというデメリットがあります。
そのため、お風呂場をこまめに掃除する必要があり、家事の負担が大きくなるかもしれません。
こまめにお風呂掃除を行うのが面倒だと感じる方は明るい色のアクセントパネルを選ぶようにしましょう。
*浴槽の色とのバランスを考える
アクセントパネルは、浴槽の色とのバランスを考えることも大事です。
組み合わせる色によっては、違和感のある空間になってしまうこともあります。
ちなみに、よく入浴剤を利用するという方は白色の浴槽がおすすめです。
入浴剤のほとんどは、青や緑などの色がついているので、白色の浴槽がよく映えてきれいに見えます。
□お風呂のパネルは何色が良い?色ごとの特徴をご紹介!
上記より、お風呂の色選びは空間を印象づけるのに大きな影響を与えると解説してきましたが、ではどんな色を選べば良いのでしょうか。
以下より、お風呂のパネルについて、色ごとの特徴を紹介します。
*ダーク系
ダーク系の中には、ブラック系やブラウン系が含まれます。
中でも、ブラック系は、真っ黒なものから、グレー系、木目調や石調など、その種類はさまざまです。
ダーク系の特徴として、落ち着いた大人の雰囲気を演出できるということが挙げられます。
お風呂場の壁の4面あるうちの1面をダーク系にすることで、落ち着いた高級感のある空間に仕上がります。
しかし、ダーク系はカビは目立ちにくいものの、水垢が目立ちやすいというデメリットがあるので気を付けましょう。
言い換えると、他の色に比べて水垢を早めに発見できるということなので、掃除がしやすい色であるとも捉えられます。
*暖色系
暖色系には、明るい気持ちにさせる心理的効果があります。
中でも、色彩的に彩度が高い色は「興奮色」とも呼ばれ、気持ちを昂ぶらせてくれます。
興奮色に該当する色は、より鮮やかな色のことで、サッカーJリーグで例を挙げると、柏レイソルの黄色や浦和レッズの赤色などが挙げられます。
しかし、彩度が高い興奮色の場合は、落ち着けないという場合もあるので注意が必要です。
その日の気分によっては気持ちを上げてくれるカラーではなく、落ち着きたいということもあると思うので、興奮色のアクセントパネルを取り入れる際は十分に検討しましょう。
一方で、同じ暖色系であっても、白色を混ぜ合わせたようなピンクやレモンイエロー、水色などは、穏やかな気持ちにさせる心理的効果があります。
柔らかな色合いが特徴で、空間を優しい気分にしてくれます。
*ホワイト系
ホワイト系には、真っ白なものからベージュ系が混ざったもの、グラデーションが入ったものなど、さまざまな種類があります。
そのため、ホワイト系と言うと大きな括りになりますが、全体的に清潔感や華やかな印象を与えてくれます。
また、ホワイト系は膨張色でもあるため、空間を広く見せてくれることも特徴です。
そして、水垢が目立ちにくいということもメリットではありますが、カビや人毛は目立ってしまうので掃除の際には気を付けると良いでしょう。
*パステルカラー系
パステルカラー系とは、ビビッド系と呼ばれる彩度が高い興奮色に白色を混ぜ合わせた色になります。
例としては、檸檬色や紫陽花色、桜色などが挙げられます。
優しい色合いが特徴のため、特に女性に人気の色です。
□お風呂の色選びのポイントを解説!
アクセントパネルも含めて、近年はカラーバリエーションが豊富になってきているため、お風呂の色を選ぶのにも一苦労です。
お風呂の色選びで失敗しないためには、以下の4つのポイントを意識することが大切です。
*掃除がしやすいかどうか
家の中でも、お風呂は汚れやすい場所の一つです。
そのため、汚れが目立たない色を選ぶことがポイントです。
前章の色ごとの特徴でも述べたように、ダーク系は汚れが目立ちやすいので慎重に検討しましょう。
*お風呂場全体の配色バランス
お風呂をおしゃれな空間にするためには、天井から床、壁、そして浴槽までトータルの配色バランスから選ぶことが大切です。
ただ自分の好きな色を選ぶだけでは、チグハグした空間になってしまいます。
配色のバランスとしては、ベースカラー(70パーセント)・アソートカラー(25パーセント)・アクセントカラー(5パーセント)の割合で考えると上手くまとまるのでおすすめです。
*風水の観点で良いかどうか
お風呂の色選びに風水をお考えの方は多いと思います。
一般的には、家の中心から東側にお風呂場がある場合は、健康運に良いとされており、ホワイト系やグリーンが相性の良い色になります。
一方、西側にある場合は、金運に良いとされており、黄色が相性の良い色になります。
□お風呂の色選びに迷ったときは!目的別におすすめのカラーをご紹介!
お風呂の色選びについて、色ごとの特徴や注意点を理解したけど結局どの色が良いのか迷ってしまうという方は、目的ごとに色を選ぶのがおすすめです。
以下より、目的別におすすめの色を紹介します。
*掃除しやすい色
毎日のお風呂掃除を楽にしたい方には、ピンクやベージュなどのホワイト系がおすすめです。
ホワイト系は、汚れが目立ちにくい色なので、清潔感を演出でき、ちょっとした汚れを気にすることなく入浴が可能です。
しかし、白すぎるとカビのような色のついた汚れが逆に目立つこともあるので注意しましょう。
*見た目の印象を良くできる色
高級感を演出したい方には、ダーク系がおすすめです。
そして、ダーク系の中でも、光沢のある色を選ぶことでスタイリッシュな空間に仕上げられます。
また、木目調のものを選べば、高級感に落ち着いた雰囲気をプラスできます。
*リラックスして入浴できる色
リラックスして入浴したい方には、グリーンやイエロー、ブルーがおすすめです。
これらの色には、気分を落ち着かせる効果があるので、1日の締めくくりに入浴したいとお考えの方には相性抜群でしょう。
□アクセントパネルだけではない!お風呂をおしゃれにするテクニックをご紹介!
以下では、アクセントパネル以外でお風呂をおしゃれにするテクニックを紹介します。
*素材を工夫する
お風呂をおしゃれな雰囲気にするには素材にもこだわることが大切です。
例えば、壁や床をタイルにすれば、洗練された空間になります。
また、近年では人工大理石の浴槽も人気で、見た目の美しさから質感の良さを実感できます。
*ドアのデザインをおしゃれに
お風呂のイメージを左右するのが、ドアです。
意外と感じた方もいると思いますが、ドアの色・デザインを工夫することでお風呂をよりおしゃれにできます。
一般的には、ドアフレームの色は白色だと思いますが、黒やシルバーにすることでワンランク上の印象を与えられます。
またデザインについても、ドアをガラスにすることで、脱衣所との一体感が生まれ、高級感のあるおしゃれな空間になります。
*パーツのデザインにもこだわる
お風呂場は、手すりやシャワーヘッド、収納棚などの細部のパーツまでこだわるトータルコーディネートを意識することでよりおしゃれな雰囲気にできます。
□まとめ
今回は、お風呂のアクセントパネルについてと、お風呂の色選びのポイントを紹介しました。
アクセントパネルを取り入れることで、お風呂をより一層おしゃれな空間にできます。
しかし、選ぶ色によっては、全体の配色バランスが崩れたり、掃除が面倒であったりするので、十分検討してから採用すると良いでしょう。
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