マイホームを建てると何千万円というお金がかかります。
「暮らし始めたら毎月住宅ローンの支払いが大変‥」と感じている方も多いですよね。
しかし、支払うものは住宅ローンだけではありません。
暮らしていくためには電気代や税金など、さまざまなランニングコストが必要です。
今までの賃貸暮らしでも支払っていたものもあれば、新築ならではの出費もあります。
今回は、住宅に関連するランニングコストを紹介し、ランニングコストがかからない家の作り方を紹介します。
住宅に関連するランニングコストとは
まずは住宅に関連するランニングコストをチェックしましょう。
- 毎月の光熱費(水道代・電気代・ガス代・インターネット契約料など)
- メンテナンスや修繕費(外壁・屋根の塗装、住宅設備の交換など)
- 火災保険料
- 固定資産税や都市計画税
修繕費や税金は一戸建て住宅ならではの出費ですよね。
1ヵ月ごとに支払う費用もあれば、数十年単位でまとめた金額が必要になる費用もあります。
建築時にランニングコストのことを考えた家づくりをして、住んでからの支出コストを軽減することが大切です。
もちろん日々の貯蓄も大切ですので、無理のない範囲で住宅ローンを組むようにしてくださいね。
光熱費などの月々のランニングコストを抑えるための工夫
水道代や光熱費など、月々かかるランニングコストを抑えるための工夫を紹介します。
建物の断熱・気密性能を高める
建物の断熱性や気密性を高めて、熱が逃げないようにすることが大切です。
劣化しにくくて性能の高い断熱材が採用されているか、サッシは住む地域に合ったグレードのものかをチェックしてください。
また、気密性が高めるためには、家の隙間をなるべく減らさなければいけません。
断熱工事が始まったら現場に足を運び、隙間なく断熱材が充填されているかを必ず確認しましょう。
軒が深い屋根を採用する
軒とは、壁からせり出した部分の屋根のことで、夏場の強い光を遮ってくれる役割を果たします。
夏に直射日光が窓に直接当たると、外気の影響を受けて室温が上がりやすいのは想像がつきますよね。
実際に窓から取り入れる熱が原因で、室内が冷えにくいこともあります。
深い軒があれば適度に日差しを遮ってくれるため、少ないエアコンの力でも室内を涼しくすることが可能です。
軒がある家は、紫外線や雨が外壁に当たるのも防いでくれる効果もあります。
外壁が傷みにくくなるため、メンテナンスのスピードを遅めることができる点もメリットでしょう。
省エネ性の高い冷暖房器具や給湯器を導入する
省エネ性の高い設備を導入することも大切です。
例えば、高性能のエアコンなら最低限の電力で部屋を涼しくできます。
給湯機も商品によって電気やガスの使用量が大きく異なるため、光熱費への影響も大きいです。
標準仕様のエアコンや給湯器のグレードは細かく確認しましょう。
節水できる水栓やトイレを選ぶ
水回りの設備は、節水機能がついているものを選びましょう。
最近の設備はどれも省エネ性が高いですが、商品によってわずかな差があるのも確かです。
特に、1日に何度も使うキッチン・洗面の水栓やトイレは、節水タイプをおすすめします。
お風呂も浴槽の形状によって満水の容量が異なるので、細かくチェックしてみてくださいね。
太陽光発電システムを搭載する
節電してランニングコストを抑えることも大切ですが、電気を自宅で作る「発電」も方法の1つです。
太陽光発電システムを屋根に搭載すれば、昼間に自宅で使う分の電気を作ることができます。
しかし、売電価格は毎年下がっているため、搭載費用の方が高くなる可能性も少なくなりません。
細かなシミュレーションを行い、搭載量を検討しましょう。
光熱費を抑えるコツについては、こちらの記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
修繕費などの数年~数十年に1度のランニングコストを抑えるための工夫
数年~数十年の単位で、建物の修繕費もかかります。
部品の交換だけなら数千円でメンテナンスが終了することもありますが、外壁の再塗装などは数百万円の費用がかかるケースも多いです。
頻度は少ないですが多額のランニングコストがかかるため、しっかりと対策しておきましょう。
屋根や外壁等にメンテナンスがかかりにくい素材を選ぶ
修繕費を抑えたいなら、初期費用をかけて屋根や外壁をグレードアップすることも検討してもいいかもしれません。
屋根なら瓦、外壁ならタイルなどを選べばメンテナンス費用を最小限に抑えられます。
モダンな建物にしたいなら、屋根も外壁も比較的メンテナンスが少ないガルバリウム鋼板がおすすめです。
屋根のコロニアルや外壁のサイディングは、一般的にメンテナンス費用がかかりやすいと言われています。
