決めることがたくさんある注文住宅。
机上での打合せがほとんどなので、なかなか完成のイメージがつきにくい方も多いのではないでしょうか。
注文住宅の成功例を知るには、実際に建てた方の話を聞くのが1番です。
良い事例は自分達の生活に合わせて取り入れてみましょう。
今回は、家を建てた方の「やってよかったこと」を解説します。
注文住宅でやってよかったこと11選
施主様の中で「取り入れてよかった」という声が多い間取りや仕様を紹介します。
①家事が楽になるような動線にした
家事が楽になるように動線を工夫して間取りを作り、大成功した方は多いです。
具体的な例を紹介します。
- 玄関・キッチンを近づける
→食材をしまうのが楽、ゴミ出しが楽 - 脱衣所・ランドリールーム・クローゼットを近づける
→洗濯物を洗う・干す・しまうが楽 - ファミリークローゼットをつける
→家族の洋服を一気にしまえる - キッチン・洗面脱衣所を近づける
→料理・洗濯がスムーズ - キッチンからリビング・ダイニングが見渡せる
→料理しながら子供の様子がわかりやすい - 行き止まりがない回遊動線にした
→掃除機をスムーズにかけられる
これらの間取りが取り入れられた家では、家事を効率良く行うことができます。
時間や手間がかかる家事を考え、負担が減らせるような間取りにしましょう。
▷おすすめコラム:洗濯物はどこに干す?さまざまな事例とメリット・デメリットを紹介
②リビング・ダイニングに大容量で奥行きが浅い収納を作った
リビング・ダイニングに収納を採用してよかったと感じている方も多いです。
「LDKは広さにこだわりたい」という要望が多いですが、収納計画も忘れてはいけません。
なぜなら、リビング・ダイニングは日用品や小物などの細々したものが多いからです。
せっかく広い空間を作っても、収納が足りずに後から買い足すのはもったいないですよね。
多少LDKの畳数を削っても、収納を作ることをおすすめします。
奥行きの浅い収納なら壁付けにしても圧迫感がありません。
奥行きの浅い収納は、ものが出し入れしやすくて使い勝手が良いためおすすめです。
ボックスなどを買う場合や見せる収納にしたいなら、上の画像ようなオープン収納もおしゃれですよね。
収納が苦手なら、扉付きの収納を選びましょう。
③広い玄関にして手洗いと土間収納を採用した
玄関を広めに採用して良かったという意見も多いです。
家族が増えると靴の脱ぎ履きにスペースが必要なので、広々した玄関は人気があります。
また、玄関が広いと手洗いやシューズインクローゼットを採用することも可能です。
帰宅後すぐに手洗いができる間取りは需要が高く、住んでからもやってよかったという意見を多く聞きます。
今の生活スタイルにマッチした間取りと言えるでしょう。
また、シューズインクローゼットなどの広い土間収納も人気です。
靴はもちろん、趣味の用具やベビーカーなど幅広いものを収納できます。
上の画像のように、高さの変えられる棚を壁面に施工する方法がおすすめです。
④使い勝手とデザイン性を考えてカップボードや棚を造作にした
注文住宅ならではのメリットが、造作家具を採用できる点です。
既製品を採用せずに、造作でカップボードや棚を採用して良かったという方も多いです。
理由は、使い勝手とデザイン性が挙げられます。
造作家具は自分の好みの高さやサイズに作れるため、使い勝手が良いです。
また、既製品の家具よりも色やテイストが合ったデザインに仕上げることができます。
カップボードを造作にするなら、棚を扉で隠せる仕様がおすすめです。
来客時は扉をサッと閉めれば、生活感を隠すことができます。
⑤中庭を採用してプライバシーを確保した
中庭を採用したら満足度が高かったという声も多いです。
元々、要望の中に中庭がなかった方でも、ご提案して気に入っていただいたケースが多々あります。
中庭は壁やフェンスなどで四方を囲まれた庭のことです。
外からの目線が気にならない空間のため、カーテンを開けて生活ができます。
また、洗濯物を干したり庭で遊んだりもしやすいです。
窓を開けてアウトドアリビングとして使えば、家が広くなったように感じるでしょう。
人通りや車通りが多くない土地でも、生活していると外からの目線は気になりますよね。
ぜひプライバシーが保たれる中庭を検討してみてください。
▷おすすめコラム:プライバシー性が高く、明るく開放的な「中庭のある暮らし」とは?
