おしゃれな造作洗面台に憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。
タイルを壁に貼ったり、おしゃれな洗面ボウルを採用したりすれば、オリジナリティあふれる素敵な洗面台ができますよね。
おしゃれな洗面台なら、玄関やリビングから良く見える位置に配置しても問題ありません。
メリットばかりに思える造作洗面台ですが、実は採用して後悔している方もいます。
今回は、造作洗面台のデメリットと後悔した理由を紹介します。
具体的な対策や費用も解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
造作洗面台のデメリット
造作洗面台の4つのデメリットをお伝えします。
- 費用が高くなる場合がある
- 既製品と比べて機能性が落ちることがある
- お手入れが大変になる可能性も
- 保証がつかないことがある
1つずつ確認していきましょう。
費用が高くなる場合がある
造作洗面台を採用すると、既製品の洗面台と比べて費用が高くなることがあります。
詳しい金額については後程お伝えしますが、数万~数十万円単位で追加になるケースがほとんどです。
造作洗面台は自分で選べる範囲が広がる分、こだわると費用がかかりやすいというデメリットがあります。
細かな見積もりを出してもらい、納得した上で採用を決めましょう。
既製品と比べて機能性が落ちることがある
デザイン面を重視して選んだ造作洗面台は、既製品と比べて機能性が落ちることがあります。
洗面台は毎日使う設備ですので、使い勝手は非常に大切ですよね。
造作洗面台の部品はカタログのみで確認し、実物を見ないというケースも多いです。
対して、既製品の洗面台はショールームなどで実際の使い勝手が確認できます。
造作洗面台もできるだけ各パーツの実物を見て、使い勝手を確認した方が失敗は少ないです。
確認できない場合は、詳しい仕様やサイズなどがわかるような資料を貰うようにしましょう。
お手入れが大変になる可能性も
造作洗面台は、思っていたよりも手入れが大変だったという声も多くありました。
対して、既製品の洗面台は使い勝手やお手入れの楽さに特化しています。
今までの住まいで既製品の洗面台を使っている方は、造作洗面台の掃除が大変に感じることもあるようです。
造作洗面台を採用するなら、お手入れのしやすさにも目を向けて採用する部材を選ぶといいでしょう。
具体的な失敗事例や対策は後ほど解説します。
▷おすすめコラム:掃除が楽な家を建てよう|おすすめの間取りや設備・仕様を解説
保証がつかないことがある
造作洗面台は保証がつかないことがあります。
なぜなら、造作洗面台は複数のメーカーの部品を集めて施工することが多いからです。
ボウル・カウンター・配管など様々な部品がありますからね。
すべて同じメーカーの中から選べればいいですが、バラバラになるケースがほとんどです。
そのため、既製品の洗面台のように、1社のメーカーが洗面台の保証をしてくれるという訳にはいきません。
バラバラのメーカーの部品を使うと、アクシデントが起きたときの連絡先に困ってしまったり、業者の対応が遅くなることもあります。
また、部品同士の相性が悪くて、故障では無くても不具合が起こる可能性もあるでしょう。
このようなデメリットを理解した上で、造作洗面台を採用するのか検討してください。
造作洗面台を採用して後悔した事例と対策
実際に「造作洗面台を採用して後悔した」と感じている方の声を紹介します。
造作洗面台の「機能性」に関する失敗事例と対策
まずは、使い勝手に関わる「機能性」に関する失敗事例です。
失敗例と対策① エコ機能のない水栓を選んでしまって後悔
デザイン性の高い水栓を選ぶと、エコ機能がないケースも少なくありません。
洗面台は毎日家族全員が使うので、節水型の水栓を選ぶようにしましょう。
エコ水栓かどうかはカタログに記載してありますのでチェックしてみてくださいね。
失敗例と対策② シャワーホースが伸びない水栓で使いにくい
また、洗面台で髪を洗いたい方は、シャワーホース型の水栓の方が使いやすいですよね。
シャワーホース型の水栓か、既製品の洗面台を選ぶことをおすすめします。
既製品の洗面台なら、ほとんどがシャワー水栓です。
鏡や照明をこだわるだけでも、おしゃれな造作洗面台に仕上がります。
失敗例と対策③ 洗面ボウルが小さくて浅いので水が跳ねる
おしゃれさを優先して洗面ボウルを選んだら、使いにくかったという方もいます。
底が浅いボウルは水が跳ねてしまい、洗面台周りが汚れやすいです。
この失敗例は底の深い洗面台を選ぶことで解消できます。
