中庭がある平屋の間取りは人気があります。
平屋の中庭は、一般的な庭と比べて室内とのつながりをつくりやすく、プライバシー性を高められる点などが魅力です。
そこで今回は、中庭がある平屋のおしゃれな間取り実例をご紹介します。
中庭がある平屋のメリット・デメリット、後悔しないためのポイントなども解説しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
「中庭がある平屋」の間取り実例5選
中庭がある平屋の間取り実例をご紹介します。
①中庭がある「ロの字型」のモダンな平屋
【外観】
二階建てのようにも見える平屋のデザイン住宅です。
外観からは、中庭があることは分からないようなデザインになっています。
【LDK】
一直線のLDKに大きな窓をつけ、中庭とつながるようにしました。
壁で囲まれたロの字型の平屋でも、中庭が広いため明るい日差しが室内にも入ります。
【玄関】
玄関にも大きな窓をつけ、中庭が見渡せる開放的な空間に仕上げました。
コンパクトな玄関ですが中庭まで目線が通るため、広々と感じます。
【中庭】
中庭は窓際にウッドデッキをつけて、出入りしやすいようにしました。
水栓や物干しも採用し、使い勝手にもこだわっています。
②中庭がある「ロの字型」のナチュラルモダンな平屋
【外観】
真っ白な外壁に木目がアクセントになったシンプルな外観です。
道路側には窓がないため外からの目線が気にならず、高いプライバシー性が保たれています。
【LDK】
LDKには中庭と接する大きな窓から、明るい日差しが入ります。
二面に窓をつけたため、LDKどこからでも中庭へ出入りすることが可能です。
【中庭】
中庭にはウッドデッキをつけ、腰かけられるようにしました。
水栓やコンセント、照明も完備しているため、いつでもアウトドアリビングを楽しむことができます。
③中庭を目隠しした「コの字型」の平屋
【外観】
見る角度によって異なる表情を楽しめるナチュラルモダンな平屋の外観です。
建物自体はコの字型ですが木製の目隠しを立てているため、ロの字型のような形状に見えます。
【LDK】
大きな窓が面している開放的なLDKです。
正面に目隠しの壁があるため、カーテンが無くても外からの目線は気になりません。
【洗面脱衣所】
洗面脱衣所から中庭へ出られる動線をつくり、洗濯物をスムーズに干したり取り込んだりできるようにしました。
④中庭を目隠しした「L字型」の平屋
【外観】
立体感のある建物形状がおしゃれなL字型の平屋です。
正面に見える木製の壁は中庭の目隠しですが、外観のアクセントにもなっています。
【LDK】
リビング横に大きな窓をつけ、中庭に出られるようにしました。
外とのつながりを感じられるため、実際の畳数よりも広く感じられます。
【中庭】
プライベートな中庭があれば、夜間にカーテンを閉めなくても外からの視線が気になることはありません。
天気が良い日は中庭に出て、家族で夕食を食べたり星空を見て楽しんだりする暮らしもすてきですね。
⑤ビルトインガレージと中庭がつながる平屋
【外観】
グレーの塗り壁がおしゃれなシンプルモダンな平屋の外観です。
中庭やビルトインガレージの間取りがあることは、外観を見ただけでは想像もつきません。
【LDK】
LDKと接する面に大きな窓をつけて中庭と繋げました。
リビングのソファに座って中庭を見ると、その先にあるガレージ内のバイクも眺めることができるぜいたくな空間です。
【ビルトインガレージ】
ビルトインガレージは中庭とフラットにつなげました。
バイクのメンテナンスをした後に中庭で休憩したり、中庭でお酒を楽しみながらバイクを眺めたりと、様々な楽しみ方があります。
中庭がある平屋のメリット
中庭がある平屋のメリットをご紹介します。
①室内とつながる庭ができる
中庭は壁などで囲まれているため、室内のような感覚で屋外空間を活用することができます。
ウッドデッキやタイルデッキを施工することで、中庭と室内がほぼフラットにつなげられるため、行き来もしやすいです。
庭でもたくさんの時間を過ごしたいと考えている方は、中庭のある平屋をおすすめします。
②外からの目線が気にならない
建物の中心などに配置されることが多い中庭は、一般的な庭と比べて外からの目線が気になりにくいです。
壁や目隠しフェンスなどで中庭を囲めば、外から全く見えない空間に仕上げることができます。
目隠しされた中庭は、気兼ねなく庭で遊んだり洗濯物を干したりできるため、庭の使用頻度が高まるケースも多いです。
③自然光をたっぷり取り入れられる
中庭と接する面に大きな窓をつけることで、自然光をたっぷりを取り入れることができます。
建物の前面に庭をつくる場合、前に建っている家との距離が近くて日当たりを確保できないケースも少なくありません。
対して、建物をくぼませて中庭をつくることで、隣家との距離が確保できて日差しを取り込めるケースもあります。
④風通しが良くなる
中庭がある平屋は、中庭に接する面と建物の外周面の二方向に窓をつけられるため、風通しの良い間取りをつくりやすいというメリットもあります。
平屋はワンフロアにすべての空間を配置する必要があるため、間取りによっては窓が少なくて風通しが悪い部屋もできやすいです。