⑥コンパクトな間取りで予算を抑えつつ広く見せる工夫をした
家はコンパクトにして、空間の見せ方を工夫した方もいます。
具体例を紹介します。
- 吹き抜けなどで天井を高くする
- 大きな窓をつけて外のデッキなどとつなげる
- 天井の高さまであるドアやサッシを選ぶ
- 奥行きのある空間を作る
- 明るい内装にする
さまざまな手法があります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
▷おすすめコラム:空間の広さを変えずに部屋を広く見せる方法7選【注文住宅の豆知識】
大きな家と比べて、コンパクトな家はさまざまなメリットがあります。
- 建物の初期費用が抑えられる
- 土地の選択範囲が広がる
- 庭が広く使える
- 外壁・屋根などのメンテナンス費用が抑えられる
- 固定資産税が安くなる
コンパクトでも広く見せる方法をこだわってみると、満足度の高い注文住宅が建てられるかもしれません。
⑦内装をなるべくシンプルにした
内装に使うカラーを限定して、シンプルに仕上げたことで満足度が上がった方もいます。
理由は次の3つです。
- 家具やインテリアなどに好きな色・柄を取り入れやすい
- 空間がすっきりとしていて広く見える
- 長い間住んでいても飽きがこない
シンプルな内装は、後からコーディネートを楽しめるというメリットがあります。
カーテンやクッションなどの色を変えるだけで、部屋の雰囲気を大きく変えることが可能です。
新築時の流行や気分に合わせて内装材を選んでしまうと、後からリフォームするのは大変ですからね。
ベースとなる内装ななるべくシンプルにして、気軽に買い替えられる部分に色や柄を取り入れてみましょう。
アクセントクロスなどを採用したいときは、トイレや書斎などのコンパクトな空間がおすすめです。
⑧周辺の状況を踏まえて窓やドアの位置を決めた
周辺の環境を考慮して間取りを考えてくれたので、住み心地が良いという意見もありました。
具体的な事例を見てみましょう。
こちらは玄関ドアが壁に隠れている事例です。
ドアを開けたときに家の中が丸見えにならないため、人通りが多い敷地におすすめします。
また、道路面の窓を無くしたため、外からの目線が気になりません。
こちらは窓の高さを工夫した事例です。
隣家が近くに建ったとしても、高い位置に窓があるためお隣さんと目が合いません。
細かな点ですが、大切なポイントです。
敷地の良さを最大限に活かして設計してくれるような、住宅会社を探してみてくださいね。
⑨暮らしの質が上がる設備や家電を採用した
高性能な設備や家電を採用したら、暮らしの質が上がったと感じる方も多いです。
住宅設備であれば、食洗機や掃除のしやすいトイレなどを採用することで家事の負担が減ります。
ボタンで施解錠ができるタッチキーの玄関ドアなども人気です。
また、乾燥機付き洗濯機やお掃除ロボットなどの家電を、新たに購入する人もいます。
スマホで操作できる家電なども便利です。
生活の質を上げることで、家族と過ごす時間が増えたり、趣味に費やす時間を確保できたりします。
居心地の良い空間を作ることができれば、お家時間を充実させることもできるでしょう。
新居の建築を機に、機械に頼れるものはないか考えてみてくださいね。
⑩造作洗面台を採用してオリジナリティある空間を作った
「せっかくの注文住宅だからオリジナリティを出したい」という方におすすめなのが造作洗面台です。
洗面ボウルや水栓、鏡などを自由に組み合わせて、世界に1つだけの洗面台を作ることができます。
「お気に入りの洗面台を見ると毎朝の気分が上がる」と言っていただけることも多いです。
洗面台に限らず、オリジナル性の高いものをマイホームに取り入れると満足度が上がります。
ニッチは簡単に個性が出せるアイテムですよね。
自分の好みのテイストに合わせて造作を取り入れてみてください。
▷おすすめコラム:造作洗面台を採用して後悔!?知っておきたいデメリットや費用を解説
⑪コンセントの位置・高さにこだわった
コンセントの位置や高さにこだわってよかったという意見も多くありました。
細かい点のように思えますが、コンセントは家電の使い勝手を決める大切なポイントです。
具体例を紹介します。
- ダイニングテーブルの高さに合わせて施工
→ホットプレートを使いやすくした - ベッドの両サイドに施工
→ベッドに寝ころびながらスマホを充電できるようにした - 収納の中に施工
→充電式コードレス掃除機をしまえるようにした - カウンター上の高さに合わせて施工
→アロマディフューザーを置いた
他にも家庭によってさまざまな工夫があります。
コンセントは用途を考えながら、使いやすい位置・高さを考えましょう。
▷おすすめコラム:【注文住宅】コンセントの位置で後悔?よくある失敗談と対策10選!
【おわりに】
注文住宅でやってよかったことの中でも、特に意見が多いものを紹介しました。
気になる項目があったら、ぜひマイホームに取り入れてみてくださいね。
設計士に相談しながら、自分達に合ったベストな間取りや仕様を考えましょう。
また、失敗例を知ることも大切です。
気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。
▷おすすめコラム:必ず覚えておきたい!注文住宅の間取りの失敗例と対策5選
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