実際のボウルの大きさや深さを見ながら、使い勝手を検討しましょう。
造作洗面台の「お手入れ」に関する失敗事例と対策
お手入れがしづらかったという失敗例と対策を紹介します。
失敗例と対策① タイルを採用したら目地の汚れが気になる
可愛いタイルを採用したら、目地の汚れが気になったという方もいます。
黒やグレーなど、汚れが気になりにくい目地の色を選ぶと良いでしょう。
また、水に強いクロスを選ぶ方法もあります。
こちらのタイル調のクロスはデザイン性も高く、タイルを採用したような見た目に仕上がります。
失敗例と対策② 木製のカウンターはすぐに拭かないとシミになる
木製のカウンターを選んだら、水が染み込んでシミになってしまったという事例です。
洗面台は周りに水が跳ねやすいため、耐水性のある素材を選ぶことをおすすめします。
こちらは洗面ボウル全体は陶器、下のキャビネット部分は無垢材で作られた洗面台です。
洗面台自体は既製品ですが、鏡や照明にこだわればおしゃれな造作洗面台になります。
造作にしたいなら、水が跳ねやすい場所はタイルや樹脂製を選ぶと良いでしょう。
また、どうしても木製のカウンターを採用したいなら、防水加工してあるカウンターがおすすめです。
通常の木製カウンターを採用し、後から防水塗装することも可能です。
気になる方は住宅会社に相談してみてくださいね。
造作洗面台の「収納」に関する失敗事例と対策
収納に関する後悔の声と対策を紹介します。
失敗例と対策① 収納が無くて物が溢れている
シンプルなカウンターと鏡を選んだ造作洗面台は、収納がほとんどないケースも少なくありません。
洗面台周りは細々としたものがたくさんあるため、しまう場所がないと使いにくいです。
ものを整理整頓できるように、洗面台の収納を確保しましょう。
こちらは洗面台の下に1枚の板を追加し、カゴを活用して収納をしています。
収納が一体になっている鏡もあります。
より収納量を増やしたい方は検討してみてください。
また、洗面台の周りに収納を作る方法もあります。
下の画像は、造作洗面台の横にニッチをつけた事例です。
細々としたものを置けて、出し入れもしやすいです。
もっと大きなものを置きたいなら、洗面台の隣のスペースに可動棚を施工しても良いでしょう。
▷おすすめコラム:ニッチや飾り棚が活躍!注文住宅にインテリアを飾るアイディア8選
失敗例と対策① 収納付きの鏡と照明が被って洗面台が暗い
収納付きの鏡は厚みがありますよね。
厚みを考慮せずに、鏡のすぐ上に壁付けの照明を施工すると、鏡が邪魔をして洗面台が暗くなるケースがあります。
施工後でないと気付きにくい細かいポイントですが、暗い洗面台はかなり使いにくいです。
厚みのある収納付きの鏡を採用するときは、選ぶ照明に注意しましょう。
天井から洗面台を照らすペンダントライトやシーリングライトなら、鏡に被る心配はありません。
鏡の上にブラケットライトを採用する場合は、照明の出幅をチェックして鏡と被らないように注意しましょう。
造作洗面台にかかる費用は?
では、造作洗面台にかかる費用について解説します。
前提として、洗面化粧台は好きな部材を組み合わせられるので、明確にいくらとお伝えすることはできません。
こだわればどんどん金額は上がっていきますからね。
一般的な金額をお伝えすると、20~30万円くらいの予算で造作洗面台を作る方が多いです。
20~30万円あれば、必要な部材を一式揃えることができるでしょう。
しかし、造作洗面台にここまでの予算を確保できないという方もいますよね。
「少しの追加費用で、洗面台にオリジナリティを出したい」という方におすすめなのが、既製品の洗面台に+αの工夫をすることです。
次のような工夫をするだけでも、洗面台の雰囲気を変えることができるでしょう。
- 洗面台の周りにアクセントクロスやタイルを施工する
- オシャレなタオルリングや照明を取り付ける
- 鏡だけを好きなデザインに替える
すべて数千~数万円で施工可能ですので、手軽に採用できそうですね。
予算に合わせて洗面台にこだわりを取り入れてみましょう。
【おわりに】
造作洗面台はマイホームをよりオシャレな空間にすることができます。
毎日使う空間のため、お気に入りの洗面台を採用すれば気分も上がりますよね。
しかし、注意点やデメリットもたくさんあります。
デザイン性だけでなく機能性やお手入れにも配慮して、採用するものを選んでみてください。
自分の好みに合った洗面台を選んで、素敵なマイホームを完成させましょう。
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