年々性能は上がっているため修繕のスパンは伸びていますが、タイルや瓦と比べると劣るでしょう。
お金をかけて後からリフォームすればいいという考え方もあります。
しかし、最初にお金をかけてグレードアップした方が、35年間のメンテナンス費よりも安くなるケースも少なくありません。
また、リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高いため、利息で損をする可能性もあります。
長期的なシミュレーションを行い、お得になる選択をしてくださいね。
外壁の違いについてはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
定期的な清掃を行って建物をきれいに保つ
建物は定期的に清掃を行うことで、建物の劣化を防ぐことができます。
例えば、排水口や換気扇の掃除を怠ると、通常より早く故障などにつながるでしょう。
外壁の掃除を行って砂やコケを落としておけば、劣化のスピードはゆっくりになります。
他の空間でも同様のことが言えますので、自分でできる範囲の清掃は行うようにしてください。
5年に1度は点検を受けて早めに建物の異変に気付けるようにする
住宅会社などのプロの点検は、5年に1度を目安に受けるようにしましょう。
なぜなら、建物の異変や劣化に早めに気付けば、最小限の修繕費用で直る可能性が高まるからです。
有料点検だからと断ってしまうと、家の劣化はどんどん進みます。
水漏れに気付かず構造体が腐ってしまうなどの、最悪なケースになってから後悔しては遅いです。
大きな修繕になるほど費用も大きくなるため、点検は忘れずに受けることをおすすめします。
税金や火災保険料など年に1度のランニングコストを抑えるための工夫
新築住宅を建てると、固定資産税や都市計画税などの税金や火災保険料がかかります。
都会よりも田舎に建築する
固定資産税を抑えたいなら、都会よりも田舎に建築することをおすすめします。
なぜなら、田舎の方が土地の評価額が低いため、納税する金額も低くなるからです。
同じ相馬市内でも、エリアによって土地の評価額は大きく異なります。
土地の価格を表す路線価は、ネット上でも検索することができます。
自分が検討している土地の路線価をチェックし、候補地を絞る1つの条件にしても良いでしょう。
建物の面積を120㎡以下になるように設計する
固定資産税は、建物面積が120㎡以下の部分に対しては減税制度が適用になります。
3年間分の固定資産税額が1/2に減額されるという内容です。
120㎡以上の建物の場合、超えた面積分の税額は減税されません。
全額控除を受けたいなら、建物面積も意識して間取り作りをすると良いでしょう。
固定資産税の算出方法や減税の詳細はこちらをご覧ください。
省令準耐火仕様の建物を建てる
建物の耐火仕様の中に、省令準耐火仕様というものがあります。
木造の中でも耐火性能の高い建物に認められる仕様です。
省令準耐火仕様の家は、火災保険料が約半額になります。
自分が検討している住宅会社は、省令準耐火の建物が標準なのか確認してくださいね。
イニシャルコストとランニングコストのバランスを考えることが大切
マイホームを建てるときには、イニシャルコストとランニングコストのバランスを考えましょう。
イニシャルコストとは初期費用のことで、建物を建てるときにかかるお金のことです。
もちろん初期費用を抑えて、無理のない住宅ローンを組むことは大切ですよね。
しかし、目先の金額だけでなく、長期的なランニングコストを考えることも忘れてはいけません。
多少イニシャルコストが高くなっても、ランニングコストがかからない家を建てることで、長期的に見ればお得になることもあります。
メンテナンスにかける手間が減ったり快適な室内環境で暮らしたりできるなど、費用以外にもメリットが多いです。
視野を広く持って、家づくりを進めてくださいね。
【おわりに】
ランニングコストがかからない家は、コスト面・快適性・環境問題などさまざまな点でメリットをもたらします。
家づくりを進めていると資金計画に記載された初期費用に目が行きがちですよね。
しかし、家は住み始めてからがスタートです。
数十年住むことを考えて、お得で暮らしやすい建物を選ばなければいけません。
アイリスホームでは、お客様が暮らしやすい住まいを提案しています。
暮らしやすい住まいとは、生活のしやすさに加えて費用面も考慮した建物のことです。
入居時の喜びはもちろん、長く住んだときに良かったと感じてもらえるような家づくりをしています。
ランニングコストがかからない家が気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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