外周面を多く取りやすい中庭のある平屋にバランスよく窓を配置して、風が通り抜ける住まいをつくりましょう。
⑤お子さまや犬・猫を遊ばせていても安心
壁などで囲まれている中庭は、道路と直接つながっていないため安全性が高いです。
また、お子さまが庭で遊んでいる様子を、家の中から確認しやすいというメリットもあります。
中庭がある平屋なら、お子さまやワンちゃんが走り回ったり、猫ちゃんが好きなタイミングで外へ出たりしても安心です。
⑥中庭に面する窓のカーテンが不要
中庭が目隠しされた住まいなら、家の中も視線が届かないため、カーテンをつけない暮らしが実現します。
カーテンが不要だと次のようなメリットがあります。
- 明るい日差しが取りこめる
- 中庭の景観を楽しめる
- 開放的な空間づくりができる
- 開け閉めの手間がない
- カーテンの購入費用を削減できる
ただし、カーテンがないことで断熱性が落ちたり、床などが焼けやすくなったりするリスクもあります。
メリット・デメリットを理解して、カーテンの有無を選択してくださいね。
⑦開放的でデザイン性の高い内装に仕上がる
平屋に中庭があると、部屋が広く感じますしおしゃれな内装に仕上げやすいです。
ウッドデッキを室内のフローリングとつなげることで、部屋がつながっているように見えて開放的な空間づくりができます。
また、タイルデッキを採用すれば高級感がプラスされた空間に。
お好みの内装デザインに合わせて、中庭の素材選びをしてみてくださいね。
中庭がある平屋のデメリット
中庭がある平屋のデメリットも確認しておきましょう。
①広い敷地や建物面積が必要になる場合がある
中庭の広さによっては、広い敷地や建物面積が必要になることもあります。
その結果、家づくりの費用が想定よりもかかってしまったというケースも。
中庭の形状や空間の配置を工夫し、無駄のないコンパクトな平屋を検討しましょう。
②間取りによっては動線が長くなる
中庭をグルっと囲むコの字やロの字型の平屋を建てたら、動線が長くなったという失敗例も少なくありません。
玄関と水回りが平屋の端同士にあると行き来が大変など、住んでから後悔する可能性もあります。
行き来する空間同士は近づけ、効率の良い暮らしが送れるような動線づくりを意識しましょう。
③中庭の広さや形状によっては日当たりが悪くなる
中庭がコンパクトだったり奥行きが浅かったりすると、日当たりを確保できないケースもあります。
特にロの字型の平屋などの、壁で中庭が囲まれているときに起こりやすいデメリットです。
周辺環境などを加味した上で、日当たりを確保できる中庭をつくりましょう。
中庭がある平屋で後悔しないためのポイント
中庭がある平屋を建てて後悔しないためのポイントをご紹介します。
用途に合わせて中庭と室内の動線を考える
平屋に中庭をつくる場合、用途に合わせて建物の配置を決めると、動線が良い間取りに仕上がります。
例えば、お子さまの遊び場やアウトドアリビングとして使うなら、LDKのどこからでも出入りができて目線も届くような配置が理想的です。
洗濯を効率的に進めたいなら、中庭・洗面脱衣所・クローゼットがつながった動線をおすすめします。
このように、中庭をどのように使うのか、どの空間から出入りできたら便利なのかを考えて間取りを検討してみてくださいね。
日当たりを考慮して中庭の広さ・形状を決める
壁に囲まれた中庭をつくるなら、日当たりを考慮して中庭の広さや形状を決めることがポイントです。
広い中庭の方が日当たりを確保しやすいですが、広すぎる中庭は費用アップにつながりますしお手入れも大変です。
トータル的なバランスを考えて、中庭の広さや形状を検討しましょう。
また、屋根の軒を深くしすぎると室内まで日差しが届かないケースもありますので、意識してみてくださいね。
コの字・L字型の平屋は中庭の目隠しをする
コの字・L字型の平屋は、中庭をつくっても周囲から目線が届くケースもあります。
実例でもご紹介したように、フェンスや壁をつくることでコの字・L字型の平屋でも目隠しすることが可能です。
目隠しのデザインにこだわることで、外観をおしゃれに仕上げることも可能ですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
排水計画やメンテナンス性を考える
平屋に中庭をつくるなら、排水計画やメンテナンス性を考えることがポイントです。
排水が上手くできないと、中庭に水が溜まり衛生的に良くありません。
また、排水口付近の掃除がしにくいと、ゴミや枯れ葉などが溜まって水が流れないケースもあります。
排水経路をしっかりと確保して、掃除やメンテナンスがしやすい仕上げ方を検討しましょう。
まとめ
中庭のある平屋は、住まいの利便性やデザイン性などを高めることが可能です。
用途によって中庭の広さや室内との動線を考えることで、より使いやすい空間に仕上がります。
暮らしやすい間取りや中庭の排水計画を考慮した平屋を建てるために、施工実績が豊富な住宅会社に相談することがおすすめです。
アイリスホームでは、お客様の暮らしに寄り添った家づくりをしています。
中庭のある平屋を採用したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。